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授業風景 ~1年芸術科の場合~
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新井 すばる
は何も別に、本当に初心者、というわけではない。小さい頃から父に習っていたギターは、上級レベルの腕前を持っている、と自分では自負している。
ならばなぜすばるが初級の生徒に混じって譜面を見ているのかといえば、それは敬愛するニャーロック=ホームズの影響で始めた、バイオリンの腕前がまだ初級だからで。「同じ弦楽器なのにさー」と笑いながら緩めていたボウを基本に忠実に張り直し、松脂を塗る姿はどこか、楽しそうだ。
そんなすばると同じように、
市橋 誉
が初級の生徒達の中に居るのもまた、得意で大好きなピアノではなく、オルガンにチャレンジをしてみよう、と思ったからだった。
(トリオの最後、盛り上がる部分で、オルガンの低音が鮮やかに浮かび上がってくるのが、印象的な曲だ)
それが『威風堂々』という楽曲に対する、誉のイメージだ。だからこの楽曲を合奏すると聞いて、とっさにあの荘厳なオルガンの音が脳裏に浮かんできて。
ピアノ専攻の誉はもちろん、オルガンは弾いた事がない。とはいえ以前からオルガンという楽器に、興味は持っていた。
同じように鍵盤を叩いて音を鳴らす楽器でありながら、ピアノは弦楽器でオルガンは管楽器。似ているようで全く違う種類であるこの楽器に、だからこの機会に初心者として挑戦してみようと思ったのだ。
そんなクラスメイトの言葉に、
黒依 アリーセ
は素直に尊敬を覚えた。すでに満足に弾ける楽器があるのに、さらに挑戦するなんてとても、アリーセには真似の出来ないことだ。
「すごいのね、市橋さん」
「黒依は今日もサックスなんだ?」
「ええ」
だから素直な称賛を口にしたアリーセに、誉はちょっと照れたように肩を竦め、アリーセが手にする楽器をちらりと見た。それに、頷いたアリーセはソプラノサックスを、大事に両手で抱き締める。
いつか海岸で見た人が吹いていた、ソプラノサックス。自分もあんな風に格好良く吹けるようになりたいと、思い続けてようやく音が出せるようになったサックスを、今日も練習しようと思っている。
その情熱も素晴らしいものだと、誉はアリーセの肩を叩いた。
「お互い、頑張ろうな」
「ええ、市橋さん」
そうして互いに声を掛け合って、各々に譜面を追い始めたアリーセや誉のように、それぞれ選んだ楽器を見せ合ったり、話したりする周囲には、
篠崎 響也
はまったく気がついて居なかった。何となれば彼の意識は、すでにバイオリンへと集中して居たのだから。
真剣な眼差しで楽譜を追いながら、慣れた様子でボウを動かす。『威風堂々』の世界に、あたかも自らが形を解いて溶け込んでしまったような、それでいてどこか違う場所から冷静にバイオリンを弾く自分を観察している、もう1人の自分がいるかのような感覚。
音楽に対しては決して手を抜かず、あくまで真面目に初見を弾き切った響也は、充分な余韻を響かせてボウを下ろした。ふぅ、と小さな息を吐く。
そうしてからようやく、近くに居た
雨寺 凛
の姿に気がついて、あ、と響也は声をかけた。
「雨寺。今日はちゃんと音楽室だな」
「だね! クラシックをエレキギターで演奏っていうのも新鮮で面白そうだしね♪」
以前、縁合って彼女とは学校の屋上で、一緒にゲリラライブを行ったことがある。それを思い出して笑った響也に、凜もそれを思い出し、エレキギターをチューニングする手を止めて、にっこり大きく頷いた。
その時も凜はいつも通り、軽音学部でも使っているエレキギターだった。もちろん今日も同じく、愛用のエレキが彼女の相棒だ。
そんな2人の姿に気がついて、愛用の銀色のトランペットを手にした
御陵 春哉
が、やってきてぺこんと頭を下げた。彼女もまたあちらの方で、チューニングと基礎練を一通り終えたところだ。
春哉は2人を見比べて、ひょい、と首を傾げる。
「一緒に練習、ですか?」
「あはは、それも面白いかもねー!」
「そういえば御陵とは、同好会ではよく協奏するけど、学校で協奏する機会はなかなかないよな。ちょっと楽しみだな」
「言われてみるとそうですね」
そんな春哉の言葉に、凛と響也が笑った。それに春哉も笑って頷き、少しの間、楽譜の解釈についてだとか、楽器について話す。
それからふと思いつき、そうだ、と春哉は2人に提案した。
「せっかくだから合奏の前に、皆さんで一緒にセッションしてみませんか? 出来れば他の方とも……」
「おおーッ、それは面白そうだね! いつも軽音楽部でギターやってるけど、部活のメンバーじゃない人とも一緒に演奏すれば、また違った世界が見えてきそうな気がする……!」
「だな。これだけ自由に楽器を使って良いって、あんまりない機会だから面白そうだ」
幸いその提案に、凛と響也も興味津々で大きく頷いてくれる。練習をある程度進めていくうちに、他にも誘えるメンバーが出てくるだろう。
楽しみだと盛り上がる、3人から離れたところでは
稀音家 歌乃
が、どこか難しい顔で楽譜と睨めっ子をしていた。
(どうするかねぇ)
クラシックに詳しくない歌乃でもさすがに、『威風堂々』を聞いたことぐらいはある。しかし、ほぼ初めて見たその楽譜に書かれた楽器構成はといえば、スネアドラムにバスドラム、シンバル――と、まるでドラムセットみたいな構成。
あの壮大なクラシック楽曲の中にドラムセット、というのは普通に考えて見るとちょっと、不思議な気がする。だが『威風堂々』は作曲自体が20世紀の初頭から30年代、さらに作曲家の未完の遺稿も加えられて『完成』――こう呼んで良いのなら、だが――したのが21世紀初頭と、クラシックにしては比較的新しい。
そう考えると、この楽器構成も不思議でもなんでもないのかもしれなかった。ならばいっそ普通にまとめて、ドラムセットでやってしまった方が良いのかもしれない、とすら思う。
そもそも生徒の人数的に考えても、リズム隊で何人も取るよりは、最小限の人数で回してメロディそのものに厚みを持たせた方が良いのではないだろうか。そういえば音楽室にドラムセットもあった気がするし、それを使ってやってみようか。
例え畑違いのジャンルでも、音楽である以上は手を抜けない。ならばこの合奏を成功させるためにはと、考えていた歌乃の耳に、ふいに
岡野 丸美
の声が届いた。
「打楽器なら、何とかなるかも!」
「……ん?」
それに歌乃が視線を向ければ、楽譜を見ながらぐッ、と拳を握っている丸美がいる。彼女は津止先生に言われた通り、『威風堂々』を聞きながらパートを考えていたのだ。
課題曲には幸い聞き覚えはあったし、先生がCDをオートリピートでかけてくれたので、楽譜を追いながら漠然とイメージを掴むことも出来た。だから打楽器なら何とかなりそうだと、さっそく選びに行こうとした所で丸美もまた、自分を見ている歌乃に気づく。
ん? と首を傾げる丸美の前で、歌乃はもう一度楽譜を確認する。
「んー……音符見る限りではシンバルあたりは初心者がやってもいいのか……まぁ別にこだわりがあるわけじゃねぇ、やりたいならお前に譲るぜ」
「ありがとう!」
そうして言った歌乃に、丸美はほっとした笑顔で礼を言い、ぺこんと頭を下げた。『威風堂々』の荘厳な音楽はまだ耳に残っている、合奏に合わせていい音が出せるように、そして叩くタイミングがずれないように――その部分のみを集中して練習すればきっと、何とかなるに違いない。
頑張ろう、と気合いを入れてシンバルを握る丸美に、あんまり力入れすぎねぇ方がいいぜ、と歌乃がぶっきらぼうに言った。そうして丸美に譲ったシンバルを除く、ドラム系をまとめて担当するべく、ドラムセットを取りに行こうとする。
と、そんな歌乃と丸美に
マリベル・ロイス
が、「なぁなぁ!」と声をかけた。
「ちょぉ、ティンパニ運ぶん手伝ってくれへん?」
津止先生には同じ部屋で練習して良いと言われはしたものの、やはり迷惑にはならないように練習出来そうな部屋の隅が空くのを待っていたマリベルである。だがそうして、いざ楽器を持ってこようとして初めて、人手が足りないことに気づいてしまって。
ティンパニは大型で、しかも4台もある。1人で1台運ぶのも大変な位だけれども、さすがに生徒達の間を回って指導を始めた津止先生に、手伝って下さいとまでは言えない。
だから同じパーカッション担当の人が来るのを待っていたのだと、ほっとした様子のマリベルに、歌乃と丸美は顔を見合わせた。そうして後でドラムセットを運ぶのも手伝ってもらうことにして、まずはティンパニを運ぶのを手伝う。
ごめんなぁ、とマリベルが嬉しそうに礼を言った。
「ほんま助かったわー。……あ! アカンふちをつかんじゃアカン! 支柱持って運んで~!」
「支柱……って、ここ?」
「えぇと、そうやなくて、もう少し下の」
「こっちだ、こっち」
マリベルの言葉に、おろおろと見様見真似で掴んでいる場所を変えた丸美に、マリベルと歌乃が交互に場所を教える。そうして互いの楽器を運び、何とか練習の準備を整えて、やれやれ、と3人は安堵の息を吐いたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
ゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
18人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月18日
参加申し込みの期限
2013年11月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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