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Happy birthday, dear Lynx.
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【あたらしい出会い】
良き品との出会いを求めて、街をめぐります。旧市街の和の趣きと深い情緒に触れ、シーサイドタウンでは珪先生のプレゼントも選んだ雑貨店
『piccolino』
を覗きました。星ヶ丘は学生がちょっとした贈り物を探すにはいささか不向きなハイソ具合ですけれど、目もくらむばかりのまばゆさには思わず心奪われてしまいました。ショーウィンドウにきらきらと輝くジュエリーたちなどには特に。
けれどなかなか、これ! と思える一品との出会いは訪れません。
「好きなお酒を贈れば喜ばれそうな気がしますけど、私は買えないですしね」
「じゃあ、そちらは僕が担当しようか。つるぎちゃんは甘い果実酒なんかが好みだったはず」
ふたりでセットのプレゼント、なんていうのもいいかも。綾花はこくこくとうなずきました。歩きながらのそうした雑談のさなか、少し方向性が見えてきた気がします。
ふと、綾花お手製のチーズケーキの試食をつるぎへお願いした時のことを思い出しました。珪さんへ食べてもらうのに苦心したケーキに合わせ、彼女はワインを豪快に開けながら、あれこれと絶妙なアドバイスをくれました。
「私、成人したらいっしょにお酒飲もうって約束してるんです」
「ああ、それはいいね」
「珪さんもいっしょにどうですか?」
「うん、ぜひ。ただ彼女はけっこう強いから、ついていくのは大変かもね」
確かに試食の時にはけっこうなハイペースで、赤い顔をしながらも意識はしゃんとしていました。綾花のお酒の強さがいかほどか、飲んでみなければ分かりませんけれど、つるぎや珪さんといっしょに楽しめるくらいには嗜みたいものです。
「お酒って、飲めば飲むほど強くなるんですか? いっぱい飲まなきゃいけないのかな」
「あはは、まあ個人差があるものだからね。無理せず自分のペースで……おっと、このお店だ」
島中ぐるりと歩いて戦果はいまひとつ。でしたもので、結局足で探すのはあきらめ、文明の利器に頼ることにしました。綾花のスマホで調べて見つけた良さげ~なお店は、シーサイドタウンのキャットロードから少しはずれたところ、裏通りにちんまりとたたずんでおりました。
「『たそがれ屋』。……ここだよね?」
「ここ、だと思いますけど……」
『寝子島 雑貨屋さん アンティーク』のワードで何個目かに出てきた検索結果にともなう説明書きによると、個性的な商品がたくさん、なんでもそろっちゃう♪ との文字にカイゼル髭を生やした猫っぽいデフォルメキャラクターのイラストが踊る、なんだかポップなイメージだったのですけれど。実際店舗前へたどりついてみますと、なんといいますか……魔女の家? 全体的に黒っぽく、暗く、言ってみれば陰鬱な感じ。
「わ。ドアが勝手に……?」
自動ドアには見えませんけれど、ひとりでに扉がぱかっと開いて、ふたりを誘っているかのよう。うすぐら~い店内をこそりと覗いてみると、確かに雑貨屋さんらしく品物が並んでいるのが見えました。
「は、入ってみましょうか?」
「そうだね。せっかく来たんだし……へえ、なんだかおもしろいな」
と珪先生は頼もしいのですけれど、いささか腰が引けている綾花は彼の腕にむぎゅっとすがりながら、扉をくぐりました。
「あ……あれ?」
いざ、お店の中へ入ってみますと。ぱあっ! とシャンデリアが明るくともり、あたりには棚に並ぶガラス製品が光にきらめいて燐光を放ち、パステルカラーの小皿や器たち、北欧やヨーロッパの意匠を取り入れた落ち着いて優しい風合いの家具類。手編みっぽい手袋やぬいぐるみ、透明な小瓶に収まっている小さな多肉植物たち、文具類に収納グッズ……などなど。実に多様な商品たちが並ぶ、まさしく雑貨屋さんです。品物はアンティークなものもあれば、現代的でモダンな品々も幅広く揃えられているようです。
「うん……? さっきまであんなに暗かったのに」
「外の様子とはずいぶん違いますね……」
「客なら誰でも歓迎ってわけじゃないんでね。ウチの店はさ……はぁどっこらしょ」
綾花はびくりと飛び跳ねました。急に背後で声がしたもので。
「ふふん、客はあたしが選ぶのさ。いらっしゃい、おふたりさん。ま、ゆっくり見ていっとくれ」
ゆったりとした黒いローブのようなものを着込んだ、鷲鼻で腰の曲がったおばあさんです。とんがり帽子もかぶっておらず、樫の杖こそ持っていませんけれど、まるで童話に出てくる魔法使いのような、やけに貫禄ある老婦人が立っておりました。
ふたりは思わず顔を見あわせて、
「えっと……お、お邪魔します」
「そんなに恐縮しなくても、別に取って食いやしないよ」
尊大な態度、歓迎の笑みもどこか不遜に見えるおばあさんには、やっぱりちょっぴり恐縮しつつ。
あらためて陳列棚を眺めてみますと、魔法のツボとか錬金釜みたいな怪しい品が並んでいるわけでもなく、ふつうの雑貨屋さんといった趣で、むしろ現代っ子綾花をしてなかなか、センスいい! と思わせるラインナップです。
「なんだか、思ったよりふつうのお店みたいですね……」
「うん、もっと魔法使いの道具みたいのが売ってるのかと思ったら、案外とね」
「はい、ただ、こんなに広かったですか? 外から見たとき」
「そういえば、もっとこじんまりとしていたような気も」
コッソリとそんなことを珪先生と話していたら、こつこつん。いつのまにやらカウンターの向こうへ移動しているおばあさんが、デスクを叩いてふたりの目を留めさせて、
「おふたりさん。お探しの品は、ソッチの棚にあると思うよ」
「え? ありがとうございます……なにを探してるって、言いましたっけ?」
「いや、まだなにも言ってないけど……」
どうにも不思議なお店、不思議な店主さんですけれど。教えられたほう、奥まったところの棚へと目を向けてみると、
「あ。これ……」
ぴたり見定めたその品に、綾花はすっかり、目を奪われてしまいました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSS(500)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月25日
参加申し込みの期限
2023年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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