this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Thank You for Loving Me
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
十二月二十九日。
外は凍てつく寒さだが、場内は腕まくりしても足りないほどの熱気にむせかえっている。
高校女子バスケットボール、ウィンターカップ決勝戦。駒を進めたのは寝子島高校、そして夏の覇者アデリア女学院高校の二校である。今年度インターハイ決勝戦と同じカードだ。ある程度予想されていたとはいえ、会場ではこの展開はやはり驚きと大いなる喜びをもって迎えられた。
さかのぼること数ヶ月前、夏の決勝は語り草になっている。鬼気迫る攻防、一瞬も気の抜けないすさまじい戦いだった。両者死力を尽くした結果、延長にもつれ込んだすえ辛勝をもぎ取ったのはアデリアだった。今月発売のバスケ専門誌は、男子バスケはもちろん、プロ、オリンピック予選までふくめたすべての国内試合の年間ベスト十選にこの試合をランクインした。その効果があったのか会場は超満員、全国紙を含めた取材記者の数もこれまでの数倍だ。まだはじまっていないのにもう、悲鳴のような歓声が飛び交っている。
両校入場は終わり、コートには両校五名ずつのスターティングメンバー、計十名が顔をそろえていた。
羽生 碧南
もその一人だ。直立して相手に目を向ける。
視線が突き刺さってくる。
相手キャプテン、ひときわ背の高い選手から放たれているものだ。
シュリー・リン
、アデリア唯一のアフリカ系選手である。百九十に届きそうな長身、黒豹を思わせる美しい肌、きつく編んだコーンロウの髪型も迫力がある。にもかかわらずどこか気品があるのは、王族の末裔として知られている出身ゆえだろうか。お嬢様校として知られるアデリアの校風にも合っている。なお彼女の姉は、寝子島に本拠地を置く女子プロサッカーチームのストライカーだという。
そのシュリーが他の選手には見向きもせず、ただじっと碧南を見つめてくるのだ。
しかし彼女の視線にこもっているのは、闘志むき出しの怒気ではなかった。
なぜならどこか嬉しそうだったから。
また会えると思ってた――そう語りかけてくるように見えた。
碧南は深呼吸した。目線をシュリーから外さない。
私も、楽しみにしてたよ。
まなざしで呼びかける。偽りのない気持ちだ。
夏のときとはちがう。あのときは、まさか決勝に進出するとまでは思っていなかった。キャプテンとして弱気を見せることはなかったはずだが、それでも全国大会決勝という言葉の重みに呑まれかけていたかもしれない。
敗北はいい意味で学びとなった。予選でも決勝でも試合は試合、ベストを出しきるまで、という心境にいたったのだから。
チームの状態も最高潮だ。現主力の後輩二人もここ最近、少なくとも表面上はいがみ合うことがなくなった。両者の関係が敷衍したか、チームにはいいヴァイブスが行き渡り、誰もが実力を存分に発揮できるようになっている。
大丈夫、負ける気がしない。
万全の準備で、今日私たちはこの場所に立ってる。
それに私には――会場のどこかにいる彼のことを想った。
私には、洋二さんがいるから。
応援してくれているから。
ついさっきも、碧南はロッカールームで洋二とNYAINのやりとりをしたばかりだ。これが大きなプラスとなった。
心に数グラム、怖じ気づいたものが残っていた碧南に、洋二がかけた言葉はじつに彼らしいものだった。
『はっはっは、碧南くんの勇姿、特等席で眺められて嬉しいよ』
『私……勝てるでしょうか』
つい弱気な言葉を碧南は返すも、
『もちろんだよ』
洋二は即答したのだ。
『碧南くんのいいところ、いっぱい目に焼きつけたいな』
全力でとか必勝祈願とか、エッジの立った言葉を洋二はつかわない。大きな心で見守ってくれているのだと、伝わってくる。
『はい。見守っててください』
思い出すだけで胸が熱くなる。
洋二さんは、私を勇気づける天才だ。
ロッカールームを出る直前、不安を吹き飛ばすように全員で気合を入れた。
そしていま、試合開始まであと数秒もない。
緊張はしている。でも、すでにエンジンはかかっておりあとはアクセルを踏み込むだけの状態だ。
ついにそのときがきた。
主審がホイッスルを吹いたのである。
各選手が散らばる。センターサークルに足を踏み入れたのは碧南、そしてシュリーだ。
審判の手から投げ上げられたボールが回転する。
ここまで来たら、もうてっぺん目がけていくしかないじゃない!
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Thank You for Loving Me
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月13日
参加申し込みの期限
2023年09月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!