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携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
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男は亀二郎に任せ、引き続き現場に残ることになった清恋は状況を整理する。
本来であれば、捜査上の機密などを話すわけにはいかないのだが、この事件に限っては子供たちのほうが情報に詳しいところも否めない。
署に持ち帰り詳しく捜査が必要な点も含め、清恋は警察側が把握している情報を包み隠さず子供らと共有し、彼らが持っている情報も手に入れることができた。
まず、海堂が強いギアマスターを集め、頃合いを見て事件を起こしたのは『亜依子』のため。
今は亡き愛娘との思い出をA.I.C.O.の学習に使用した結果、A.I.C.O.のマザーは亜依子の姿と思考パターンを覚え、海堂を「おとうさん」と呼ぶようになった。
そしてユグドラシルは、A.I.C.O.の利用価値に気付くと共に、海堂にとってただのシステムでないことも把握し、それをゆすりの材料にした。
弱みにつけ込むことを得意とするユグドラシルの暗躍は、それだけに留まらない。
今回立ち塞がった少女、
世良 海唯
(せら かい)は妹である
世良 空羽
(せら くう)を人質に取られている。
もっとも、表向きには海唯の両親が経営難で苦しんでいるところ、空羽の才能を見込んだユグドラシルの幹部が「良い環境で学ばせてみないか」と、支援と引き換えに養子の話を持ち出したことになっていて、連れ去られたわけではない。……が。
過去、ユグドラシルに所属し非人道的な研究をしていた海堂が、愛光堂という小さな会社に移ったのも、愛娘を思ってのことだったというのだから、ユグドラシルの罪は他にもたくさんあるのだろう。
なんとか妹を取り戻すために奮闘した海唯は、体よく利用され見限られてしまった。
しかしこのまま、妹が悪事に荷担させられるのを見過ごすわけにはいかない。
『でっ! クーと話をするためには、空羽のときの意識を取り戻さないとってワケ!』
耳福池に着いた
稲積 柚春
のスマホに、
海堂 洋子
からの通信が入る。どうやら、
牧 雪人
がクーと接触したのを見計らって、その周辺にいる端末へ呼びかけを行っているらしい。
おかげで
ウォルター・B
共々、カプセルギアに纏わる過去の事件の流れを深く理解することができた。
「そのための、切っ掛けは?」
『まだユグドラシルの男は尋問中らしくて、正解はわかってない。だけど、試す価値がある言葉や条件を絞ってもらってるとこだよ』
本来、ユグドラシル幹部の命令でなければ何もしないはずのクーが応戦している。それだけでも、少なからず興味を引けているという証拠だ。
(これなら、何かを聞き出すことはできるかも)
戦闘は不慣れだし、ворの得意技は目くらましのような演出が多い。エフェクトが出ない今、どれほど力になれるかはわからないが、可能性があるなら。
必死に防戦している
スピカ・フォーツ
だって、この情報を待っているはずだ。
「わかった。じゃあ話はウォルターさんに引き継ぐね。僕は一緒に注意を引きつけるよ」
今は何より、この場から去られることを阻止しなければならない。
スピカがβの頭部ECMを起動させ攻撃精度を大幅に落とすも、初手以降は警戒されて弾かれることも増えた。雪人の
ボナパルト2
も中距離を得意とするため、βがデバフに専念していると両者共に確実な一手というのは難しい。
そこに、深い森に溶け込むようなマントを靡かせてворが投げ込まれた。
敵か、味方か。スピカと雪人に一瞬の緊張が走るも、柚春はにこりと微笑むとすぐに洋子から通信があったことを話す。
「あともう少し……それなら、やれる」
体力温存のために近接を許さなかったβが、大鋏でクーの機体に襲いかかる。1度挟み込まれたら、高圧電流が流され回路をショートするという追撃付きだ。関節など接合面を上手く狙えば、一時的な行動阻害が可能だろう。
そこに、ворが靴底の隠しナイフで踏みあげて、ボナパルト2がβの背後に迫り来る機体を狙い撃つ。
上手く連携が繋がり、好感触な様子がカプセルギアを初めて日の浅いウォルターにも伝わるほどだ。
『よし、繋がった! 海唯の声を届けるから、お兄さんはスピーカーモードにしてくれる?』
最初はチャンネルの合わないラジオのように歪んでいた音声が、じきに安定して聞こえる。その必死な声音を聞いて、クーは明らかに動揺していた。
あんなに機敏に動いていたギアも隙だらけで、反応が鈍い。スピカも追い込みどころかと戦況を見極め、不慣れそうな柚春に声をかける。
「……得意な動きは?」
「撹乱!」
「なら雪人が構えて……足止めは、貴女に任せる」
βとボナパルト2が攻撃態勢を整えている間、ворはパチンコを乱射してクーの機体の動きを封じる。トドメとばかりに、普段であればコンフェッティのエフェクトが出る技を繰り出せば、なんとか目くらましの判定は取れたようだ。
このタイミングを逃さないとばかりにボナパルト2が撃って出て、その弾道を追うようにβも続く。仰け反っている瞬間であれば、大鋏が致命傷を捕らえるのは容易かった。
『くうっ! 空羽、聞こえる? あなたが好きな【ちょっと甘い卵焼き】、作ってあげるから帰っておいで!』
幾度目かの呼びかけで、クーは端末を取り落とした。
まだハッキリと目が覚めたとは言い難いが、声のする方を信じられないと言いたげな形相で見つめていた。
「…………おねえ、ちゃん?」
意思のない人形のようだった瞳に、ゆるゆると生気が宿る。
クーが、空羽としての感情を取り戻すまで――あと一歩という所で。
「マンデイト。帰る時間よ、クー」
招かれざる客がぱちりと懐中時計のような物の蓋を閉じると、クーはハッとしたように意識を手放す。
再びその瞳は人形のように色を失い、海唯の声も届かなくなった。
クーにとって、世の中の人間は2種類しかいない。
自分に指示が出来る人間と、出来ない人間。……少なくとも、感情を揺さぶる人間は存在しないはずだ。その戸惑いから意識の覚醒が遅れてしまったらしい。
「ら、ラージャ」
カプセルギアを手元に戻して、何事もなかったかのように去ろうとするクーをスピカ達も呼び止める。その必死さが滑稽だったのか、クーを連れ去ろうとする女は不憫そうにこちらを一瞥してほくそ笑む。
「カプセルギアを捨てるなら、この子を返してあげてもいいわよ?」
天秤にかけるような物ではないと知りながら、女はケラケラと声を上げていた。どうせ話に乗ったところで、まともに取り合ってもらえるとは思わないが――柚春は取っかかりを得ようとその話に興味を示すフリをした。
「……それは、いつまでに決めれば?」
女が指定したのは1週間後。
その日までに、海堂がマザーを持ってユグドラシルに来るよう説得しておけと言い残し、2人は去って行ってしまった。
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携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月16日
参加申し込みの期限
2023年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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