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LIQUID -Star Chronicle- 月の都編
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【ストーリークエスト『月の都』(3)】
水路からいくつも、いくつも、獣が立ち上がる。碧緑の葉脈めいた紋様をめぐらせ、四肢をのばす様は確かに獣と呼ぶべきだろうが、胸元にひときわ濃く集うエメラルドグリーンが白むほどの輝きを灯すのは、どこか透明な甲殻を持つ深海生物を思わせた。
獣はしぶき迸らせながら跳躍し、アオイへと牙をむいて飛びかかる。両手の籠手をかかげてしのぐが、
「わ、すごい力!?」
「そのまま抑えていてくれ! <炎弾>!!」
オサムの放つ炎が尾を引いて飛び、水の獣を貫く。<セレスティアルロード>へとクラスチェンジを果たしたオサムだが、スキルは変わらず取り回しを優先している。即応性を重視し、パーティのダメージディーラーや前衛を援護する役割を担う。
しかし炎は獣の身をいくらか蒸発させたが、屠るにはいたらなかった。周囲の流れから月の水を吸い上げ、補ってしまうのだ。
「なるほど、そういう趣向か」
「ど、どうすればいいの? って、きゃあ!」
ふたたび飛びかかる獣をアオイは払いのけるも、さしたるダメージとはならないようだ。
さらに数体の水の獣が水路から立ち上がる。
「まあ、打開策の見当はつく。胸元の白く輝く部位を攻撃するんだ。おそらくそこが核だろう」
「わ、わかった!」
言うなりふたたび放たれる炎弾が白光帯びる核を砕き、獣は月の水へと還元されて散った。
「ケイさん、気を付けて!」
「うん、そっちもね!」
前に出るケイの後ろから、アヤカが<オーラブリンガー>の魔法を詠唱する。オラクルヒーラーからの派生クラスであるオーラブリンガーは特殊なスキルを多く持つ。味方、あるいは敵からオーラを集め、それを収束して強力な攻撃手段として変換するのだ。
盾を構え水の獣の振るう爪をきわどくしのぐケイ、彼を襲う敵の隙を突いて、オーラを解き放つ。
「<オーラシュート>!!」
オーラは持ち主の性質に影響を受ける。水の獣から集めたオーラは、揺らめく水の弾丸となって飛翔し、二体の獣を続けざまに貫通してみせた。なんとなく猫耳めいた造形のある水弾となったのは、アヤカの意思を反映してのものか。
「さすが新クラス、すごい威力だね」
「って、ケイさん、ダメージを! 今回復しますから」
オラクルヒーラーゆずりの回復魔法も扱うことができる。<キャットヒール>で生成した猫型の光がケイの肩へ乗ると、持続的に彼の体力を回復してゆく。パートナースキルも併用すれば、ねばり強く戦えるだろう。
回復するふたりの穴を埋めるように、ソフィアの<誘導魔弾>が飛翔し、飛びかかる獣を弾き飛ばした。<エレメンタルブレイカー>となり、飛躍的に破壊力を増した魔弾は追尾性能もあり使い勝手よく、これからもソフィアの立ち回りの軸となるだろう。
「水の獣か……マオメイさんの言っていた言葉が、間接的に証明されたわね」
研究者たる彼女が導き出した仮説を思い起こす。マオメイは言った。
月の水こそが月の民そのものではないのか?
と。自身のみでは活動することかなわない、ある種の液体生命体であろうというのが彼女の推理であったのだ。
「つまりこの水の獣たちは、月の民? その生き残りなの? でも……」
疑問が残る。魔弾を立て続けに放ちながら、獣どもを見据える。あれらがかつてリキッド大陸に文明を築き上げ反映し、各地の遺跡や遺物にその名残を残した古代種族であるというなら、まさしく獣のごとき行動に知性や意思の介在が見られないのはなぜだろう?
アオイを隙なく援護しながらに、オサムが言った。
「おそらくこの獣たちは、月の民の残滓。成れの果てといったところだろう」
「すでに彼らの意思は失われている……?」
「ああ、見る限りは。種としての彼らが滅んでから、どれほどの時を経たのか分からないが……まともな人格さえ保たれないほどの時間だったんだろう」
アヤカのオーラシュートが獣の核を砕き、碧緑の飛沫と散らす。
「そんな月の民たちが、ほそぼそと生き延びているこの都市で……あの敵はなにをしているんでしょう?」
水の獣の群れをさばきながらちらと見れば、異形の老人、殻将と仲間らの激闘が目に入った。
凛風は紙一重、おそるべき鋏のひと薙ぎをからくも避ける。
「ッ……これは、油断できないね」
「舐めたことをほざくでないわ、若造が。お主と斬り結ぶはヴォーゲンリッターの将じゃぞ」
「こう見えて、それほど若くはないのだけれど……ね!」
豪腕で叩きつける鋏をくぐり反転、地を転げながら足元を薄く斬り裂く。殻将というだけあり、硬い。刃は容易くとおらず、堅牢なのは背に負った甲殻ばかりではないようだ。
横合いから鋭く放たれた氷のつぶてが、殻将のこめかみあたりを叩く。ポラリスの攻撃は<六華氷盾>を生み出し、次第に能力を高めてゆくのに加え、氷盾はつなぐ大技の触媒ともなる。
「ふん。こざかしいのう」
「!!」
か、と鋏がひらく。噴出した高圧の水流は碧緑を帯び、月の水を吸い上げたものか。奔流の勢いはすさまじく、薙ぎ払えば白い石柱をたやすく切断し、ポラリスの胴までも両断しようと迫る。
「ポラリス!」
すんでのところで、凛風が恋人の細身をさらった。彼女の立っていた白いタイルはものの見事に両断されている。
「あ、ありがと……」
「当然さ。しかし、強敵だ。僕たちだけではなかなか厳しいな」
「ん……新クラスの力、さっそく、使うことになりそう」
「そうだね。それに、仲間たちの力も結集させないと」
アヤカとケイ、ソフィア、オサムにアオイはまだ水の獣たちの相手をしており、まだ殻将へ意識を振り向ける余裕はなさそうだ。
「しばし、ふたりだけでしのぐ。やれるかい」
「凛風と、いっしょなら」
凛風の手を離れて立ち上がる。それを眺め、殻将は白髭を撫でつけ、
「乳繰り合いには満足したかの。では、少しばかり本気もぉどじゃ……ゆくぞ、矮小なる者どもよ」
にぃ、と口角を上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月02日
参加申し込みの期限
2023年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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