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【お正月】3つの世界を巡る魔行列車の旅
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星幽塔の第一階層にある城下町を朝陽が照らす。大通りから離れた安価な連れ込み宿にも等しく恩恵は与えられた。
窓際のベッドに横向きで寝ていた
ティオレ・ユリウェイス
は差し込む光によって起こされた。目の焦点が合っていない状態で乱れたシーツを眺める。気だるげに手を伸ばし、冷たいわ、と呟いた。撫でるような手の動きは無意識に等しいものの着実に覚醒へと導いてゆく。
程なく目に生気が宿り、昨晩の乱痴気騒ぎを唐突に思い出した。
日頃の盗賊家業を一時的に廃業したティオレは踊り子として舞台で踊った。熱烈な声を送る男性と意気投合。その相手と酒を酌み交わし、場所を移動して身体を重ねた。獣のような唸り声は誰のものだったのか。思い出そうとすると頭の奥の方に鈍い痛みが起こる。
「……軽い二日酔いね」
床に脱ぎ散らかした衣服を身に纏う。小さな紙片のような物が落ちて反射的に拾い上げた。値踏みするような目つきで仔細に見ていく。
――これは漢字というものね。無料の意味はわかるわ。
裏にして、また表に戻す。
――どこで使えるのかしらね。情報が少なくてわからないわ。
立ち止まっていても解決策は見つからない。ティオレは髪をポニーテールに結い直し、連れ込み宿を後にした。
足早に入り組んだ通路を抜けてゆく。その足が止まった。
耳慣れない鋭い音が聞こえた方向に目をやる。異音を兆しと瞬時に捉え、左へ風となって走り出す。
飛び出した大通りに魔行列車が停まっていた。先頭の機関車は煙突から薄緑色の煙をゆるゆると吐き出している。
ティオレが前に出ると制服を着た獣人が立ちはだかった。雄々しいタテガミはライオンのようだった。
「切符を拝見します」
「これのことね」
手にした紙片を見せると、にこやかに頷いた。
「この列車はネコジマのものかい?」
「違いますが、似たような形状の物はあちらでも走っています。間もなく発車時間となります。お客様、ご乗車されますか」
「無料よね?」
「おっしゃる通りです」
ティオレは足取り軽く、車両に飛び乗った。
魔行列車は動き出す。徐々に加速。建物を突き抜けて次の駅を目指した。
寝子島を通り過ぎると景色が一変した。ティオレは窓越しに霊界の景色を見ていた。が、急に興味を失ったように通路に目を移す。
――今頃になって昨晩の激しい情事が響いたようね。
空腹を覚え、慰めるように腹部を摩る。
その時、車両を仕切る扉が開き、
ヴィーゼ・ベルンスタイン
が現れた。押していたワゴンには商品が詰め込まれ、ティオレが求める物も含まれていた。
「駅弁って物はある?」
「今なら二種類。魂カラ弁当と霊草弁当があるわ」
「タマカラで」
意外なことに星幽塔の貨幣が使えた。話によると車内販売に限られているという。
「また、利用してね」
ヴィーゼは妖艶な笑みで次の車両に移っていった。
早速、ティオレは膝の上に載せた弁当を開けてみる。紫や赤の毒々しい色合いの唐揚げが収まっていた。蓋の裏に付いていた箸を使って端を齧った。
無言で口を動かす。
――見た目はゲテモノだけど、弾力のある食感は悪くないわ。あと味は二の次ね。野宿の時に食べたはんなまの芋虫よりは、だいぶマシよ。
ものの数分で平らげた。
窓越しに駅が流れ込んできた。車内から遺跡という言葉が聞こえて、出番ね、とティオレは余裕の笑みで立ち上がった。
鉄紺(てつこん)駅は全体的に薄暗い。ティオレは一目で洞窟の内部にいることを把握した。
――この程度の暗さなら問題ないわ。
停車時間の三十分を頭に入れているのか。瞬時に走り出す。瓦礫の隙間を狙って跳躍を繰り返した。
半壊した居住区では目ぼしい物を見つけられなかった。数々の遺跡は風化のせいもあってどこからでも入れた。奥は相当に広く、探索は浅いところに限定された。
「紅玉が手に入ったわ」
小指の爪くらいの大きさではあったが、その価値を認めてティオレは満足そうな笑みを浮かべた。
発車二分前。探索を終えたティオレは自分の席に戻ってきた。砂や土の影響を受けて手足は少し汚れていた。
「さっぱりしたいところね」
「それなら浅縹(あさはなだ)駅で下りるといいよ。運が良ければ温泉に行けるから」
声の出所に目を向けても人の姿はなかった。不思議そうに一点を見つめるティオレに笑いを含んだ声が聞こえた。
「透明人間だからね」
その一言が最後となった。
「盗賊向きの能力ね」
すでに近くにいないのか。ただの独り言となった。
白い霧が立ち込める中をティオレは音もなく歩いた。
――ここまで白い霧は珍しいわ。方向感覚が歪んでくる感じね。
警戒心を強めて歩いていると建物に突き当たった。速やかに中に入る。意識を耳に集中。一方に定めて滑るように向かう。
脱衣所に行き着いた。多くのカゴが置かれていた。温泉の規模を想像して、いいわね、と口にして瞬く間に全裸となった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
神話・伝説
NPC交流
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月19日
参加申し込みの期限
2023年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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