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新しき、年の始めに。
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ホームルームが始まった教室は、しんと静まり返っている。だが、黒板の前に立って話をする霧島 義弘先生の眼力も、さすがに冬休み明けの学生達に完全な静粛を求めるのは、なかなか難しいようだ。
ゆえに3年4組の教室内には静かな、けれどもどこかそわそわ、うきうきとした雰囲気が漂っていて。その中に座る
八十八旗 信彦
も、その1人。
とはいえ、これでも信彦はれっきとした受験生である。ゆえに年末年始の思い出といえば、どうしても受験勉強が付いて回るのはしかたのない事だ。
(うーん、結局、年末年始は受験勉強ばかりだったなぁ)
この年末年始の出来事を胸中で思い起こしてみれば、そう思わずには居られない。何しろ、アルファベットを見ると鳥肌が立つくらいに英語の勉強をしたり、1学年上で今は大学生の
剣崎 エレナ
に受験勉強を手伝って貰ったり、クリスマス合コンをやったり、雪だるまになった(?)り、年越しわんこソバを食べたりと、実に受験勉強に勤しんだ――勤しんだ……?
あれ、と信彦は首を傾げた。
(俺ってば、それなりに年末年始をエンジョイしてるんじゃね?)
それなりどころか、見る人によっては「お前は本当に受験生なのか?」と突っ込まれそうなほど、とても充実していた説すらある。ある、が、普通はアルファベットに鳥肌が立つほど追い込んで勉強はしないだろうから、やっぱり『ちゃんと』受験生をやっていたはず。
う、とアルファベットを思い出しただけでぞわりとして、信彦は我が身を抱くように両の二の腕をさすった。
(あぁ~、嫌なもの思い出した。もっとこう、楽しいこと考えよう、なんか……なんかないか……?)
そうして気分転換をするべく、きょろきょろと周囲を見回して――あれ? とまた信彦は首を傾げた。隣の席の生徒がちょうど、何かしらのテキストを机の上に並べて、ペラペラめくっている所だったのだ。
なぜ、と反対側を見ればやはり、別のテキストを何冊か並べている所。だが今日は始業式で、何の授業もなかったはずで――幾ら義弘先生だって、ホームルームついでに授業するなんて鬼畜な事は――
そう、慌てて確認するように前を見れば、確かに授業はしていなかった。そう、授業『は』。
代わりに黒板に書かれていたのは、『提出物 数学の問題集』という文字。――え、なんで?
もはやわけが解らず信彦は、隣の席の生徒に小声で尋ねる。
「なぁ、あの提出物って――」
「ヤバいよねー。幾ら担任だからって、ついでに冬休みの宿題も回収とかさ」
「……えっ? シュクダイ提出?」
そうして返ってきた言葉に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった信彦を、一体誰が責められよう。ギロ、と冷たい眼差しが義弘先生から飛んで来て、慌てて首をすくめたが事態は何も変わらない。
宿題? 冬休みの? 誰が? なんで?
幾つものハテナが頭の中を飛び回る信彦の顔には、心底訳が分からないと書いてあった。それを見たクラスメイトの方も同じような表情になったが、間違いなく、2人の心境は異なっているはずだ。
えぇと、とクラスメイトが「まさか」と言わんばかりの表情で呟いた。
「八十八旗、宿題持ってくるの忘れた……ってこと、かな……?」
「いやいやいや、そもそも宿題なんてあったっけ?」
だが信彦からしてみれば、今の状況こそが「まさか」である。だって考えてみても欲しい、信彦達は高校3年生で、大学などを受験する生徒も少なからず居て、しかも冬休みと言えばまさに受験直前、寝ててもシャーペンは放すなってくらいの追い込み時期なのだ。
それなのに「まさか」受験勉強とは別に冬休みの宿題なんてものが、本当に出ていたと? それを、今日提出しろと? 正気で言ってます?
そんな思いをありありと表情に乗せた信彦に、クラスメイトが天を仰ぎ。だがハッと顔色を変えて正面を向いたのに、何だよ、と信彦も視線を前へ戻せば、目の前に義弘先生が居る。――先生が、居る。
ギクリ、と顔が引きつった。
「せ、先生……」
「何やら、宿題について聞こえたようだが。もう1度しっかり聞かせてもらおうか?」
「――マジで?」
冷や汗をダラダラ流しながら、なんとかこのピンチを回避出来ないか必死で考えるが、どう考えても『詰み』である。信彦に出来る事はただ、義弘先生のお叱りが出来るだけ早く終わるよう、祈りを捧げるのみ。
そんな風に信彦の、寝子高最後の3学期は幕を開けたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月15日
参加申し込みの期限
2023年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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