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携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
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海堂の病室へ入室すると、そこにはスーツ姿の先客が2人。
刑事である
水槻 清恋
は来客に会釈をすると、改めましょうかという顔で先輩の
吐前 亀二郎
を見やる。
できれば、渦中の人物と接触を謀ろうとするなら子供であろうとも見逃したくないのだが、そんな清恋の焦りを笑うように亀二郎は小さくかぶりを振った。
「人気者ですねぇ」
亀二郎はベッド前のスペースを譲るように立ち上がると、数える素振りで来客の顔をしっかりと確認する。
カプセルギアを持った子供、事件現場で見かけた学生。その表情を見れば、今回の事件のことで来訪したのだろうと容易に想像が付いた。
ただのカプセルギアが好きな子供であれば、開発者を前にした感動に満ち溢れているだろうし、制限がかかったことに苦言を申し入れに来たのであれば、もっと怒りや不満を滲ませているはず。そのどちらでもなく、まるで初めて現場に放り投げられた小童のようにそわそわしているから、亀二郎は子供たちが切り出すのを待った。
「あんたがプロフェッサーKか? オレはギアマスターのリョージュ。探偵なんだぜ!」
誰から、何からと顔を見合わす中で、身を乗り出すように自己紹介を始めたのは
白石 龍樹
。
相棒の
ムテン
を握りしめ、その手でドンッと胸を叩く姿は自信ありげだ。
それもそのはず。数々の難事件に立ち向かってきた少年探偵団といえば、小学生の間では有名……らしい。とにかく龍樹は、今回の事件も解決してみせると意気込んでいて、仲間達と色々調べてきたんだと話しやすい流れを作ろうとした。
けれども、それはあくまで遊びの範疇だろうと、大人で刑事である清恋は思うわけで。
「実際こうして怪我人が出ているのに、探偵ごっこは――」
「いやあ、助かりますねぇ。協力して頂けるとは、ありがたいことです。はい」
何か考えがあってのことなのか、気まぐれなのか。もっふもふの白い眉毛を揺らして、亀二郎は朗らかに笑った。しかも子供達に助け船を出しておいて、飲み物でも買ってきてあげようと部屋を後にしてしまう。まるで、子供の世話は清恋に任せたと言わんばかりに。
「……ああ、もうっ!」
結局、特別子供の扱いに長けているわけでもない清恋は、諦めたように息を吐くことしかできないまま。病室の中では少年探偵団(?)による事情聴取が始まった。
そうして病室が盛り上がる最中、
仙藤 紫
は亀二郎を追ってエレベーターに乗り込んだ。
「私も、お手伝いします」
こちらが勝手に大人数で押しかけたというのに、居合わせた大人に気を遣わせるなんて。それにもし、子供が苦手で退室したのなら申し訳なさ過ぎる。
せめて年長者として、ちゃんとした挨拶だけでもしなければ。……そんな気持ちがあったことは事実だが、紫には僅かだけ打算もあった。
(皆が不安になるような憶測は言うべきではないけれど)
子供たちの目がない今なら、伝えてみてもいいだろうか。もう少し、亀二郎の人柄を見極めるべきだろうか。
迷っている時間はない。エレベーターはすぐにでも目的の階に着いてしまう。
「A.I.C.O.は、悪用される危険性を孕んでいると思いますか」
もし、特定の企業が軍事利用を企てているとしたら。
もし、その悪用を断念させるために起こした騒ぎなら。
こんな発想に至るなど、子供じみているのかもしれない。けれど、そう思わせる情報が少なからず紫の元には集まっていて、気のせいだと思えなかった。
1度浮かんだ最悪の結末は、簡単に振り払えない。とても子供達だけで解決するのを見守るなんて、大切な妹が巻き込まれるのを見ているだけなんて、無理だ。
「その口ぶりは、どこが悪用しようとしているのか……気付いているようですねえ?」
いっそ考えすぎだと笑われたら、どれほど安心できただろう。少なくとも見当違いの推測でないことが、紫の息を詰まらせる。
「おおよそは」
エレベーターの扉が開き、目的の階についた。誰が聞いてるともしれない場所では、込み入った話を続けるのは難しいだろう。けれど、きちんと順を追って説明すれば、警察だって真剣に取り合ってくれるかもしれない。
「素人の戯言だと笑ってくださって構いません。聞くだけ聞いて頂けませんか」
「はっはっは、元よりそのつもりですよ」
事件に深く関与することで、危険がないとは言い切れない。けれど、子供たちだけが知る情報網というのも侮れない話だ。
特に今回は、カプセルギアという子供の玩具。取り扱い説明書だけではわからない使い方も、大人の気付いてない小さな事件も、教えてもらう必要があるだろう。
「どうにも大人は、子供に警戒されることがありますからねぇ、はい。申し出は助かります」
亀二郎たちが病室に来た時、1人の少女が来ていたが――花瓶を抱えて部屋を出たっきり、戻ってくる様子が無いという。
来客に気を利かせて出て行ったのだろうか。
(それとも、警察と顔を合わせると気まずい……ってことかしら)
どこか引っかかりを覚えながら、紫は何事も起きないことを祈り、亀二郎の買い物を手伝うのだった。
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携帯戦記カプセルギア 第八話「Re:play」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
前回シナリオ
携帯戦記カプセルギア 第七話「昨日までの友は、今日の……」
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月16日
参加申し込みの期限
2023年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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