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【ダイ ハチマク】
さて暗号解読を行おうとした矢先、中央エントランスで控えていた
雨寺 凛
が劉に声を描けた。
「あの、ちょっと試したいことがあるんです。ボイスチャット使っていいですか?」
「あ? なんだよ……。こちらから質問しても、セブンは答えねぇだろ?」
劉は時間の無駄たと言わんばかりにボイスチャットを起動させる。
「構いません。時間は取らせませんから、ちょっと私の傍へ付き添ってくれませんか?」
だが、雨寺は諦めない。
(本当は怖いけど、私たちの力でののこちゃんや皆を守れるなら……!)
力強い眼差しが劉の顔を捉える。
13歳以上の女性が苦手な劉、思わず合わせた目線を外してしまった。
「……何考えているか知らねぇけど、まぁいい。単独行動はさせられねぇし、俺が少しの間だけ護衛に付く。そのかわり早く済まちまえ」
「ありがとうございます! それじゃ、ぶっつけ本番!」
雨寺は自分の右耳に触れた。
劉が咥えタバコのままボイスチャットを起動させる。
これで七男へ声が通じる状態になった。
「見張ってやってんだ、副流煙は我慢しろ」
劉の煙草の煙が気になるのか、雨寺は顔をしかめる。
ただ彼の言うとおり、万が一に備えて護衛してもらっている手前、強く言えないのも事実であった。
(上手く通用するといいんだけど……)
雨寺は加速する鼓動の音を聞きながら、ようやくマイクに向かって声を発した。
『セブンさん、聞こえますか? ののこだよ!』
傍にいた劉が驚いて二度見してしまった。
これが雨寺のろっこん『虚偽声楽(フェイク・ショウ)』!
自分の声の代わりに、彼女が以前聞いたことある音や声を出すことが出来る能力だ。
『セブンさん、聞こえていたら返事をして!』
『……本当に、ののこ様なのか?』
七男から反応があった!
その声は驚愕で震えていた。
『そんな、なんでそこに!? 誰かが連れてきたのか? クソッ! そこの眼鏡の男、退け! 君が立っているとパソコンに誰が居るか見えないじゃないか!』
この反応に劉の口角が若干釣り上がった。
「嫌なこった。つーか西館だけかと思ったら、やっぱここにも隠しカメラ仕込んでやがったか。覗き見とは随分と“高尚”な趣味だな、セブンよぉ? どこにカメラがあるかは知らねぇが、退けと言われると尚更動きたくねーぜ」
『くっ……! なんてことだ……! ののこ様を巻き込むとは、君たちには心底失望したよ!』
七男はののこがいると信じてしまったようだ。
雨寺もこれに乗じて揺さぶりを掛ける!
『セブンさん、誘拐とか殺人とか物騒なことはもうやめて! 私はこんなこと求めてないよ……!』
雨寺はこれで七男が動揺してくれれば、と考えた。
『お願い! もうみんなを傷付けないで……!』
『……』
七男の言葉が途切れる。
沈黙が数秒続く。
たった数秒なのに、劉と雨寺にとっては時が止まったかのような錯覚に陥ってしまう。
『……ははは。危うく騙されるところだったよ!』
『!?』
なんと、偽ののこだと七男に見抜かれてしまった!
『奇妙だと思ったよ。だって、ぼくは今回の計画を、ののこ様に一切伝えていないにも関わらず、何故“君”はそれを知っている? 何故止めようとした?』
『そ、それは、ここにいる友達から聞いたから! 危ないことはしちゃダメだよ!』
取り繕う雨寺だが、七男は殺意を剥き出しにした口調で告げる。
『その声でこれ以上喋るな、偽物! いいかい? ぼくはののこ様に一度会っているんだ。その際、
ぼくは彼女に“ナナオ”と名乗っている!
』
雨寺はようやく自分のミスに気が付いた。
彼女は左耳に触れてろっこんを解除すると、地声で語り掛けた。
「七男くん、って呼び掛けてたら信じてくれたのかな?」
『どうだろうね? でも、今のは流石に焦ったよ。敵ながら天晴れだった』
次の瞬間、雨寺の背筋が凍り付くような感覚に襲われた。
『ぼくを怒らせたことを、後悔させてやる……!』
通話は一方的に切断された。
「ごめんなさい……! なんか、逆上させちゃったみたい……」
しょげる雨寺と入れ替えで、劉がパソコンの前に座る。
「奴が何企んでいようが知ったことか。俺たちは立ち止まってられねぇんだ」
劉は新しいメンソールの煙草に火を点けて、紫煙を目一杯肺に送り込んだ。
「おい、七緒、神野、聞こえてるか? 暗号、解読出来たぜ」
煙を吐く劉の目が爛々と輝いていた。
劉は暗号の解法を説明しだした。
「まず、西館のヒントで全体の構図が掴める。『オペラハウスで』が横文字、『君と握手』が縦文字、つまりこの2つを組み合わせて座標軸を作る」
「オペラハウスで君と握手! ……って戦隊モノかっつーの!」
七緒が思わず毒付いた。
「座標軸には平仮名50音を当て嵌めるのね」
神野が劉の解説を補足する。
「『酢=死す』『炉=キオ』は、その座標上に該当する平仮名を表してるはずよ」
つまり、図解で示せばこういうことである。
オペラハウスデ
ろやへにそくあ
キ
わゆほぬたけい
ミ
をよまねちこう
ト
んらみのつさえ
ア
りむはてしお
ク
るめひとすか
シ
れもふなせき
ユ
「そこはウチも同じ考えだわ。つーか変換が超めんどい!」
七緒がぐぬぬとくぐもった声を漏らす。
「まぁ、ここまで来たら解けたも同然だ。暗号文をおさらいするぜ。
『キハユデアペシスユウアデシス
トスキデシストペアデアオアスユラ
ユデクラミハシデシス
ミデシウミオミウシスシウ
ユハキスユデアハアオユハトス』
カナ2つで平仮名1つと変換だ。そして全部変換し終わると、
『にきらすなえす
こあすよえんさも
きむぬかす
いとわたすと
ふくきのんふこ』
と解読出来る」
「いやいや、全然イミフなんですがそれは……」
七緒のツッコミに「焦るんじゃねぇ」と劉がなだめる。
「確かにこのままじゃ意味不明だが、ここで思い出してくれ。奴はわざわざ
『一歩先をゆく』
と書いてやがる」
「……もしかして、これってシーザー暗号かしら?」
神野が息を飲んだ。
劉は最後の仕上げに入った。
「ああ、これはシーザー暗号だ。既に暗号は“一歩先をゆく”状態だから、俺たちが読むためには一歩戻す、つまり
解読した文章の文字全てを50音表から1つ前にずらす必要がある
わけだ。そうすると出てくるのが、
『なかよしとうしけんしゆうをこめかみにおしあてろそしてひきかねをひけ』
んで、神野の東館の情報から、
『5人目と10人目と29人目は涙を零す』
っつー額縁だけの絵画と、トイレの
11人目の小人が屈んでいる
のがヒントになる」
「えぇ、
絵画は解読した文字の5番目と29番目に濁点を加えることを示して、小人は11番目の文字を小文字に直す
という意味ね」
神野も劉の意見に同調した。
「はー、マジかー。2人ともすげぇわー!」
七緒は感嘆の声を上げる。
「神野の言う通りだ。これに合わせて、文章を作成すると……。
『なかよしどうしけんじゅうをこめかみにおしあてろそしてひきがねをひけ』
これが多分、小ホールの扉の解除パスだと思うぜ。……ジャンル問わずパズルは得意なんでね、この程度は朝飯前だ」
劉の得意げな言いぶりは伊達ではないと女子2人は感心していた。
「でも、……どういうことなの? 殺し合いをしろと?」
不穏な解除パスの文面に不安を抱える神野。
「解読は出来たかしら? そろそろ私の出番ね!」
そこへ満を持して
ブリジット・アーチャー
が劉からマイクを奪い取った。
「2人とも、協力してくれてありがとう。ジニーが解読した暗号をこれから私、
ブリジット・アーチャー
が入力するわ。……まぁ、この程度の暗号、私1人で充分だったのだけど」
みなぎる自信を顕わにしつつ、ブリジットはパソコンを調べ始めた。
「そういえば何処に入力するのかしら? 解除用のアプリがあったりするのかしら?」
ブリジットはデスクトップやフォルダ内部まですみずみまで調べだした。
「おい、早くしろよ……。あまり悠長に構えていられねぇぞ」
一方、劉は自分の解読したパスワードが正しいかどうか気になる様子。
「あったわ! これが解除用のアプリね。なるほどね、画面にタッチして入力するのね」
起動したアプリに50音表のタッチパネルが表示された。
入力欄には全て平仮名で入れるようだ。
「それじゃ、早速入力するわ」
ブリジットは躊躇うことなくパスワードを入力。
そのままエンターキーを叩いた。
すると画面が切り替わり、『success(解除成功)』の文字が点滅表示された!
「さぁ、これで小ホールの扉が開くわよ! 念のため、ドアに電流が流れていないか確認してから触れることをお勧めするわ」
ドア解除成功に、解読班3名は歓声を上げた!
ブリジットは小さく息を吐くと、後木から貰った飲料水のキャップを開いて喉を潤した。
「まったく面倒なことをしてくれるわ……」
彼女は心の中で独白する。
(七罪になぞって殺人を重ねたと思ったら、今度はオペラ座の怪人気取り? 英文の招待状を送ってきたかと思えば、ドア開けるのに、ひらがなでパス入力とか……)
思ったんだけど、セブンって英語圏の人間の人格を持ってるのかしら?
そんなことを思い浮かべたり。
(私は警察でも裁判官でもないから、セブンを裁く権利もない。被害者でもないから、その罪を許すこともできない。ただ、これ以上罪を犯されないように、彼女を止める。それが、私があの正義バカにしてあげられるせめてもの行い……)
ちょうどそこへカナリアの桜井が通気口から戻ってきた。
彼に小ホールの扉の件を伝えて飛んでいってもらう。
カナリアなら1分も掛からないで小ホール前までいけるはずだ。
既に突入から1時間半が経過している。
意外と3時間は長い猶予ではないことを改めて自覚する面々だった。
「ん? ここの床、なんだか競り上がってるぞ?」
伊予は床の一部が、急に上昇し始めていることに気が付いた。
床の中に何かが収納されている……。
「こ、これは……!」
元警察官の伊予は、見慣れたソレに顔を曇らせた。
「拳銃だ! しかも2丁あるぜ! だが、よりによって『S&W M37』とはなぁ……。日本警察御用達の拳銃を、どっから手に入れたんだ……?」
殺人鬼とはいえ、一介の女子高生が手に入れられる代物ではない。
「やっぱり、双葉の言うとおり叢雲が関わってるのかもな?」
風雲児が腕を組みながら渋い顔をしていた。
「暗号文の答え、そして呼応するように出現した2丁の拳銃。ボクがやるべきことは、1つしかないね」
桜庭がずかずかと拳銃の前まで進むと、2丁の拳銃を手に取った。
「弾丸は1発ずつ、か……。やっぱりアレしかないねー」
「円ちゃん、まさか……?」
「そのまさかだよ」
青ざめる北原に、桜庭は力強く頷いてみせた。
「ボクはこれからロシアンルーレットをしようと思うんだ」
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50人
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50人
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シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
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