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おもちゃ屋さんに行こう!
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うわあ、と尚輝はきょろきょろしている。
「最近のおもちゃ屋さんってすごいんですね……いえ、この店が大きいだけでしょうか……?」
アメリカ型というのだろうか、通路は広くショッピングカートは大きく、天井までうんと高い。もちろん商品だって山のようにある。テーマパークみたいな店内なのだ。
物珍しいらしく、陳列されているおもちゃに尚輝はいちいち感心していた。
「尚輝先生は、あまりおもちゃ屋に来られることはないですよね?」
「ええ。まともに来るのはいつ以来かなあ、という感じです」
「小さいころはどんなおもちゃで遊ばれてたんでしょうか?」
「僕ですか?」
ははは、と尚輝は頭をかいた。
「お恥ずかしいんですが、子どものときから理科の実験道具みたいなキットが大好きでした。顕微鏡とプレパラートがセットになっているようなものとか……今とあんまり変わらないですね」
グライダーの模型や、ある程度長じてからはラジオの組み立てキットなども大好きだったということだ。なんともサイエンス心あふれる少年時代をすごしていたようだ。
半ズボンにノースリーブの尚輝少年が顕微鏡に向かっている姿を想像して時子は微笑した。当時から彼は、小さな科学者だったのだ。
「でしたら、姪御さんにも同じようなものを探してみますか?」
すると尚輝は慌てて首を振った。
「そ……それは姉に怒られます」
「どうしてです?」
「僕の姪……すっごくおとなしくて本ばかり読んでいて、なんというか……僕に似ているんです。髪質も僕みたいな感じで」
うちの血筋なんですかね、と気恥ずかしげに尚輝は頭に手をやった。尚輝の親族にはときどき、もさっとした髪の者が出るという。
「だからなんと言いますか……あまり内向きというか、内向的になるようなものは嫌がられそうなんですよね……二番目の姉には」
「私は、尚輝先生みたいな女の子もかわいいと思いますが」
「そうですね。僕も、はい、そう思います……って、僕がかわいいというわけではなくて姪っ子がですね……! あ、言わなくてもわかりますか……とにかく僕は本当は、あの子が好きなものを与えてあげるのが一番だと思うんですが、それはそれであの子の可能性を狭めてしまうような気もするわけで……」
なんだかしどろもどろになっているが、尚輝が姪を大切に思っていることはたしかなようだ。
それで、と尚輝は話題を変えた。
「御巫さんのほうはどんなおもちゃが好きでしたか?」
「私は」
と時子は立ち止まった。ちょうどぬいぐるみがたくさん揃っている売り場にたどり着いていたのだ。
「私の一番記憶に残っているのはぬいぐるみです。もちろん着せ替え人形とかドールハウス的なおうちとかも好きでしたけど、習いごとが増えるうちに遊ぶ機会は少なくなっていきました……」
でも、とインコを摸したかわいらしいぬいぐるみを手にして言う。
「ぬいぐるみはずっと、そばに置いていましたよ」
「どういうぬいぐるみが好きでした?」
すぐに思い浮かぶのは、白くて大きな鳥のぬいぐるみだ。
「一緒に寝てましたね。お婆様にプレゼントしてもらったんです。白いから雪って名前だったような……」
名前についてはうろ覚えだ。でも大切にしていた記憶がある。
「いまも実家の私の部屋にあると思います」
「それはいいですね。そうか、ぬいぐるみかあ……」
「ぬいぐるみはいいと思いますよ。話しかけておしゃべりの練習になるかもしれないし」
「少し見ていきましょう」
うなずきあってぬいぐるみ売り場に入っていく。
尚輝が選んだのは青紅鳥のぬいぐるみだった。クッションくらいのサイズだ。青と緑の体毛でおなかが赤い。つぶらな目は黒くてとてもかわいらしい。もちろんディフォルメされているが、元々ぬいぐるみみたいな姿の鳥なのだ。
「喜んでもらえればいいのですが」
「気に入ってもらえますよ、きっと」
いつか姪っ子さんにも会ってみたいな、と時子は思った。
「それなんれす?」
尚輝と時子のあいだから、ひょいと小さな女の子が顔を出した。
小さなお手々を出して、青紅鳥のぬいぐるみをぐっとつかむ。
「あれ……?」
どこの子? と時子は戸惑ったが尚輝はしゃがんで、
「ぬいぐるみです。きれいな鳥さんですよ」
とコトコの目線になって告げた。
「へー、かわいいれすね!」
「見てみます?」
尚輝はためらうことなくコトコにぬいぐるみを渡した。
「ふわふわれす、おめめまんまるれす。おなか、あかくてきれいれすねー」
「これ、君と同じくらいの年の女の子にプレゼントしようと思うんですが、喜んでもらえるでしょうか?」
「とーならきにいるれす」
「とー?」
「『ととと』、とーのおにゃまい」
「ことこさんですね。ありがとう、参考になりました」
驚いたことにこのにーに(尚輝)は名前を聞きちがえなかった。たいていここで「ととこ?」とか「とここ?」とか言われて「モガーっ!」となるのだが。(そもそもコトコ自身の発音が『ととと』だったりすることはさておき)
「ぷれぜんと、してあげてくださいれす!」
はい、とコトコは青紅鳥を尚輝に返した。
「尚輝先生、子どもさんの相手がお得意なんですね」
「姪がいますから」
という時子と尚輝の会話を聞いて、
「にーにたち、なかよしさんなんれすね?」
コトコはにっこりと笑った。時子もついつい嬉しくなって、
「はい、仲良しさんです」
尚輝と同じように、しゃがんでコトコに笑いかけた。
じゃー、と言ってコトコは変身ステッキの箱を抱えなおし、また別の売り場へと駆けていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
6人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月29日
参加申し込みの期限
2021年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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