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睦み月に願うこと
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ガーリーなワンピースを翻し、
月守 輝夜
は旧市街を駆ける。
夏には、バイトを頑張って海外に行こうとも思っていた冬休み。そのために英会話の勉強だって熱を入れていたし、両親を説得できるように学校の勉強もきちんと成績をキープして、あれこれ忙しく準備してきた。
けれど、
青木 慎之介
からクリスマス休暇を利用して帰国するという連絡が入り、この計画は一旦中止。嬉しい誤算で楽しい冬休みになるはずが――高校生ともなると、何かと忙しいものだ。
クリスマスこそデートができたものの、年末年始も会えずじまい。三が日も過ぎて、そろそろ正月気分も覚まさなければならない頃合いになって、ようやく互いに時間が取れた。
「慎之介くん、お待たせ!」
「ノープロブレム! 俺も今来たところだぜ」
そうは言うけれど、彼の頬も耳も少し赤くて我慢しているのが見て取れる。
一体いつから待っていたのだろうかと、輝夜は慎之介の両頬を手のひらで包んで顔を覗き込んだ。
「本当に?」
「……ちょっとだけ早く」
そもそも、言ってくれれば家まで行ったのに、待ち合わせがしたいと言い出したのも慎之介で。隠し事は不慣れなはずだけれど、突拍子もない行動で驚かされることもままあるから、何か秘密を抱えていてもおかしくはない。
だけど今日は、睨めっこをしている時間だって惜しいから、彼が目を泳がせていたことには言及しないことにする。
「じゃあまずは……寝子島神社からだね」
どんな年末年始を過ごしていたのか、とか。もう初詣は済ませてしまったのか、とか。
しっかり手を繋いでいれば、そんな他愛ない話だってビデオ通話より何倍も幸せだった。例え住み慣れた旧市街を歩くだけだって、立派なデートに様変わりする。
「冬休みは慎之介くんが来てくれたから、春休みは私がアメリカに行くからね」
「ああ、楽しみにしてる! でも、宿は絶対に表通りを選べよ。それから観光は絶対に俺と一緒にまわること」
「……そんなに心配してくれるなら、慎之介くんも一緒に泊まってくれたらいいのに」
一緒にいられる時間は、少しでも長い方がいい。そして、
クリスマスには渡せなかったプレゼント
だって渡せたらいいのにと、輝夜は繋いだ手をさらに強く握りしめた。
あまり興味津々にそういった話題に混ざるほうでもないけれど、輝夜だって気になる年頃だ。慎之介だって、スポーツに一球入魂というタイプでもないし、そういったことは海外のほうが進んでいるという話も聞く。
待ってばかりの奥手な遠距離の彼女より、近くのちょっと強引なセクシー美女が気になるなんて言われたら!
「ノーラッシュだぜ、月守」
境内に続く階段が見えてきて、慎之介は落ち着くようにと声をかけた。
どちらかといえば、興味のある方に走ってばかりだった慎之介は、階段の段差をひとつひとつ登るより、何段か飛ばして駆け上がりたいタイプだと思う。そうしてそれに振り回されるのが、今までの輝夜だった。
だけど、彼が渡米し遠距離になったことや色々な不安や焦り、もちろん付き合って暫く経つという想いの募りも輝夜を突き動かし、今度は慎之介を振り回す側になろうとしていることに気付いた。
「クリスマスは何も言えなくてソーリー。月守に恥をかかせたいわけじゃなくって、俺は……考えてたんだ」
階段を上りながらぽつぽつと話してくれる姿は、なんだか彼が一足早く大人になったかのように落ち着いている。やっぱり広い世界は彼を変えてしまうのだろうかと思うと心配だけれど、決して大きく何かが変わったわけでもない。
「興味なんてないって言えないけど、俺は……プレゼントだからとか記念日だからとか、そんなんじゃなくて」
次第に顔を赤らめて早口で捲し立てるところなんて、変わってない。彼は彼のまま、足並みを合わせてくれようとしている。
「ちゃんと月守にとって特別で心が決まったときがいい。焦って準備をしなくたって、俺は待つから――いや、俺が待ってて欲しいだけかもしれねーけど、だから……ああもう!」
格好良く決められなくてぼやく慎之介を、可愛いなんて言ったら怒るだろうか。
「じゃあ、その日がくるのを楽しみにしててね」
少しばかり恥ずかしいけど、これだけは覚えていて欲しい。
(心の準備ができてるから言ったんだよ)
そんな想いを込めて、輝夜は悪戯な顔で微笑んだ。
三が日はたくさんあった出店も、今日はすっかり何も無い。
場所によっては白馬のお披露目があったり、神職たちが弓を射る姿が見られたりと、1月中の神事は目白押しらしいのだけど、タイミングが悪かったのか寝子島神社はやっていないのか、人出すらまばらだ。
しかしそれはラッキーでもある。人に遠慮をせずじっくりと参拝できたおかげで、輝夜は慎之介が怪我無くバスケットボールで活躍できるようにと重々お願いできた。
「慎之介くんは何をお願いしたの?」
「うん? 俺が居ない間、しっかり月守を守っててくれよなって――言ったら叶わないんだっけ!?」
そんなことはないよなと社殿に問うたって、もちろん返事などくれるわけもない。だから慎之介は急いでおみくじを引いて、願望欄を見た。
――やり過ごせば悪し。
全体的な吉凶で言えば悪くはないはずなのに、なぜかその項目だけは良いと言い難い。
代わりに輝夜がひいたおみくじには、『少し暇がかかるが叶う』とあった。
「大丈夫だよ。慎之介くんのだって、何もしなければ悪くなるって意味みたいだし……ほら、寒くなってきたしマリンパラダイスにでも行かない?」
悪いおみくじは木の枝に結んで忘れてしまおうと声をかけるが、慎之介の耳には届いていないようだ。
「上等だっ! 神様がこうくるなら……月守、俺は寝子高の新学期が始まるまでこっちにいる。今決めた!」
「えっ?」
「それから、バレンタインも絶対帰ってくる! 向こうじゃ男がプレゼントする日らしいしな」
嬉しいけれど、大丈夫なのだろうか。色々と不安になって、輝夜はひとつだけ確認する。
「本当はいつ帰る予定だったの?」
「今日だけど、言ってなかったっけ」
冬期休暇はクリスマス前から正月まで。本当はとっくに新学期などはじまっている――。
日本の風習に合わせてゆっくりしてこいと、大量の課題と共に送り出されたんだと笑う慎之介のマイペースさは今に始まったことではないけれど。
「慎之介くん!」
今年もたくさん、彼には驚かされそうだ。
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担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
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NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月29日
参加申し込みの期限
2023年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月06日 11時00分
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