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寝子島高校
AFTER THE RAIN
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昨夜さんざんに降った雨もさすがに打ち止めが近いようで、朝には小降りに戻っており、昼前にはもう息切れ寸前となっている。
今日の授業は午前中まで、あとは冬休みまで数日を残すのみだ。
寝子島高校三年三組、本日ラストとなる四時間目の科目は保健体育だった。本来の保体は男女別だが時期も時期、受験にはまったく関係がない授業ということもあってクラス全体でおこなわれている。そういう事情もあって内容らしい内容はなく、冬の健康作り、入試や卒業式にそなえて体内時計をととのえよう、といった雑談中心に授業は進んだ。しかも「受験のため自習したい人は自習してよろしい」という
相原 まゆ
教諭の宣言つきである。
それだけでもまゆとしては相当に寛大なのだがくわえて、
「あとねー、寝不足の子は昼寝しちゃいなさい。先生が許すっ」
なる言葉まで彼女の口から飛び出したのには教室全体がどよめいたものだ。それを見てもまゆは、「ふっふ~ん♪」と鼻歌で応じる始末だ。
「なんかさ……まゆ先生、ここんとこずっとご機嫌じゃない?」
通路をはさんだ隣席に机をスライドさせつつ、
白 真白
は小声で言った。ありがたく自習すべく、机に開いているのは数学の問題書だ。
「そうかな?」
七枷 陣
も英語のテキストをひろげ、シャーペンをカチカチとやりながら応じた。「あのセンセーはいつもあんな感じでは?」
「いやいやいや、たしかに基本ファニーな人ではあるけどさ、今年は春あたりからずっと、特にハロウィンの後くらいはなんか暗かったよ」
「そうやっけ」
「まー、まゆ先生の受け持ちは主として女子だから、七枷君が気づかないのも当然といえば当然か。ともかく、なんかね、今月に入ってから先生変わったんだよね。いい方向に」
「具体的には?」
「なんか幸せそう」
「わかった。スマホゲーでレアキャラが出たんだ」キラッと陣の目が光った。「超々レアで強力なのが! 絵師もすごい人だったり」
キラッと真白の目も一瞬光ったがすぐに収まる。
「待って、それで幸せになるの私らみたいな人でしょ。まゆ先生はソシャゲやってないと思うよ」
「そっか」
「私、あれは恋だと思うわけ」
「彼氏ができたとか?」
「ありえる。クリスマスも近いしね」
このとき気配を感じ、はっとして真白と陣は前に向き直った。
目の前にまゆが立っているではないか。
――もしかして、聞かれた!?
雷鳴とどろくさまを陣は想像したがそれはなかった。
「おしゃべりするなら小声でね。寝てる子もいるんだから」
菩薩のごとく穏やかな笑みを浮かべ、まゆはたしなめるにとどめたのである。
「あ、はーい」
「はい」
まちがいない。
彼氏ゲットだ。
去りゆくまゆの背中を眺めながら、真白も陣も確信した。
本日はホームルームもごく簡単なものだ。明日も午前中のみの短縮時間割ということくらいしか流す情報はない。担任のウォルター・Bとて「重要な話はないけど」と断って、いつもの調子で言うばかりだった。
「もうすぐ冬休みといっても受験進学就職、みんな浮(うわ)ついてる時期だからあんまり休めないだろうねぇ。でも、長い一生に何回かは、そんな年末年始もあるものさ」
「先生もそんな経験があるんですか?」
声があがった。クラスメイトの
緒方 御幸
だ。
「僕かい? そりゃもちろんあったよ。若いころ……って、いまでも若いけどさぁ、ハイスクール時代組んでたバンドの初ライブがニューイヤーの予定だったんだよねぇ。あのときのクリスマス休暇は毎日毎日メチャクチャ練習したし、緊張で夜も眠れなかった」
ウォルター先生がバンド? 意外だなぁ。
真白もこれには驚いた。まさか、弦楽四重奏でシューベルトでも奏でるのを『バンド』と称しているだけではあるまいか。
あー、自慢話やったらイヤやなぁ。
陣は思う。汗と涙で青春で、勝ち取ったのはコンテスト優勝と恋愛成就とか、そんなサクセスストーリーがつづくのではないかと危惧した。そういうの聞きたくはない。自分にはまるで縁のない話だからだ。とはいえ語り手がウォルターの場合、たとえ成功譚でも偉そうに聞こえないのはまだ救いがあるが。
ウォルターはその先をつづける気はなさそうだったが、御幸はさらに質問した。
「それで、ライブの結果は?」
「悲惨だったよ」
笑顔でウォルターは言う。
「当日ヴォーカリストが風邪引いて、僕を含めてリズム隊の演奏もぐだぐだだった。仲良くなりかけてた女の子もライブに招待してたんだけどねぇ、おかげでフラれちゃったよ」
「意外……」
真白がつぶやいた。陣もおなじ気持ちだ。
「ま、人に歴史ありってやつだねぇ。失敗の歴史も含めてさ。はい、じゃあ今日はこれまで。また明日」
出席簿をトントンと教卓にうちつけるのがウォルター流の終了の合図だ。今日も軽快に音が鳴った。
起立、礼、とルーチンがつづき、本日はおひらきとなったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月28日
参加申し込みの期限
2023年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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