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LIQUID -Star Chronicle- 月の都編
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【ストーリークエスト『月の都』(1)】
シャウム鉱山での掘削作業は中断されているが、土地柄だろう。ほこりっぽく茶色がかった風がアオイ(プレイヤー:
七夜 あおい
)の風をなびかせる。それを眺め、オサム(プレイヤー:
八神 修
)は目を細めた。
「圧倒されたよ。とにかくでかくて、とにかく……綺麗だった。ぜんぶがぴかぴかと、光って見えてね」
崩落事故を生き延びた鉱夫は率直な言葉で見たものを表現した。赤銅色をした額や屈強な腕を覆う包帯は砂に汚れ、一部には血もにじんでいる。
よろめいた彼の背に手のひらを添えながら、アヤカ(プレイヤー:
綾辻 綾花
)は心配そうに眉を寄せた。すぐにケイ(プレイヤー:
早川 珪
)が反対に回り、男の肩を支える。
「あの、あまり無理しないでくださいね」
「なんの。戦争行ってっから。これくらいじゃへこたれねえよ」
サイディア辺境のシャウムはかつてワインツ領だった。ここでは希少な香水鉄の一種が豊富に産出される。周辺一帯はその奪い合いにともなう領地の切り取りや入れ替わりも激しく、常に戦火へさらされてきた場所だ。壮年の鉱山夫も若い時分には剣やら槍やら携えて、故郷のため戦ったのだろう。
「それより、聞きたいことがあるんだろう?」
冒険者らが現場へ着くと、すでに彼はここへ待機していた。問題の事故が起こった坑道へ連なる入り口を望む、うず高く積まれた残土の山の上だ。依頼はサイディアとワインツ双方の研究機関による連名で発せられ、依頼書にはそれぞれの国章も記されていた。男もその効力ある要請に従い、調査へ挑む冒険者たちに協力するべく怪我をおしてここへ戻ったそうだ。
アヤカがまず尋ねた。
「<水鏡の女王>って、なんですか?」
「ああ、あの宮殿が女王さまに関係してるんじゃねえかって言ったのは、俺さ。見覚えのある物がいくつもあったんでね」
そう言うと彼は指差した。鉱山の敷地からは少し外れた山道の脇道に、小さな白い石碑のようなものが建っている。
「水鏡の女王。水鏡の女神って呼ぶヤツもいるけどね、どっちも同じようなもんさ。何百年か、何千年か分からないが、太古の昔、このあたり一帯を支配していた伝説の女王だ」
誇らしげに語る。石碑へ歩み寄ると、不思議な円形の紋様が刻まれていた。ねじれた円はだまし絵のようにめぐり、循環する水の流れをあらわしているようにも見えた。
「女王は乾いた大地へ、どこからともなく水を湧き立たせたと言われてる。奇跡によって作り上げた湖へ浮かぶ月を背に、民を導いた。と同時に、強権を振るって圧政を敷いた暴君だったという説もある。周辺に勃興しつつあった小国を次々に呑みこんで、併合していったんだ。ただ伝わる逸話はこれがなかなか爽快な武勇伝ばかりでね、今でも女王よ女神よとあがめる者は少なくない……」
「しかし、国は滅びた」
オサムが小さく口をはさむ。男もこくりとうなずいた。
「石碑は後年、口伝によって作られたものだろう?」
「うん、そのとおり。女王の支配はある時にぷっつりと途絶えた。大規模な反乱が起こったと言われてるが、詳しく伝わってはいなくてな」
「反乱か。女王はどこからやってきて、どこへ去ったのか。ああ、すまない、伝説にケチをつけようというつもりはないんだ。ただ気になってね」
どこか憮然とした顔を浮かべた男だったが、オサムがそうつくろうと、再び笑みを浮かべた。
「ま、ともかく! あの地下都市は水鏡の女王が多大な労働力と長い時を費やして築き上げた、伝説の<月の都>じゃあないかと、俺は考えるわけだ」
坑道へ入るとほこりっぽさは増し、ランタンの灯りに粉塵が舞い始める。掘削と発破が伸ばした道は一直線でなく枝分かれしているが、冒険者の調査を見越してか壁に打ちこまれたリング状の金具へとおされた鮮やかなブルーのロープが、彼らを先導してくれた。
先頭に立つのはケイ。アヤカが続き、次にソフィア(プレイヤー:
月原 想花
)。オサムとアオイが隊列の中央に位置し、後ろにポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)。しんがりは凛風(プレイヤー:
鷹司 凜太郎
)がつとめる。
「綺麗ね。香水鉄の原石がきらめいてる」
研究者肌なソフィアだが、鉱山という響きの無骨さを覆すような光景に、思わずうっとりとつぶやいた。ランタンの光を複雑に反射する鉱石たちの分布がまるで、地中の星空よろしくきらめいている。
ここへと足を踏み入れるまで、ソフィアの関心はワインツとサイディアの政治的思惑に傾いていた。不可侵をうたいながら、今もたがいに牽制し合う間柄の両国が連名にて発した依頼に不信感が拭えなかった。今回は気苦労絶えぬものと思っていたのだが、出だしは少なくともこうして幻想的な光景に迎え入れられ、上々に思えた。疑念が晴れるわけではないものの、ひとまずはクエストの達成へ純粋に打ちこめそうだ。
最後尾のポラリスと凛風は、鋭く周囲を警戒する。
「このあたりに敵の気配は感じないが。気をつけていこうか、ポラリス」
「うん……もしもの時は……まもって、ね?」
「もちろんだよ。僕の女王さま」
水鏡の女王の伝説になぞらえてか凛風がそう呼ぶと、ポラリスはかすかに頬を赤く染めた。
坑道はゆるやかに下り、いくつかの分岐をロープに沿って進むと、坂道の向こうにかすかな光が見えた。土壁から崩れる砂利に足を取られて滑り落ちないよう気を付けながら、ロープを手に慎重に下りてゆく。
鉱石の照り返しにソフィアは一瞬、まぶたを伏せた。
「……あ……」
ふたたび瞳を開いた時。
眼下に広がっているのは、地中に築かれたとは思えないほどに途方もなく大きく、地中にあるとは思えないほどにまばゆく輝く、まさしく夜空の月のごとき真白い巨大都市の威容だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月02日
参加申し込みの期限
2023年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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