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授業風景 ~1年芸術科の場合~
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教室の片隅で、時折胸元を気にしながら指揮棒を振るっている
上穗木 千鶴
の姿に気付き、
桜 月
はひょいと首を傾げた。指揮棒、と言う事は今回、彼女は普通に楽器を演奏するのではなく、指揮者を務めるのだろう。
前の授業の時は確か、ベースを弾いていたと思ったけれども――そう思った月は千鶴が、区切りがつくのを待ってから驚かせないよう、上穗木さん、と声をかける。
「今日は何でベースにしなかったの?」
「ん?」
そうして尋ねた月に、尋ねられた千鶴はほんの少し首を傾げた。んー、と少し眼差しを揺らす。
それから「色々と迷ったんだけどね」と断った上で、千鶴は月にこう言った。
「こういう機会にしかできないことに挑戦してみようと思ったんだ」
「こういう機会にしかできないこと?」
「うん」
千鶴の言葉を繰り返した、月の言葉にこっくり頷く。もちろん、軽音楽部でもやっているベースをもっと練習しようかなとも、考えはしたのだけれども。
せっかく、どんな楽器を使っても良いと言われているのだから、いつもと同じじゃつまらない。そう考えて、では何が良いのかとまた色々悩んだ末に、思いついたのが指揮だった。
津止先生には普段教えてもらう機会もあまりないし、いろいろ教えてもらう良い機会だと思ったのも、事実。だから「津止先生、ぼく、指揮というのを一度やってみたいです。教えてもらえませんか?」と頼んだら、先生は快く――と言うにはいささか語弊のある、いつも通りの厳しい表情だったが――指揮棒を貸し出してくれて。
今は教えてもらった基本的な動作を、メトロノームに合わせて正確に振れる様に練習しているところ。これが出来るようになったら次は、CDを聞きながら楽譜に合わせた演出の指示の出し方など、実際の指揮に当たっての動作を教えて貰えるらしい。
そんな風に話しながらまた、両手を振るたびに揺れるほんの少し豊か過ぎる胸元を気にしつつ練習を始めた千鶴に、そうなんだ、と月は頷いた。彼女がハーモニカを選んだのだって、幼い頃に読んだ絵本からの憧れなのだから、それと似たようなものかもしれない。
そう考えて、自分も練習に戻ろうと月はハーモニカを手に、音楽室の壁に設置されている鏡の前に戻っていった。そうしてこんな感じかな、と楽器を構えた所を確認してから、そぅっと息を吹き込んでみる。
津止先生に寄れば、楽器を正しく奏でるには、姿勢も重要なポイントだという事だった。だから、まずはドレミの順に音を出す所からはじめる前に、ハーモニカを顔に垂直に当てて、その姿勢を確かめなさいと言われているのだ。
他にも『ハーモニカをふくとあったけれど、吸って音を出す所もあるのか』とか、『ふく穴を移動する時は顔を動かすんじゃなくて手を動かすのか』とか、絵本からでは判らないルールが、ハーモニカにはたくさん合った。絵本ではとても簡単そうに吹いていたのに、こうして実際にやって見ると、なかなか複雑な楽器だったようだ。
とはいえ今のところはそれもまた、なるほどなるほど、という楽しみの方が強い。そんな気持ちは実のところ、
夢宮 瑠奈
も同じだった。
もちろん、瑠奈がまともに弾けるのは鍵盤系の楽器だから、それらとは色々と違う操作に戸惑う気持ちだって、同じ位に強くあるのだけれども。何しろさっきから、津止先生が説明してくれて、やって見せてくれたのをちゃんと真似して同じようにやっているはずなのに、いくら息を吹き込んでも、ひゅぅ、と風の吹き抜ける音が聞こえるばかりなのだ。
なぜフルートには鍵盤がないのだろう、と当たり前のことをつい考えてしまうのも、だから無理のない事だろうと思う。けれどもいつだったか何処かのレッスンで、「楽器も同じです。歌うように吹くといいのです」というような内容を、瑠奈は聞いたことがあったから。
歌うようにフルートを奏でるのだと、胸の中で強く意識する。歌うことと奏でること、基本は同じなのだろう、と思って瑠奈はフルートに口をつけ、歌を響かせるような気持ちで、最初の一音を響かせる為に息を吹き込み続けて、いる。
けれども
小山内 海
が選んだ楽器に限っては、瑠奈のように音が出ない、と言う心配だけはなかった。そもそも彼女が今日の楽器を決めたのも、実はほんの少し前だったりする。
以前に授業で使ったスネアドラムは、迷っているうちにどうやら今回は
稀音家 歌乃
が使うと決めたらしい。ならばどうしよう、とますます色々と悩んだ挙句に、海は取りあえずいろいろあるし、気になったやつからどんどん試してみる事にしたのだ。
そうして色々試してみて、最後にこれが良さそうだと落ち着いたのが、今目の前にある木琴。だからとにかく叩けば音は出せるし、後はちゃんと音の場所を覚えて、楽譜通りに叩く練習をするだけだ。
(私、叩く楽器と相性いいのかな?)
カンコンと木琴を叩きながら、ふと海はそう思う。もしまた音楽でこんな授業があったら、今度はまた別の叩く楽器に挑戦してみても良いかもしれない。
そんな事を考えながら練習をしている海が、そもそもやってみようかと悩んでいたスネアドラムを含むドラムセットの前に座って、歌乃はけれどもまだまだ楽譜と睨めっこ中だった。時々ドラムスティックを取り上げて、ダダダッ、と叩いては考え込むように楽譜に書き込み、色々と思案している。
元々、楽譜自体がスネアドラム・バスドラム・シンバルでそれぞれ1人ずつパートに分かれているから、シンバルを
岡野 丸美
に譲って歌乃自身の担当は2つに減ったとはいえ、やはり多少のアレンジは必要そうだった。うーん、と考えて丸美に声をかける。
「なぁ、お前のパートも少し、弄って大丈夫か?」
「え? うーん、どうだろ?」
「まぁ何とかなるんちゃう?」
尋ねられて、丸美はこくりと首を傾げながら、ジャーン、とシンバルを打ち鳴らした。その傍でティンパニを叩いていた
マリベル・ロイス
が、うちもおるしな、と笑って特有の低音を響かせる。
マリベル自身はパーカッションの経験も豊富で、特にティンパニは任せておいても大丈夫だろう。問題はそもそも楽譜もほぼ読めず、一番頼りになるのは耳で聞いた実際の音楽だけ、と言う丸美である。
そうか、と歌乃はそれ以上何も言わずに、シンバルは頼んだ、と彼女の肩を叩いた。単に2つを叩き合わせるだけじゃなくて、場所によって上下にすり合わせるように叩いたりとか、色々と言われたのだがいまだによく判っていない丸美だが、マイペースに練習を続けているのは、素晴らしいことだと思う。
ならあとは、歌乃は歌乃のパートをモノにするだけだ。これだけパーカッションが居れば、最悪はスネアドラムだけでも構わないだろう。
(3限のうちに構成を考えちまおう。あんま先生もこなさそうだしな)
向こうの方で初級の生徒を相手に指導している、津止先生を見ながらそう考えて、歌乃はまたドラムスティックを握った。あまり先生に見られているのも居心地が悪いから、元々彼女は上級を選んで、自分のペースでやりたいと思っている。
だから津止先生も、時々シンバルの丸美を指導に来るくらいだ。今のうちにさっさと進めてしまおうと、だから歌乃は真剣な眼差しで、楽譜に加えたアレンジを確かめるように叩き始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
ゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月18日
参加申し込みの期限
2013年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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