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Dating? Serious relationship?
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そして、約束の日曜日――ではなく。前日の土曜日に、柚春はブラックウッド邸へ訪れていた。
といっても、今日のお目当てはウォルターではなく、
メアリ・エヴァンズ
。彼女に学校であったウォルターの活躍を報告したり、撮った写真を見ながらお喋りしたりするのはもちろん、家事の技術やイギリス文化を教わる時間も楽しみにしていた。
「今日は部活棟の片付けがあるみたいです。大忙しだと思いますよ、2つも顧問をしてますから」
「まあ。それでは少し晩酌もされるかもしれませんね。お夕食は少なめにして、代わりに……」
敏腕メイドのメアリにかかれば、主であるウォルターが疲れたときに何を欲するのかなど簡単に分かってしまうのだろう。栄養満点の献立を調整し、おつまみに変更することだって造作もないようだ。
彼のことを熟知し、機転の良さを見せるメアリには、まだまだ柚春が敵うはずもない。
「……いいなぁ」
「あら、
ノート
、お役に立ちませんでしたか?」
「すっごくお世話になってます! 本場のレシピだけど日本のスーパーで簡単に手に入る材料ばかりで書かれているから助かりますし、やっぱり食べ慣れた味なのかワットも――」
何かを隠すように感想を捲し立て、柚春はつい口をついた呼び名に勢いを緩める。
「おいしいって、言ってくれるんです。でも……」
メアリ手製の『ウォルター様の好物ノート』は、彼の好みを知り胃袋を掴む上で十分に重宝する品だ。
けれどその効果を発揮するのは、彼が柚春の手料理を食べてくれるときに限られる。学校では毎日昼食を共にするのも難しく、かといって夕食を作りに邸宅へ日参するわけにもいかない。
行楽シーズンであったならまだしも、まだこの時期では手製の弁当を振る舞う場所がなく、最近ではもっぱら修行の日々だ。
(……というか、そもそも)
柚春には気にかかっていることがあった。
「あのノートって、本当に僕が貰っちゃってよかったんですか?」
「と、言いますと?」
「もし僕が……ディーティングの1人だとしたら、他に持ってるべき人がいるんじゃないかって」
先日行われた
女子会
から、柚春は時折こうしてメアリに不安や緊張を吐露する様子が見られた。
いや、その少し前からだろうか。メアリに心を開いてくれてから、ウォルターのことで相談することが増えている。
世話好きなメアリとしても、頼られるのは嬉しい。それが、長年仕えてきたウォルターの心境を良い方向に変えてくれた柚春であるなら、力になってあげたいとも思う。
「そうですねぇ。わたくしも、ウォルターさまの交友関係を全て把握しているわけではありませんし」
「わかってます。知っていても、メアリさんは口が堅いと思ってますよ」
柚春とて、彼の細かな女性遍歴や交際事情を聞きたいわけではない。メアリの柔和な雰囲気と、彼へ直接話が流れないことを信じているから話してしまうのだ。
「ふふ。でもわたくしも、ウォルターさまの許可無く好物という個人情報をお教えしてしまうのですよ?」
少し茶目っ気を含みながら、メアリは微笑む。
やっぱり、他にもあのノートを受け取った人がいるのだろうかと思うと、柚春は気が気ではない。
「……そんな勝手をするのは、そう多くありません。ノートはあれ1冊だけですよ」
ホッと胸を撫で下ろし、柚春の顔にも笑顔が戻る。
そして、それならとずっと気になっていたことについて問うてみた。
「あの、僕は
ウォルターさんから愛称を聞いてる
んですけど……でも、ワットって知ってるのと少し違ってて」
愛称には色々ある。日本でもそうなのだから、ウォルターの生まれ育った国でもそうだとは思う。
けれど英語圏の愛称を調べていくうちに、柚春はだんだん分からなくなってしまったようだ。
「幼い頃はウォーリー(Wally)と呼ばせて頂いてましたが、年頃になると嫌がられてしまって……若い方たちの間で、あまり良くない言葉として使われ始めたのだとか」
「そうなんですね。じゃあワット(Wat)って誰に呼ばれていたんだろう」
調べれば調べるほど、愛称なのかただの短縮形なのかもわからなくなるし、柚春は深い沼に捕まってしまったような気分になる。そんな柚春を見かねて、メアリはパンッと手を打った。
「柚春さまには『ワット』という愛称をお伝えになった……そちらに間違いはございませんか?」
「はい。そう呼ばれていたと教えてくれました」
「でしたらウォルターさまは、柚春さまにそう呼ばれたいのだと思いますよ」
それこそ愛称などウォルト(Walt)に始まり、ウォルティ(Walti)やワトキン(Watkin)などもある。
たくさんある中でウォルターが伝えたのであれば、少なくともそうなのだろう。
「ウォルターさまがそう呼ばれ慣れていらっしゃったのか、特別な愛称と思っておられるかはわかりませんが」
これ以上は秘密だと言うようにメアリが立ち上がり、お茶のおかわりをお持ちしますねとトレイを持つ。
なので柚春も急いで立ち上がり、先回りして部屋の扉を開ける。
「聞いてくれて、ありがとうございました。自信を持ってみますね」
不安を払拭してくれた感謝の気持ちを込めて柚春が微笑むと、メアリも安心したように微笑み返した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月11日
参加申し込みの期限
2024年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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