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海のそばって言ってもなあー。
仕事から解放された萌はハローニャックを訪れていた。給料も出ているしそれはいいのだが、家に帰って進路のことを手がける気にもならず、ついふらふらとつい来てしまった。
一応理由はある。ハローニャック寝子島店はベイエリア、すなわち港にあるのだ。清子の言った『海』とぴたり合致するとは言わないまでも、海に関連した場所であることはまちがいなかろう。
今日はなにか目的があっての来店ではない。波間をただようクラゲか海藻のように、あっちへふらふらこっちへふらふら漠然とうろつく。
おんや?
しかし店内をさまよっているうち、萌は見慣れた姿を発見したのである。三人づれだ。
五十嵐先生に御巫さんに……あの小さな女の子は? 妙に五十嵐先生に似てるけど。
まさか先生と御巫さんの隠し子!? MMR緊急出動だよ! ――なんて気分にはあいにくとなれない。
あの子小学生くらいだね。さすがに御巫さんの娘というのは無理がありすぎだよ。先生だって隠し子どうこうなんてキャラじゃないし、あの子だって親戚の子とかだね。
ふふと笑って萌は足を止め三人を見送っている。お邪魔はするまい。三人が行き過ぎるまでじっとしておこう。
今日のボクって、冷静。
いいことだよと思う反面、なんだか変だねと我ながら考えてしまったりもする。
真白もハローニャックに到着している。
今日も派手だよねえ。
つくづくと思う。
広大な店内は外とはまるで別世界だ。空には三人は乗れそうなビニールの複葉機が飛び、アルバイト店員が入っているとおぼしき着ぐるみの猫が、おなじく着ぐるみの犬と漫才をやっている。ブロックで組みあげた緻密なゴーメンガースト城は三万ピースも使っているそうで、目を転じれば二メートルを超えるロボット超合金がポージングしていたりする。保育園にありそうな滑り台、山麓のロッジ、このへんは全部実物大だ。驚くべきはなんといっても、飛行機も着ぐるみも、城、巨大ロボット、滑り台にロッジまで、全部店内の売り場でそっくり同一のものを購入できるということだろう。
見とれている場合じゃない。真白は千絵の姿を探した。
千絵ちゃん、今度暇ができたらハローニャックに行きたいとか言ってたからね。
世界的企業から買収のハナシがきたから、別だけど世界的企業の視察って感じかな。根が真面目だもんねえ。
千絵が行きそうな場所なら心当たりがある。まっさきに真白はボードゲーム売り場に直行し、すぐに彼女を見つけ出したのだった。
いたいた。
「おーい千絵ちゃーん」
スイス製ウォーゲームの箱を手に、ためつすがめつしていた千絵が顔を上げた。
「真白さん?」
どうしたんですと千絵は言う。いささか顔色が冴えないように見えたのは真白の気のせいとは言い切れまい。
「緊急? ってほど緊急じゃないかもしれないけど緊急事態だよ!」
「またお父さんがなにかやらかしたんですか!?」
最初に連想するのがそれか! とある意味感心してしまう真白であるが、「そうじゃなくて」とすぐ否定した。
「いま『クラン=G』に『クラン=G』を買い取りたいっていう会社の人が来てる! 千絵ちゃんから返答がほしいんだって」
ああ、と千絵は絶句した。
「やっぱり、ですか。お父さんが今朝そんなこと言ってました。ただ、お父さんのことだからガセ情報かも、って期待してたんですが……」
真白はやや早口で一部始終を説明した。買い取りたいっていう会社の人つまりリック・ヤンはもう帰ったが、これからしばらく毎日来店する予定とも伝える。
「いよいよ、決めなきゃって感じだよね」
「でも、私」
「まだ決めきれてないんだね。わかるよ」
私が千絵ちゃんと同じ立場だったとしても、滅茶苦茶迷うに違いないからと真白は言った。
「でもね千絵ちゃん、これってチャンスだと思うの」
「チャンス、ですか……?」
「うん。千絵ちゃんが『クラン=G』にどうなってほしいのか、むこうが『クラン=G』をどうしていこうと思っているのか。そういったことを直接伝えられるし話してもらえるチャンスだよね? 前に私の家でお泊りしたときに話し合って出てきたこととかそういうのを伝えられるんだよ。ちゃんと話してくれるって約束もしたし、明日なり明後日なり、しっかりと彼の話を聞いて、こちらからも要望を伝えて、反応を見てそこから考えればいいと思う」
「だったら真白さん、お願いです。ひとつだけ」
「あ、うん」
「私がどんな決定をしても、それは考えたうえでの結果です。それだけは信じてください。信じてほしいんです」
なにを言うかと思えば、と真白は笑った。
「水くさいじゃない? 私、千絵ちゃんのこと信じてるから。いつだって、どんなことがあってもね」
「真白さん……」
千絵はまず手にしたウォーゲームの箱を売り場の棚に丁寧に戻して、それから目をぬぐった。
「ありがとう……ありがとうございます……!」
「友達として当たり前のことを言っただけ、そんな感謝しなくていいんだよ」
まったく、店長も千絵ちゃんに最終判断を任せるならもっと早く千絵ちゃんとむこうの人が話す機会を設けるべきだったよね。
でも。
彼女がどんな決定を下しても支持しよう――真白は心に決めている。
「じゃ、そろそろ帰ろうか」
真白は千絵の肩に腕をのせ、抱き寄せるようにして呼びかけた。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年09月03日
参加申し込みの期限
2023年09月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年09月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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