this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
授業風景 ~1年芸術科の場合~
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
ロックアレンジにした寝子高校歌を置き土産に、予鈴チャイムと共に
八神 修
は音楽室を出て行った。戻ってきた津止先生とすれ違いざま、「こんにちは先生」と会釈して、廊下に出るや否や「またやろうな新井、皆!」と叫びながら教室へと猛ダッシュを始める。
そうしてたちまち小さくなる背中に、チラッ、と視線だけを向けて津止先生は、まだ賑やかな雰囲気の漂っている音楽室をぐるりと見回した。そうしているうちに本鈴が鳴り響く。
「では練習を始めなさい」
津止先生のその言葉に、あっという間に休み時間特有の和やかな空気は消え去って、音楽室の中は再び授業の空気に支配された。楽器の演奏という授業である以上、決して静かではないけれども、常にどこかぴんと張り詰めたものが奥底の方に流れているような、そんな空気。
その中で、賑やかな休み時間の間も基本は休憩を取ろうはせず、そのまま練習に勤しんでいた
稀音家 歌乃
はもちろん、そんな先生の合図を待つまでもなく、練習を続けていた。とはいえ彼女もまた、多少はセッションに加わったのだけれども。
元より練習時間がたったの2時間弱、しかも楽譜の解釈から構成をもすべてやらなければならないのだから、時間など幾らあっても足りはしない。それでも、時間が足りないという言葉や、元より畑違いのジャンルだという言葉を言い訳に、音楽に対して手を抜きたくはないと思っている。
だから真剣にドラムを叩く、歌乃の傍に立って休憩を終えて戻ってきた
岡野 丸美
も、シンバルを手に練習に励んでいた。そうして本番に向けて、一緒に音を合わせてみたものの。
――じゃーん!!
「あ……ごめんねぇ」
またやっちゃったなぁ、と思いながら丸美は手を止め、同じく動きを止めてこちらを見た歌乃に謝る。さすがに今のタイミングが、ちょっとばかり楽譜――というか本来の曲とずれている事は、解った。
己が担当する事になったシンバルが、一番盛り上がる部分でじゃーんと目立つ楽器だから、間違えてしまうとものすごい悪目立ちしてしまうという事に気がついたのは、3限も終わりかけた頃、練習が大分進んでからだった。とはいえ楽譜も読めず、ほぼ耳で聞いて覚えた曲が頼りと言っても過言ではない丸美にしては、なかなか悪くない出来なんじゃないかなぁ、と思っていたりもする。が、本人はいたってマイペース。
とはいえ間違いは間違いだし、目立っちゃうのはさすがになぁ、と丸美はじっと楽譜の、よく目立つようにぐりぐりと丸をつけた場所をじっと見つめた。――この部分に来れば叩けば良い、のだけれどもこの部分が曲のどの部分に当たるのかは、やっぱり良く解っていない。
うん、と1つ頷いて、丸美は歌乃にほわりと笑った。
「まぁ、次は大丈夫だから」
「ああ、気にしてねぇよ」
そんな丸美の言葉に、本当に気にしていない様子で歌乃がひょいと肩を竦めた。見ていれば彼女が音楽に関してど素人なのはわかるし、それでいてここまでよくついて来ていると、感心をしてもいる。
だから丸美へと殊更にぶっきらぼうに、あんな風に楽しもうぜ、と少し離れた所を親指でさした。ん? と向けた眼差しの先に居たのは、実に楽しそうな表情で木琴を叩いている
小山内 海
だ。
彼女もまた実の所は、楽譜の読み方は何と無くわかる程度だけれどなんとかなるよね、と体当たり気味の前向きさで練習に臨んだクチだ。それがいつの間にやら、練習練習、とひたむきに鍵盤を叩いているうちに、なんだか楽しくなってきたりして。
そんな気持ちが知らず知らず、表情にも現れてきているからだろう、海の表情はとても明るく、活き活きとしていた。
(何とか最後の合奏には合わせたいなぁ。――合わせられるかなぁ?)
カンコンカン。弾むように木琴を叩きながら、この調子ならいけるかなぁ、とまた、知らず知らずの笑みが口の端に上る。そんな海に津止先生が、足を止めて耳を澄ませた。
文字通りの、弾むような音。ふむ、と眼差しを海へと向けて、一区切りをつけた彼女に声をかける。
「形になってきたようだな」
『ありがとうございます』
そんな先生に、海は嬉しそうに木琴の傍に置いてあったスケッチブックを開き、お礼を言った。それをちらりと見た先生は、軽く頷いてそのまま他の生徒の様子を見に行ってしまう。
こくん、と先生の背中を首を傾げながら見送って、海は再びスケッチブックを足元に置き、マレットを両手に握って木琴の前に立った。そうして再びカンコンと、楽しげな様子で鍵盤を叩いて練習し始める。
そんな風に楽しげなのは、実のところ
姫神 絵梨菜
も同じだった。慣れないエレキを相手に奮闘し続けること1時間強、弦を押さえる手つきもピックを構える様子も、なかなか様になってきて。
(な、なんとか、一応聴けるようにはなってきたかなッ!?)
ジャン! と最後の音を鳴らし終えて、たった今の自分の演奏を振り返り、絵梨菜はうんうんと頷いた。一番最初こそあたふたとして、津止先生に教えてもらったり、それから後も何度も助けてもらったりしたけれども、どうにか形になってきたようだ。
良かったよ、と弦を押さえ続けてひりひりする手を軽く振りながら、ほっと胸を撫で下ろす。正しい角度できちんと押さえなければ、音階は変わってくれないのだけれども、これが結構細くて硬くて、初めて触った絵梨菜にはなかなか痛かったりする。
とはいえその成果がこうして、自分にも解る形となって見えてくると、難しいけれども楽しさや、嬉しさもじわじわと込み上げてくるというものだ。そんなわくわくした気持ちのままに絵梨菜は、同じ軽音楽系の、それもエレキギターを演奏するという事で何かと話したりしていた、
雨寺 凛
に声をかけた。
「ねぇ、凛ちゃん。合奏に向けて、一緒に練習しない?」
「良いねぇ。私もちょうど、本番に行く前にちょっと簡単に誰かと合わせてみたいなぁ、って思ってたんだー。そうだ、響也くんと春哉ちゃんも一緒に、良いかな?」
「え? うん、もちろん良いよ」
絵梨菜のその申し出に、もちろん凛は笑顔で大きく頷いてから、他にも誘って良いかと絵梨菜に確認する。それにきょとんと眼を丸くした絵梨菜が頷くと、凛は早速セッションをしようと約束していた
篠崎 響也
と
御陵 春哉
にも声をかけた。
そろそろ合わせてみないかと、掛けられた声に「良いね」とやって来た2人を見て、うわぁ、と絵梨菜は目を丸くする。使っている楽器といい、その使いこまれ具合といい、明らかに『演奏に慣れてる』って感じの子達ばかりだ。
「よろしく」
「よ、よろしくね!」
こんなすごそうな人達と? と思わぬ成り行きに目を白黒させながら、絵梨菜は精一杯挨拶をした。やっぱり慣れた様子で楽器を構える3人を横目で見て、せめて見劣りしないようにとエレキをしっかり抱え直す。
そうしてメトロノームのカウントに合わせて始まった、思った通りハイレベルなセッションに、絵梨菜は一生懸命ついていった。ほとんどもう、無我夢中だった、というのが正しいかもしれない。
そんなセッションを終えて、おおー、と凛が嬉しそうに目を輝かせた。そうして同じく嬉しそうに、銀色のトランペットを下ろす春哉に声をかける。
「なかなかいけるかも……! こりゃみんなでやれば、すっごく楽しい合奏になりそうだね!」
「ほんとですねぇ。本番が楽しみです」
「姫神は今日がエレキに触ったの初めてなんだっけ? もうそんなに弾けるなんて、凄いじゃないか。何でエレキにしようと思ったんだ?」
最後までトチらずに弾き通した絵梨菜へと、賞賛の言葉を向けてから響也はふと、湧き上がってきた疑問を口にした。初心者がいきなりエレキ、というのはそれほど珍しくはないかもしれないが、理由もなく何となく、で選ぶ楽器でもないだろう。
そんな響也の疑問に、「ぁ、えっとね!」と絵梨菜が説明をした事には、彼女はこの芸術科で歌や演技を勉強して、アイドルになるのが目標なのだという。だから歌のレッスンはしていたものの、実際、楽器はこれまで全く弾けなくて。
「でもでもっ、女の子バンドとかも最近流行ってるし、ギター弾きながら歌うギターボーカルさんとかカッコいいよね☆」
「うーん、なるほどな」
「相棒がエレキのアイドルっていうのも良いかもしれませんねぇ」
「ぁ、でも御陵さんのトランペットも、なんか良い感じだった。トランペットってもっと激しい音だと思ってたんだよね♪」
「ええ、それも間違いじゃないですよ。でも私はどちらかというと、パーンと激しい音よりも、柔らかいけどちゃんと響く音の方が好みなんです」
「エレキだって、弾き方次第では柔らかい音も出せるんだよー」
「え、そうなの!?」
春哉の横から主張した凛の言葉に、絵梨菜が目を丸くする。どうやら楽器も弾けるアイドルになるためには、まだまだ色んな勉強が必要なようだった。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
授業風景 ~1年芸術科の場合~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
ゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月18日
参加申し込みの期限
2013年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!