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AFTER THE RAIN
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はあ、さむさむ……。
雨上がりのせいか、天気はいいのに猛烈に寒い。陣は左右の腕をさすりつつ背を丸めていた。
湿気混じりの木枯らしは殺人級の威力やで。
寒いというより痛い。頬や首筋がピリピリする。マフラーを持ってこなかったことが悔やまれた。
ま、明日は久しぶりのバイトやし、早く帰って部屋の暖房でぬくぬくしようっと。
近道すべく公園を通り抜けようとしたところで、見知った姿を陣は発見した。けれど、気軽に声をかけられる状態には見えない。
彼女は茫然自失の体で立ちつくしているのだ。マネキンか、それともマネキンのふりをするパントマイムダンサーのように。
しかも物騒だ。
片手にアイスピックを握っているのだから。むきだしで。
発見即通報まったなしの不審者感やで! 知った顔じゃなかったらな!
紅……だもんな。
まちがいない。彼女は紅こと
芋煮 紅美
だったのだ。スカジャン、頭のリボン、デニムにスニーカー。陣は頭をかきむしりたくなる。
白さんの話、さっそくこの目で確認することになってもーた!
黒い曇がふたたび心にたちこめる。
下校途中、真白が陣に明かした話だ。深夜、紅美は不定期に別人格として目覚め、人間とは思えないほどの跳躍力や走力をもつようになる。この状態で徘徊しては暴力的な行為におよんでいるという。しかも『彼女』は、それが正義だと信じているらしい。
目覚めると元に復すが、徘徊時の記憶は消えている。
別人格は紅美のなかの『もうひとり』と
名乗った
という。
小学生時代の過ちと罪、その後のストレスと不登校、矯正施設という名の収監状態、めまぐるしい経験の連続が紅美のなかに『もうひとり』を誕生させたのではないか。
――とにかく、誰かに見つかる前になんとかせんと。
「あれー、紅じゃないかー。中学校の帰りかー?」
しらじらしいのはわかっているが、明るくよそおって声をかけた。
「あんたか」
紅美のまぶたは半分おりている、うたた寝から覚めたばかりといった口調だ。
白さんの言うように、しゃべりかたも元々のアイツとは似てる。けど、絶対ちがう人間だな。
「なんかごっついもん手に持っとるけどどーした? お魚くわえたドラゴンキャットでも追いとんのか?」
陣は笑顔で紅美に近づく。だが顔は笑っていても、焦りは関西弁口調に出てしまっていた。
「あ、いまの『TOS』のモンスターとひっかけたギャグな。ってのはおいといて、『ごっついの』っていうのはその右手のウェポンのことやで」
紅美が持つアイスピックを陣は指さした。
「……これ?」言われてはじめて気がついたように、紅美は鋭いアイスピックを見つめた。「かなもの屋さんで買った」
さらに陣は紅美に近づいて行く。
ここで『ろっこん』を使うという手もある。だが下手に刺激すると取り返しのつかないことになるかもしれない。そのほうが恐ろしい。
「見た感じドラゴンなんておらんのに、そんなん装備する必要ないんちゃうかー?」
「そう?」
「そう」
もうアイスピックの間合いだ。紅美が突いてきたら避けられまい。
胃がしめつけられうめき声が出そうになるが、苦い薬みたいに飲み込んで陣は手を伸ばした。
「だから僕にあずけてくれん? アイスピック」
紅美がぴくりと動いた。
刺される!?
しかし紅美は、素直にアイスピックの握りを陣の手に渡したのだった。
はぁぁぁ。
深いため息をつきその場に両膝をつきたい陣だが、衝動を断ち切り「しまっとくなー」と笑ってアイスピックを自分のカバンに入れた。
「寝子中も午前中授業だったろ? そろそろ腹減らないか?」
あんまり、と紅美が言った気がするが聞き流す。
「メシ行こう、メシ。ファミレス。学生の味方、ニョイフルへ!」
「あたしロイヤルキャットがいい……」
大げさに耳を覆い「あーあー聞こえなーい」と言うと、「シーサイドタウンへゴー!」と大股に陣は歩むのだ。
冬はバイトの回数が極限まで少ない。財布的にはニョイフルかサイゼリニャの二択だ。高級店ロイキャは勘弁してほしい。
まさしくランチ時で店は騒がしいだろうけど、逆に人目につくほうが今回はいいと思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月28日
参加申し込みの期限
2023年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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