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時子たち一行は、小学校入学準備コーナーにさしかかっていた。このごろのトレンドではランドセルは夏ないし秋に買う物らしいが、赤に黒、青、紫、茶色など、色とりどりのピカピカが競うようにならべられている。
「以前、ともかさんの入学祝を買いに尚輝先生とハローニャックに来たことがありましたね」
懐かしい気持ちで時子は言った。
「
あのとき
先生は、可愛らしい鳥さんのぬいぐるみを選ばれて」
ともかが目を輝かせた。
「いまも大切にしてます。あの子、寝るとき、いつもベッドにいるんですよ」
じつは今日ももってきてるんです、と言うのである。クッションサイズの青紅鳥のぬいぐるみは、ともかの大事なパートナーになっているようだ。
つまりともかは泊まりがけということだ。時子は尋ねる。
「ともかさんは尚輝先生の部屋に泊まられたんですか?」
「いえ、ステッラ・デッラ・コリーナに滞在中です。父と来ていますので」
私は叔父さんの部屋でもよかったのですが、とともかは言うのだが、だめだめだめと尚輝は両手を振った。
「僕の部屋はいまひどい状況で。ちょっと人を泊めるのは難しいかな、と」
「あら?」ちらりと時子は尚輝を見る。「前、一緒に片付けたので以前よりは綺麗なはずですけど……」
「ズボラなもので、あれからずいぶん『復旧』してしまいました」
申し訳なさそうに尚輝は頭をかいた。なんとなく復旧っぷり(?)の想像がついて時子は笑ってしまう。
「ふふっ、また片付けに行きますよ?」
「それはどうも……」とかなんとか消え入りそうな声でゴニョゴニョ言う尚輝を優しい目で眺めつつ、それはそうとと時子はともかに問う。
「お父様といらしたのですか。今日、お父様は?」
「仕事です。夜に合流することになっています」
どんな方なのでしょう? いささか気になるがあまり詮索するものでも、と時子は話題を変えた。
「おふたりは今日はどうしてこちらに?」
「ともかさんがルリちゃん――あ、これはぬいぐるみさんの名前です――の生まれ故郷を見たいと言うので」
「はい。ここ、本当に素敵なところですよね。メリーゴーランドもありますし」
きっとこの場所はともかの瞳に、遊園地のように映っていることだろう。
「ともかさんはメリーゴーランド好きですか?」
「はい!」
「メリーゴーランドは懐かしいですね」時子は目を細めた。「小さいころよく乗ってました。お馬さんに乗ると目線が高くなって新鮮で、ずっと回っても飽きなかったですね」
あとで乗ってみましょうか? という時子の提案は、もちろんともかに受け入れられた。
まさしくそのメリーゴーランドに、まさにこのとき乗っているのは萌だ。乗馬の気分ではなかった。馬車の貴賓席に浅く腰かけぼんやりとしている。
「……」
どこにも行かない、たどり着かない乗り物。
いまのボクみたいだ。
萌はぼんやりと思う。
同じ場所をグルグルグルグル。非生産的かな。あ、でも非生産的だからいいのか。
だって、考えごとをするにはちょうどいい環境だもんね。
萌は虚(うつ)ろな目を前方に向けている。
やっぱり、ユウくんのことが気になるよ。
もやもやする。
ユウくんの悲しみ、なんとかしてあげたいけど。ボクにはどうにもできない。
いっそ、『ボクも蒲田さんに会いたい』とでも言えばよかったのかな、ちょっとは元気づけられるかも――って、さすがに変だよね。
「どうすればいいか、誰か教えて……」
独り言をつぶやいた。
目の前には上下する木馬たち。木馬が引く馬車。磨りガラス越しの光景みたいだ。
少し先に誰かの背中が見える。白馬にまたがる女の子だ。知ってる人みたいな気がする。たぶん同年代だ。周囲に連れが見えないところを見ると、やはりひとりで来たのだろうか。
ソロのメリーゴーランドなんて、まるでボクみたいじゃないか。
風が萌の頬を撫でた。前髪が巻き上がるほどの強さだ。
そんなにスピードなんて出てないのにどうして風……?
「んがっ?」
変な声が出てしまった。
ほんの寸前、白馬の女の子は単身だった。ところがわずか一瞬の後、彼女の隣の黒馬に白い服を着た少女が忽然とあらわれたのだ。前後逆に馬に乗り、うんと上半身を反らせている。年齢は不詳、小学生くらいだろうか。だが中学生にも見えるし、高校生だと言われても通りそうだ。奇妙だ。なぜって黒馬に乗る少女の髪は透き通ったエメラルドグリーンで、この寒いのに真っ白なワンピース一枚という薄着、しかも裸足だったから。長い髪と服の裾が、まるで強風に煽られているかのようにはたはたとなびいているのも異様だ。
あの子誰? っていうか、ひょっとして人間じゃなかったりする?
少女は隣、つまり白馬に乗る子に話しかけてケラケラと笑っている様子だ。
……待って!? あの白馬の子って、誰かと思えばののこちゃんじゃない!?
萌は馬車の窓から身を乗り出した。
まちがいない。
野々 ののこ
だ。ののこ特有の太陽みたいな明るさが消えていたから、すぐにそれと気がつかなかった。白い服の子となにやら話している様子だ。ただ、ののこも少女には戸惑っているように見えた。
こうしちゃいられない。いくら気分が沈んでいても、さすがにこの現象を黙って見逃せるMMR隊長萌ではないのだ。馬車から途中下車すると「ちょっとちょっとー」と呼びかけた。
なにが起こっているにせよ、傍観者ではいられないっ☆
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月03日
参加申し込みの期限
2023年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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