放課後の図書室へ、窓から黄金色にやわらかく、光の帯が差しこむ頃。
綾辻 綾花はカーテンの隙間から飛びこんでくるまぶしさに目を細めて、カウンターの内側へ向けて置かれた小さな卓上カレンダーへちらと目をやりました。1月11日。赤い丸できゅっと印をつけてあります。
視線を感じて振り返ると、金色の光に包まれた
早川 珪先生とぱちり目が合い、ひとつ小さくうなずき合います。どうやら彼も同じことを考えていたようで、ほんわか胸があたたかくなりました。
1月11日。赤丸でしるしたその日はふたりにとって親しい人の、大切な日。
旧市街の片隅で、丸くなって寝ころぶ猫のようにひっそりと建つ小さな古書店、『OLDLYNX』の若き店長こと
馳 つるぎの誕生日です。
珪先生の高校時代の後輩で古い友人であり、綾花の恋する彼を知るに当たっては、大いに頼れるお姉さん。珪先生の
誕生日プレゼントを選ぶ時などは、大人の意見でバッチリな一品へ導いてくれたりもしました。
ちょっぴりガサツ。ズボラなところがあったり普段の身だしなみもテキトーだったり、抜けたところがあったりしますけれど……時おり見せる少女然とした笑みはなんとも素敵で、飾らない気さくな性格も彼女の魅力です。本好きの猫好きで話も合うし、いっしょにいると楽しいし、気がつけば綾花も、彼女のことが大好きになっていました。今では姉か親戚のお姉さん、あるいは少し年の離れた友人のような、そんな存在です。
だからこそその誕生日には彼女にピッタリのプレゼントを贈りたいし、盛大にお祝いをして、楽しい時を過ごしたい。喜んでもらいたい!
図書室の利用者が途切れたところへ訪れた静寂に、彼を振り返って言いました。
「珪先生。今度のお休み、時間ありますか?」
彼はこくりとうなずきます。
「つるぎちゃんのプレゼント探しだよね。なにがいいかな」
「私はお酒か、本がいいかなって思ってるんですけど」
「ふむ、なるほど。つるぎちゃんは甘いお酒が好みと聞いたことがあったかな、おっと、綾辻さん」
「あ、はい、貸出ですね! ではこちらのカードに記入を……」
うっかり話が弾んで、本を借りに来た生徒に気づかず慌てて対応する綾花。
ともかくも次のお休み、いっしょにプレゼントを探すことになりました。綾花にはその過程で珪先生と甘いひと時を過ごすこともできて、なんとも一石二鳥。嬉しい一日になりそうです。
さて、はたして良き品と巡り会えますでしょうか?
墨谷幽です。よろしくお願いいたします~。
綾辻 綾花さん、プライベートシナリオの申請、まことにありがとうございます。
大変お待たせしました!
ガイドのイメージによらず、どうぞご自由にアクションをおかけくださいませ。
このシナリオの概要
古書店『OLDLYNX』店長、馳 つるぎの誕生日プレゼントを選んだり、
それを手渡すところ、お祝いをするシーンなどを描くお話です。
未登録NPCの誕生日は毎月のバースデーシナリオで扱うことができませんので、
このシナリオで思いっきりお祝いしてあげてください!
目をつけている品物があれば、まずは珪先生といっしょにそれを見に行くもよし。
あるいはお店などで見つけた品物に一目ぼれ、その場で決めてしまうのもいいでしょう。
もちろんネットショッピングで掘り出し物を探すのもアリですね。
アクションでは、上記のプレゼント探しやお誕生会の様子、
またそれ以外のシーンでも、自由にご指定いただいて構いません。
好きなこと、やりたいこと、なんでもお気軽にどうぞ!
NPCについて
NPCは、登録済みのキャラクターでしたら誰でも登場可能です。
また、墨谷のシナリオに登場したNPCでしたら、登録・未登録問わず登場OKです。
ただし、不自然でないシチュエーションに限ります。登場が難しい場合もありますので、ご了承ください。
こんなNPCと絡んでみたい、なんてリクエストがありましたら、お気軽にご指定ください。
細かく指定もOKですし、マスターにおまかせもOK。
Xキャラクターも登場可能です。
口調などのキャラクター設定は、アクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いていただければ大丈夫です。
以上になります。
それでは、ご参加お待ちしております~!