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新しき、年の始めに。
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学校というものは、とにかくかったるいというのが
有沢 茉奈
の思いである。3学期初日、どうにかこうにか無事に起きて学校へと向かった茉奈は、ゆえに2年1組の教室の自分の机に辿り着くなり、深重いため息を吐き出し、唸った。
「あーあ、早く春休み来ないかな……」
「冬休み終わったばっかじゃん」
そんな茉奈の呻きに、隣の席の生徒がお決まりの突っ込みを入れたものの、浮かべているのは苦笑い。学校で友達と過ごすのは楽しいけれど、勉強とかはノーサンキューという生徒は、茉奈に限らず少なくはないだろう。
否、今日はそもそも始業式で授業はないから、それ自体は楽と言えば楽なのだ。その代わりに今日は、休み明けの大掃除が控えていて――ああ、思い出したらますますかったるくなってきた。
やだなぁ、と机に突っ伏してグダグダしていたら、あっという間に始業式の時間になった。ぞろぞろと体育館へ移動して、校長先生の(茉奈にとっては)無駄な長話を何度も欠伸を噛み殺しながら聞き終えて、どうにか解放される。
寝なかっただけ頑張った、と教室に戻る道すがらでまた、大きなあくび。周りを見回せば似たような生徒は幾人もいるが、どうにか堪え切れるだけの長さで話し終わってくれた事は、感謝しておくべきだろうか。
眠気ゆえに埒もない事を考えながら戻った教室で、冬休みの宿題を提出する。そうしたら今度は、担任の
瓜山 メイ
先生からの『ありがたい』お話だ。
ようやく始業式での眠気が醒めて来たころにこれは、なかなか辛い苦行である。手の甲をつねったり、意味もなく何度も窓の外を眺めたりする生徒達の中で、茉奈ももちろん睡魔と戦……っては居なかった。
(うふふふふ、この時のカノンったら……)
先生に隠れてこっそりスマホを開き、見ているのは彼氏の閑野カノンと一緒に撮った、クリスマスやお正月の自撮り写真。その時の情景まで思い出すうちに、知らず口元も緩んでしまいそう。
「有沢さん? どうかしましたか?」
「いえ、何にもないです!」
気付かれた。慌ててスマホを隠してメイ先生にぶんぶんと首を振り、その後はお行儀よく最後まで名先生の話を聞いて。
ついに、その時が来た。大掃除――しかも茉奈の担当は黒板拭きだ。
良いなー、と何人かからヤジが飛んだが、黒板消し掃除だって大いに大変だ。何度も黒板を消して綺麗にしておかないといけないし、チョークの粉が舞い散って制服が汚れそうになるし――
かったるいなー、と思いながら黒板消しクリーナーのスイッチをカチッと入れた。――あれ、動かない?
首を傾げながら何度かスイッチをカチカチ動かし、電源が抜けてるのかな、とコンセントを確かめるが、しっかりと刺さっていた。――という事は、つまり、
「げっ!!」
壊れてる。そう悟って、茉奈は盛大に顔を顰めた。
クリーナーが使えないとなると、残るは黒板消しを地道にバシバシ叩いて粉を落とす方法だ。とはいえ何かの漫画みたいに、教室の窓で無造作に叩くわけにもいかないし――そんな事をしたら窓の下や周りにもチョークの粉が飛び散って大惨事だ――人気のない所まで行って、黒板消しを叩いて、チョークの粉まみれになりながら帰って来て――
想像だけでげんなりして、うわぁ、と茉奈は苦虫を100匹も噛み潰したような顔になる。ああ嫌だ、かったるい、なんであたしがこんな目に。
そう、イライラする茉奈の耳に、クラスメイト達の喧騒が響く。掃除をしているはずの男子がふざけてまともに掃除をしない、なんてどこの学校にもよくある光景で――だが、茉奈は今とても虫の居所が悪い。
ゆえに――雑巾を投げ合うなんて、どこの小学生だと言いたくなるような『惨状』を前に、ついにキレた。
「おい野郎ども! オス同士で乳繰り合ってんじゃねえよ! そんなのは物置でこっそりやるもんだ! わかったらとっとと物置へ行け!」
「は……はぁッ!? 有沢、お前何様だよ!」
「茉奈様に決まってんだろ! 返事はハイだ、判ったか野郎ども!」
その、茉奈のあまりの良いように男子もブチッと怒鳴り返してきたが、その倍の音量で怒鳴り飛ばせば「ハイ……」と引き攣った返事が返ってくる。コイツやべぇ、と明確に顔に書いてあった。
それでも、オラやれよ、と顎をクイッと動かしつつガンを飛ばせば男子たちは、大人しく掃除の手を動かし始める。それにフンと鼻を鳴らし、大人しく黒板消しを叩きに行くか……とゲンナリ息を吐いた刹那、メールの着信音が鳴った。
ちら、とスマホの画面を見れば、カノンからだ。ぱっと顔を輝かせていそいそスマホを開き、メールをタップすればカノンからのメッセージとスタンプが表示される。
それに――うふふふふ、と嬉しくなった。荒んでいた心がたちまち癒され、浄化されていくのを感じる。
ゆえに茉奈はうっとりと、嬉しそうに何度もメールを読み返し――その、先ほどまでとは打って変わった『恋する乙女』の表情に、見ていたクラスメイト達が一斉に騒めいたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月15日
参加申し込みの期限
2023年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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