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イタズラかお菓子か!?
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冬晴れに恵まれた週末。
梓 智依子
は娘の
梓 楓
と連れだって、寝子島マリンパラダイスへとやってきた。
以前に訪れたのは、夏休みの後半。あのときには4歳だった楓も5歳となり、少しばかりお姉さんになったかと……思うには少し早く。
「楓。ちゃんと周りにも気をつけるのよ?」
そんな声が聞こえているのかいないのか。軽快にタンバリンを叩き、合いの手のようにホイッスルを鳴らしては、今度はシャラシャラとタンバリンを振り回して。とにかく楓は音の出るあらゆる物を、手当たり次第に叩き鳴らす。
普段であれば、こんな往来で騒いでいたら顰蹙を買うだろう。けれど今日、このマリンパラダイスへ繋がる道はイタズラが楽しめる催しが開かれているだけあって、大人も子供も関係なく大変賑やかだ。
「こんなことができるの、ここだけよ?」
変に味を占めて、家や幼稚園で騒ぎ出しては大変だ。家を出る前にも言い聞かせたけれど、智依子は念には念をと楓の顔を覗き込む。
「はーいっ!」
元気の良い返事は鈴のついた腕輪とカスタネットのコラボレーションに彩られ、智依子は本当に大丈夫だろうかと苦笑いを浮かべて見守ることにした。
パニックストリートと名付けられただけあって、飛び交う音色はびっくりするような大きな音から、背筋をぞわぞわさせる響きまで様々だ。穏やかに童謡を奏でられる橋だってあるのに、楓はドラムスティックを手にすると柱や一斗缶など、どんな音が飛び出るかもわからない物ばかり叩きまくっている。
そうして何かを見つけたとばかりに顔を輝かせて叩き始めたのはポリバケツだった。伏せられている物からブロックを挟んで浮かせている物、穴が開いていたり空き缶が詰められていたりと、大小様々なバケツたちは音色だって異なる。
バケツの底を、側面を。時に床をも叩いてみせれば、それは立派なドラムだった。
(楓ったら……)
そのリズムは馴染みがある。まだ拙くて調子がズレてしまうこともあるけれど、智依子を踊りたいと思わせるには十分な魅力があって、気付けば自然とつま先でリズムを取っていた。
いざとなったら、はしゃぐ楓と追いかけっこをすることになるかもしれないと思って選んだパンツスタイルなのに、身軽な装いで来て正解だったと思うなんて。
ポケットの中を改めて、飛び出しそうな物だけは意識を残しておく。ダンスフロアではないが、簡単なトップロックくらいなら周囲にも迷惑はかからないだろう。
楓が飽きてしまう前に――そう滑り出すように動き出した智依子を見て、楓が手を止めるわけもなかった。歓声の代わりにドラムスティックを大きく振り上げ、拍手の代わりにリズムを刻む。家族の共演に、寒い中元気だなぁと外から見ていた人が足を止め、音をかき鳴らしていた人達も調子を合わせた。
次第に智依子の中では懐かしい感覚が目覚め始め、
ChiCo
が戻る。
(少しだけなら)
トップロックなどダンスの導入でしかないステップだけじゃなくて。パワームーブほど大がかりではなく、もう少し見せ場があるような。
ゴーダウン、フリーズ、それから……やっぱりここまでくると、挑戦したくもなってきた。
(今なら行ける!)
当時と比べると、技のキレが甘い気はする。それでも身体は覚えていた。このリズムを、視線を、渇望する自分が確かに居るのだと実感する。
フィニッシュを決め、万雷の拍手が鳴り止まない。現実に引き戻されたかのように照れ笑いを浮かべる智依子とは対照的に、楓は得意気な顔をして駆け寄ってきた。
「ママ! すっごくカッコよかったよ!」
自慢のママだと喜んでくれる。たったひとつの笑顔と歓声が、智依子にとって何より嬉しい賛辞だった。
盛況なストリートの様子を眺めていても良かったが、
桜井 ラッセル
は意を決して水族館のチケット売り場前までやってきた。
生き物が大好きなラッセルにとって、水族館は常連とも言えるくらい来ていた施設。久しぶりの訪問に顔を輝かせてもいいはずなのに、その顔は僅かに憂いを浮かべている。
来ることが出来なかったのは、受験で忙しかったわけでも避けていたわけでもない。ただ少し、思い出が詰まりすぎた場所に1人で来る勇気が持てなかった。
(……駄目だな)
こんなこと、
あれで最後
にしようと思っていたのに。
薄暗い通路を歩けば、思い出してしまうかもしれない。水槽を前にしたら、新しい生き物との出会いによって思い出が上書きされてしまうかもしれない。
向き合うことも忘れることも嫌なのは変わりないけど、このまま苦手な場所になってしまうのはもっと嫌だ。
「学生1枚っ!」
今日こそは踏ん切りを付けよう。
ラッセルは朗らかな笑顔でチケットを買うと、小さく息を整えて入館した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月31日
参加申し込みの期限
2023年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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