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愛がサイコーにあふれてるっ!
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情報は待っているだけじゃ手に入らない。
後輩達が手分けして島内を取材している間、
桜井 ラッセル
は一筋縄でいかなそうな
黒崎 俊介
の元を訪れた。
教頭であり、新聞部の顧問。そして、投書で話題に上がっていた人物の1人。
「失礼しまーす! 次の新聞部で出す特大号のことなんですけど」
「ああ、聞いてるよ。いいテーマを見つけたね」
でしょう、と得意気に笑ってみせるラッセルは、くるりと職員室を見回した。
教頭である俊介は、先生達を監督する責務がある。よって、ここからなら先生達の顔が良く見えるはずなのだが――
久保田 美和
の姿は見えない。どうやら席を外しているようだ。
「実は、美和先生と仲良いって噂になってるんですけど」
変に遠回りな聞き方をしても、上手く伝わらないだろう。信頼している俊介だからこそ、騙し討ちなようなやり方で聞き出すこともしたくなかった。
「正直どうなんですか?」
真面目な顔をして問い質すラッセルに、俊介はふぅっと溜息を吐く。
誤解であれば訂正すればいいし、プライベートに立ち入るなということであれば、迷うことなどないはずだ。何故このような態度をされるかわからず、ラッセルは暫しの沈黙に嫌な予感が拭えない。
(まさか、美和先生が遊ばれてる……なんてこと)
美和は少々恋に憧れがありすぎるというか、年齢の割に夢見がちなところがある。それこそ、キザな俊介が魅惑の美声で甘い言葉でも囁けば、ひとたまりもないだろう。
「そうか……桜井君は今年で卒業だったね」
「はい? ええ、まあ、そうですけど」
それとこれとが関係するのかはわからないが、ラッセルが3年生なのは間違いない。だから新聞部として最後の記事を心置きなく書ききりたいし、世話になった先生達を祝福できるのならと考えていた。
なのに、俊介は口角を上げて不敵な笑みで見据えてくる。
「なら、言っておくべきかな。君の考えているとおりだ、だから――」
「美和先生とは遊びってことですか!?」
ついカッとなって叫んだラッセルの声は、職員室中に響き渡った。誰もがポカンとしている中で、1番驚いていたのは俊介だろう。
「桜井君は……久保田先生に告白するつもりで、僕に質問しに来たんだよね?」
「へっ? ないですよ、一体どこでそんな話になったんですか」
キョトンとするラッセルに、俊介は頭を抱える。
生徒に慕われる女性教諭の交友状況を、卒業間近の男子生徒が真面目な顔で聞いてくる――それも、交際の可能性があると睨んだ相手へ直接にだ。
「てっきり僕は、ライバル宣言をされているのかと思ったんだけど」
だから美和のことは諦めろと、交際しているのは己だと牽制するつもりの笑みが、どうやら誤解を与えてしまったらしい。
「じゃあ美和先生のこと……!」
「真面目に考えてるよ。久保田先生は僕の彼女だから、誰であっても譲れないね」
バサバサと書類が落ちる音がして振り返ると、美和が扉付近で呆然と立ち尽くしていた。じわじわと顔を赤くしてなんとも幸せそうではないか。
ラッセルは苦笑いをしながら「その心配はないです」と念押しして、美和の落とし物を拾う手伝いをする。
「良かったですね」
生徒に知られてしまったことに戸惑いがあるのか、美和はあわあわと俊介とラッセルを見比べて、優しく見守っている俊介に後押しされるように、こくりと頷きはにかんだ。
「これはメイン記事が決まったな~」
盛大な誤解をされたときにはどうなることかと思ったが、2人の幸せそうなこと。
簡単に馴れ初めなどインタビューも出来たし、新聞で互いへのメッセージでもと提案してコメントも貰える手筈になっている。しかし一仕事を終えたはずのラッセルは、まだ満足いく顔をしていない。
(……どんな物が好きなんだろーな)
例えば自分なら、風が好きだ。でもそれは小さい頃の話だし、今は口に出してしまうと意味合いが変わってしまう気がする。
風の精 晴月
と知り合ったからだろうか。風が好きと言うのは、なんだか――。
(いや、好きは好きだけど! なんつーかこう、友達っていうか)
パッパッと何かを払うように手を振り、考え直そうとする。確かに彼女は風には違いないだろうが、晴月という女の子でもあって、それを意識すると妙にむず痒い。
いやいやと再び払う仕草をすると、ふわりとレモングラスの香りが漂った。
「もう、今度こそちゃんと隠れてたのに! なんでラッセルは見つけちゃうの?」
ぷうっと頬を膨らませて姿を現す晴月に驚かされているのはラッセルのほうなのだけど、もしかしたら晴月を見つけて手を振っていると思ったのかもしれない。
「晴月にもさ、愛してるものってあるのかな~って聞きたくて」
「あい?」
本を読んだり映画を見たり。それこそ言葉の意味としては理解しているけど、感情としては上手く理解できないのか、ううんと考え込んでしまった。
「なんでもいいんだぞ。好きな物とか、気になってる物とか」
「好きなものはねー……風鈴も色んな形や音があって面白いし、しゃぼん玉もキレイだし……あれも見たいな、風車小屋! くるくる~って、楽しい!」
両手を大きく広げ、うんと伸びをして。とにかく大きなやつねと主張する晴月は、風で動く物が好きなのだろうか。
「大きいのか……小さいのだったら、作ってやれるんだけど」
「ほんとっ!?」
わくわくと目を輝かせる晴月に笑って、ラッセルはかざぐるまを作ってやる約束をする。
やっぱり風は――好きかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月14日
参加申し込みの期限
2023年11月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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