this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
睦み月に願うこと
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
冬の朝は遅い。
けれども
佐和崎 紗月
の朝は、季節を問わず規則正しくやってくる。
元々、好んで怠惰な生活を送るような性格でもなかったが、
初瀬川 理緒
と共に暮らすようになってからは、より健康を意識した習慣が芽生えてきたような気もする。
温かな布団の誘惑に負けることなく、紗月はカーディガンを羽織ってまずはキッチンへと向かった。眠っている間に失った水分を補給するため、そして内臓を温めてしっかり代謝を促すために、寝起きには白湯をとることが最近の日課だ。
電気ケトルでお湯を沸かし、その間に顔を洗ってしっかり目を覚ます。キッチンに戻った頃にはまだ飲み頃には早いから、カップに注いで適温になるのを待ちながら朝食を考える。
(フルーツもあるけど……スムージーより温かいポリッジに添えるのがいいかな。それとも、ミネストローネがいいかな?)
栄養価が高く、脂質やカロリーは控えめ。でも肌荒れを起こさない程度の良質な油はしっかりと。そう意識するのは、特段女子大生として美意識が高いからでもなく、春からグラビアアイドルを始めたからでもない。
単純な話だ。ただ、好きな人と一緒に暮らすようになった。
同じ食事を摂る理緒に健康でいてほしいし、妥協せず美を追い求める姿には協力だってしたい。せっかく一緒に食卓を囲めるのに「ダイエット中だから」なんて突っぱねられるようでは、パートナーとしても失格だ。
(それに、しっかりしなきゃね)
実家を出た、ということは保護者の監視の目も届かない。だからと不摂生を始めたなんて思われては、いつ実家に連れ戻されるともわからない。
きちんと生活している。好きな人と暮らすことに浮かれず、学業も仕事も滞りなくやれている。そうした結果を面と向かって伝えることは少ないけれど、心配をかけていいことなんてひとつもない。
「……わかってるんだけどな」
ぽつりと小さく零して、まだ返せていないメッセージを思い出す。
心配してくれる家族に会いたくないわけでもなく、数日くらいなら留守にしたって理緒も生活できると知っている。……まあ、帰ってきたときに部屋は散らかっているかもしれないけれど、生活力が皆無なわけじゃない。
悩んでいるのは、『行く』か『行かない』かという単純な話で決められないからだ。
この答えで、意気地のない自分のままでいるのか、一歩踏み出して変わることができるのか――決まるかもしれない。
「…………」
そんな紗月の悩みはわからないけれど、何か考え事があるんだろうなというのは昨夜の内に理緒も気付いた。
だから目が覚めた今も、布団の中でもぞもぞと寝返りを打ち、紗月が1人考えられる時間をとれるようにと気遣ってキッチンに向かわない……つもり、だった。
(ああでも、そろそろウォーキングの時間だなぁ)
渋々と起き上がってカーテンを開ける。まだ空の半分は暗くて、日の出まではもう少しかかりそうだけど、いつもの時間に起きてこなければ、紗月が起こしに来るだろう。
(とりあえずは、いつも通りでいいかな)
頼ってくれたらいいのに。
愚痴のひとつでも零してくれたら一緒になって文句を言うし、切っ掛けが掴めないと泣くのなら、茶化しながらも協力だってできないか考えるのに。
最愛の恋人になったからって、何もかもを共有しているわけじゃない。互いの大切なプライベートは尊重し合うべきだし、何でもかんでも構われるのを紗月だって喜ばないとわかってる。
特に内側に籠もりやすい紗月のことだ、そうやってペースを乱されることに戸惑いも感じるだろう。だからって、悩んでるとわかっているのに放っておくことなんて。
(いや……まだ一晩じゃない。焦りすぎだよ)
そうはいうけど、明らかにおかしいなと思ったのが昨日だっただけで、紗月が本当に悩んでいたのがいつからか、なんて理緒にはわからない。
すぐに『どうせ私なんて』と後ろに下がりがちで、かと思えば急に大きな爆弾を破裂させるから、目を離すことなんてできやしないのに、こうして隠すことばかりはいつも上手くて。
(話しにくいことなのかな)
カーディガンを羽織って、部屋を出る。
どれだけ遠慮したって押しつけるものもあるし、絶対に手放さないと信じているものも、あるけど。じっと考え込むのは性に合わないので、理緒はもやっとする気分を追い払うべく足早にキッチンを目指した。
「おはよ~今日も冷えるね」
より幸せにできる人が他にいるとしたって、理緒が支え守るのは紗月だけで、紗月が世界で1番の愛情を向け続ける相手も理緒であると疑わないのに。
「おはよう。理緒ちゃんも白湯でよかった? それともハーブティ?」
パッと後ろ手にスマートフォンを隠す紗月が、他の誰かを気にかけているなんて思いたくもなくて。気付けば理緒は、紗月に覆い被さるようにしてシンクの縁に手を付けていた。
「ねぇ……あたしに言うこと、あるよね?」
曖昧ですませていた内は気にならなかったような仕草が、恋人だと言えるようになった途端に気になってしまう。だけどもう、逃す気なんかはさらさら無い。
「理緒、ちゃん……あのっ!」
戸惑うように瞳を揺らし、何度も言い淀む姿にカッとなって――噛みつくようなキスを交わした。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
睦み月に願うこと
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月29日
参加申し込みの期限
2023年10月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!