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授業風景 ~1年芸術科の場合~
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楽しい休み時間も終わりを告げてから、
伊賀 解理
は本格的に課題曲の練習に取り組み始めた。
何しろ『威風堂々』と言えば、確かにかっこいい曲だけれども、いきなり課題曲にするにはなかなか難しい曲だと思う。とはいえ、ブランクがあるにしても小学校のころには1度は演奏した曲なのだし、こう見えても芸術科の生徒なのだから、やれるところまでやるだけだ。
ゆえに解理は全力で、リコーダーで木管楽器のパートをなぞる練習をする。どうやら先程、休み時間に遊びで色々と吹いたのが、良い指解しになったようだ。
「それにさっき言った開始5分からの部分だけは、小学校時代にイヤというほどやったから吹いてれば身体が思い出すはずだ!」
「そ、そうなんですね……」
そんな解理の姿に刺激を受けて、なるほど、と
笛吹 音花
も一生懸命、リコーダーを練習する。やはり音量的には他の楽器に負けてしまうのではないか、という不安は拭えないけれども、紛れてしまったからといって音花の音がなかった事には――彼女が音を奏でなかった事には、ならないはずだから。
頑張らなくちゃと、一生懸命練習する。実力的にはまだまだ初心者とはいえ、寝子島高校リコーダーアンサンブル同好会のメンバーとしても、出来る限り頑張りたかった。
だから、と2人でそろってリコーダーで練習を重ねる、解理と音花の姿に
黒依 アリーセ
は、思わずほぅ、と羨望の息を吐く。あれからも津止先生に色々とアドバイスをもらって、何とかちょっとだけでもレベルアップ出来たかな? と思いたいアリーセだけれども、やはり自分の指の動きが堅すぎるような印象は拭えない。
そんなアリーセから見れば、2人がリコーダーを操る指の動きはまるで、冗談ではなく神技のように思えた。あそこについているのは自分と同じ指ではないに違いない、とすら思ってしまう。
「あの……伊賀さん、笛吹さん……?」
「ん?」
「は、はい……?」
「その……、どうやったら、そんなに滑らかに指が動くのかしら? 何か、練習方法があったら教えてくれない?」
だから思い切って2人にそう声をかけたアリーセに、解理は鼻眼鏡の下の瞳を面白そうに丸くして、音花は「わ、私、ですか……!?」とおろおろした。そんな2人を見つめるアリーセの、ソプラノサックスを握った真剣な眼差しに、うーん、と各々の練習方法や、一般的に聞く話を語り始める。
例えば世の中に流布している、運指練習用の楽譜を毎日練習してみるとか。あるいは楽器に触れない時でも、指の運動を兼ねて両手指を複雑に折り曲げてみたりだとか――
そんな話で盛り上がっている、3人を何を思っているのか知れない眼差しで見ていた津止先生に、あの、と
上穗木 千鶴
が声をかけた。メトロノームに合わせて4分の4拍子で正確に指揮棒を振れるようになった千鶴は、今は実際に音楽を聴きながら、どこでどのパートに指示を出すのかという事を書き込んだ楽譜を見て、脳内オーケストラに向かって指揮の練習中だったのだけれども。
「なんだ。また解らない所があったか?」
「いえ。ぼく、課題曲の他にもう一つ、『4分33秒』を演奏? というか指揮してみたいんですけど」
千鶴の声にちらりと視線を向けた先生に、指揮をしながら思っていた事をリクエストしてみると、先生は少し眉を上げて考える表情になった。もちろんその曲を、先生が知らなかったというわけではない。
千鶴の希望した曲は、厳密には『無音』を楽しむこととした『音楽』であって、曲名すら通称である。楽章の区切りを示す楽譜以外は奏者は何もしない曲――ある意味ではこれほど難しい曲もなく、そもそもそれをこういった、全員での合奏という課題曲として取り上げられるのか、となると。
「――またいずれ考えてみよう」
まずは目の前の課題曲に専念するようにと、告げて立ち去る津止先生には果たしてどんなデザインの服が似合うかと、気付けば
桜 月
はハーモニカを吹く手を止めて考えていた。ぱっと思いつくイメージだとオーケストラ奏者の燕尾服だが、それでは当たり前すぎてつまらない。
ならどんなのが良いだろうねと、考えながら再びハーモニカの練習へと戻る。思った以上にハーモニカとは難しい楽器だったようで、4限目に突入してもなお月はまだ、時々ドとレ、レとミ、という音が混じって綺麗な音を出すのに苦労していたりする。
ゆっくりと、慎重に。なかなか単音が出せないから、色々と試してみようと口をすぼめて吹いてみたり、試行錯誤を繰り返していたら、もっとハーモニカに唇を密着させて、頬を膨らませないように、と注意された。
けれども、最初に鏡の前で練習していた『ハーモニカを顔に垂直に当てて構える』という姿勢は、よく出来ていると褒められたから、後は音を出して楽譜をなぞっていくだけである。とはいえ、その『だけ』が初心者には、これまた高いハードルとなって待ち構えているのだが。
ゆっくりゆっくり練習していたら、プォ、となんとも不思議な音が聞こえた。そちらを見れば
響 タルト
が、鼻と口を覆う楽器を楽しそうに吹き鳴らしている。
「……響さん、今回もまた面白そうな楽器を持ってきたね」
「うん♪ こないだは野菜で笛を作ってみたけど、同じことするのも面白くないしね」
音楽って楽しむものじゃない? と笑うタルトはその言葉の通りに楽しそうで、そうだね、と月も素直に微笑み頷いた。同意を得られたのが嬉しくて、タルトは鼻笛をぷぉぷぉ鳴らす。
美術専攻だから楽器は得意じゃないけど、こんな風に音楽を楽しむ事は出来るのだ。見るからにうるさいのは嫌いそうな津止先生だけれども、鼻笛に関しては「珍しい物を持ってきたな」と興味を示してくれたようだったし。
前と違うと言えばあっちもそうだけどと、
夢宮 瑠奈
を指差されてそうだね、とまた月は頷いた。彼女は、前回は綺麗な歌声を披露してくれたものだけれども、今回は見るからに慣れていない様子のフルートと格闘している。
月とタルトの眼差しに、気付いた瑠奈がフルートを練習する手を止めて、ぱちぱち目を瞬かせた。そうして、今回は歌じゃないんだねと声をかけられたのに、ああ、と微笑む。
「いろんな楽器を演奏出来るようになりたくて」
そうしてフルートを大切に握りながら、告白するように瑠奈は2人にそう言った。もちろん、やっぱりこのぐらいの練習じゃあとても、吹けるようになったとはまだまだ言えないレベルだけれども。
それでももともと音楽に慣れ親しんできたおかげか、何となくコツもつかめてきたような気がしている。とはいえ回ってきた先生には、まだまだ色々と「肩肘をはらないように」「かといって気を抜かないように」などと指導を受けているけれども。
一生懸命、頑張ってみようと思う。といってもちろん、肩には力が入りすぎないように。
「うーん、じゃあ後で気晴らしに、一緒に鼻笛も吹こうか♪」
「は、鼻笛、ですか?」
「良いね。なかなか面白そうだ」
私はまだハーモニカを練習しないといけないけどね、と肩を竦めて手の中の銀色の塊を見せながら、そんな彼女達にはどんな服が似合うだろうと、また考えた。鼻笛から連想されるのはエスニック風、フルートからは何だろう。
そんな風に練習をしているみんなを見ていると、知らず知らずのうちにいつもとは違ったアイデアが湧いてくるのが、月自身にもなんだか楽しく感じられた。恐らくは耳から入ってくる音からのイメージもあるのだろうし、楽器を奏でる事でいつもと違う表情を浮かべている、視覚からのアイデアもあるのだろう。
(これは楽しいな)
思いついた様々なデザインを、軽く譜面の端に書き留めながら月は、たまにはこういうのも良いなと小さく微笑んだ。そうしてまたハーモニカの練習へと戻る、視界の片隅に
市橋 誉
が、オルガンの前で楽譜をめくりながら津止先生に、弾き方についてのアドバイスを求めているのが見える。
誉の脳内に残る、鮮やかなオルガンの重低音。タッチの軽やかなオルガンで、どうやってあの存在感を出せば良いのか、オルガンそのものの弾き方は掴めたもののまだもう少し、心の中に不安が残っていた。
「オルガンでも、響かせ方を工夫する事は出来る。学校の設備でも、ペダルを使えばそれなりの響きが出せるだろう」
「ペダル――」
先生の言葉に、誉はオルガンの足元のペダルを見下ろした。オルガンによっては、ピアノと同じように踏んでいる間は音を響かせる事が出来たり、音量を調節したりすることが出来る。
さすがに学校の備品であるオルガンには、そこまで良いペダルは付いていない。けれども高音の響きを抑えて低音をより響かせたりと、工夫する事によって存在感と重厚感のある音が奏でられるようになるらしい。
試してみなさいと言われて、誉は頷き鍵盤に指を踊らせ始めた。どう使えば良い、とまで説明されなかったのは、ピアニストとしての自分の感性を信頼され、試されているのだろうと理解する。
合奏の時間まで、あともう少しだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
ゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月18日
参加申し込みの期限
2013年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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