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AFTER THE RAIN
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ランチ限定のチーズインハンバーグ、ふたり分提供されたところで陣は単刀直入に切り出した。
「あんた、紅とちゃう人だよな?」
「さっきあたしのこと『紅』って呼んだじゃん」
頬杖ついたまま紅美は言う。やはり眠そうだ。ハンバーグもライスも皿を脇にのけて手をつけていない。どことなく赤ちゃんライオンのようでずっとウトウトしている。
「さっきのは方便や。悪いけどな、白さんに聞いたよ。『もうひとり』なんだろ?」
「知ってるならいーよ」
紅美は鼻で笑った。こういう態度はオリジナルの紅とそっくりやなあと陣は内心思う。
「だから区別のためあんたの呼び方は変える」
「なんて? 『ハニー』とか『ダーリン』?」
「呼ぶかっ! あんたは『紅子』や。いま決めた」
「べにこ? ダッサ」
「いいんだよ便宜上だから! 『べに』だと漢字にしたら『紅(くれない)』とおなじだし、いろいろと困る!」
「いろいろと、ねえ」
まあいいや、と言いながら紅子はあくびをした。「ねむいよ」
「本体が、つまり紅が寝てるときにあんたは出てくるんだろ」
「うん、だからあたしのオリジナル、えーと、あんたの言う『紅』はさいきんずっと寝ぶそくで、いまも昼寝してる。でもはんぱなねむりだから……あたしも、ねむい、のかな?」
「かな? ってわかってないのかよ」
「じゃあダーリンあんたは、じぶんのことなんでもわかってるの?」
「そりゃあ、全部わかってるとまでは言わないけど」っていうか、と陣は声を荒げる。「ダーリンはよせ」
「へへー、てれてやんの」
両肘をテーブルに立て、チューリップのようにひらいた手の上に紅子はあごを乗せた。眠そうな目のまま薄笑みを浮かべて言う。
「陣、あんたほんとうは、あたしのこと好きなんでしょ? あたしじゃなくて『紅』のほうだろうけど」
一瞬陣は言葉につまった。だが言い負けてはいけない。前のめりになって言う。
「小学生みたいな言い方すんなや! 論点ずらすな!」
乱暴にハンバーグを切って陣は一口する。うまい。アツアツで肉汁たっぷり、チーズのトロみも最高だ。
「問題は紅子、あんたの行動やろ」
「ふん」
鼻息して紅子は頬杖にもどった。
「紅にこれを口にするのは二度目だ。『きみはじつにばかだな』」
「人にバカっていう人がバカなんですよーだ」
また小学生みたいなトーク術がでてきたが陣は積極的に無視した。
「悪者がのさばるのがイラつくってのは分かるよ、僕も。パワハラセクハラ政治家の不正、ニュースつけると世の中そんなんばっかやもんな」
落ち着いてきたので陣はライスも一口した。やっぱりうまい。ハンバーグに合う。
「でもな、私刑はアカン。それは紅子、罪悪感の元になった狩りと何がちがうんや? そのアグレッシブさは否定しないけど」
「しないんだ?」
意外、という顔を紅子は見せた。
「しないよ。でも、やるならリーガルセーフな範囲に留めようって話。発見したらメモ取って証拠も記録、警察に通報、これが基本やろ、法治国家なんだから。それでも不満なら将来自分が婦警になるとかも視野に入れるとか」
「なんだつまんない」
つまんなくて当然、と陣は言うのだ。
「実際、安全とはつまんないもんだからな。だからこそ貴重なんやで」
ふーん、とわかったような、わかっていないような顔をして紅子は聞いている。
「それと、紅子の人格を紅は認知してないんやろ? それもよろしくないと思う。頭の中で話し合えないの? 天使と悪魔の会話みたいな」
「できないよ」
ここに関しては紅子は即答した。
「あたしたちみたいなのを『DUAL(デュアル)』とかいうらしいね。あたしは紅のきおくをもってる。でも紅にあたしのきおくはない。とうぜん、はなしあうこともむり。あたしがいるとき、紅はねむってるから」
紅のこと知りたい? と紅子は言った。
「何をだよ」
「芋煮紅美の本体、あんたのいう『紅』が陣、あんたのことをどうかんがえてるか知りたくない? あたし知ってるよ、おしえてあげたっていい」
「必要ない」陣は首を振った。『知りたいなんて思わない」
「だったらなおさらおしえてあげたくなってきたにゃあ、紅はねー」
「
やめろ!
」
陣が腰を上げかけたとき、背後からまた別の声がしたのである。
「紅ちゃん……じゃないんだよね」
ファミレスの通路を、走るようにしてやってきたのは真白だった。
「七枷君、連絡ありがと。私も話、参加させてもらうね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月28日
参加申し込みの期限
2023年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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