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寝子島高校
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どっちに転ぼうが、碧南にとって今日が高校最後の試合になる。
開始十秒、速攻で初得点を決めたのはアデリアだった。パワーフォワードの八番、
二階堂
という選手だ。男子と見まがうほどのベリーショートで、体つきもがっしりしている。何より圧がすごい。夏の決勝のときよりも分厚さが増したように碧南には思えた。
成長、してるじゃない。
でもそれは私たちだって!
そこから十秒もたたないうちに、もう寝子高は逆転した。かなりのアウトサイドからのスリーポイントシュートが入ったのだ。シューティングガードの二年生だ。もともとスリーポイントが得意な選手だったが、秋から冬にかけての猛練習、さらにウィンターカップの連戦でますます技に磨きをかけていた。この瞬間会場は爆発的に沸いた。
直後、かなりきわどい判定だったがアデリアにチャージングの判定が下った。抗議の声と賛意の声がぶつかりあいものすごいことになる。判定を受けた二階堂は不服顔で何か言おうとしたのだが、シュリーが彼女の肩に手を置いた。
このとき瞬時、碧南は観客席のほうを見ている。
あのあたりに洋二さんはいるのだろうか。
たぶんそうだ。
根拠はないが確信する。
見ててね。
試合再開直後、火がついたように碧南は爆走した。
ディフェンダーを一気に三人抜き、そのままシュートを決めたのである。
「そうでなくっちゃ!」
声が聞こえた。怒濤のような歓声のなか、はっきりとだ。
味方からではない。シュリーの声だ。
「C'est pourquoi tu es ma rivale !」
今度はフランス語、だが直感的に碧南は意味を悟った。
それでこそ私のライバル――そう言ってる。
会場は興奮の坩堝(るつぼ)だ。インターハイの熱戦ふたたび、いや、それ以上の試合となることは確実だった。
第一Q(クオーター)は寝子島優勢、だが第二Qはアデリアが怒濤の勢いで巻き返し逆転、そしてハーフタイムを挟んでの第三Q、第四Qはまるで先の読めない展開となった。接戦に次ぐ大接戦だ。アデリアが寝子島を抜き、かと思いきや寝子島が追いつきリードを奪う。しかしそのリードはわずか二分も保てない。
超高校生級の美技が飛び交った。
あっと息を呑むロングシュートが決まった。
無情にリングからこぼれたボールの、その落ち行く先に視線の矢が集中した。
もはや観客は総立ちである。すべての視線がコートに集中している。まるでこの歴史的な瞬間を見逃すなといったばかりに。
両チームとも何度か選手交代はあったものの、碧南とシュリーがコートを離れることは一度もなかった。
そして現在、試合終了までわずか三十秒の状況だ。
フリースローをシュリーが終えたばかり、当然のように二本目が入ったところだった。
得点は寝子島高校九十五点、対、アデリア女学院九十六点。
たった一点差、だがその一点をリードしているのはアデリア学園だ
細い糸の上を回転する独楽(こま)のよう、どんな風に独楽の回転が止まり、どちらに倒れるかは誰にもわからない。
碧南は汗だくだ。肉体も疲労の限度を超えているはずである。だが運動量は落ちない。この試合で初シュートを決めたときと同じコンディションでずっと走れる。跳べる。指示を飛ばせる。
自分が自分でなくなったような感覚、言いかえれば、最高のアスリート感覚だ。
判断するより先に体が動いた。シュリーから二階堂へのパス、これを碧南は反射的に奪っている。
ドリブル。止まる。ゴールが遠い。
ディフェンダーに取り囲まれそうになる。
パスを出す?
いや。
決める!
――この言葉が追いついたのは、すでに碧南が跳び、ボールから指が離れた瞬間だった。
時間の流れがスローモーションと化した。
ボールの縫い目すらくっきり見えるほどに。
ゆっくりボールが飛んでいく。ゴールに向けて飛んでいく。
吸い込まれるようにして、
リングの内側へ、
入る。
ぱさりとネットが揺れる音すらスローモーションだった。
スリーポイントシュート。電光板の掲示は九十八点対九十六点へ。
そして時間は、たちまち動きを取り戻す。
もう歓声ではない。爆発だ。体育館の天井が吹き飛びそうなほどの声量が満ちた。
二階堂からシュリーへとパスが飛ぶ。だがシュリーが次の動作に入るより早く、試合終了のホーンがとどろいた。
寝子島高校の優勝が決まった瞬間だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月13日
参加申し込みの期限
2023年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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