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【クリスマス☆green】クリスマスキャロルを聴きながら
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サンタさんとクリぼっちな生き霊たち・その1
クリスマスイブ。といえども、高校三年生は受験勉強の追い込み時期で、勉強を忘れるなんて片時もできない。はずだった。もちろん、彼女とデートなんて浮かれている場合ではない。はずだ。
「おおーん、おおーん」
自宅の勉強机に突っ伏して、
八十八旗 信彦
が泣いている。
「クリスマスぐらい彼女とデートしたかった!」
しかし、期末試験の英語の成績がそれを許さなかったのである。
まあ、簡単に言うと、勉強しろよ、と運命が言った。そんなかんじだ。
しかし彼のノートは英単語がぽつぽつ書かれているだけで、捗ってはいないようである。
そのときである。窓の外から「たーすけてええええーーーーーー」と叫び声が聞こえたのは。
◇
「今の声、なに?」
おなじく受験生の
椎井 莉鳥
は、夜空を見上げる。
莉鳥は自宅で受験勉強をしていたのだが、根を詰めすぎて集中力が切れたと感じ、小一時間ほど休憩がてら散歩しようと、外を歩いていたのであった。
悲鳴の主は、流れ星みたいに寝子高の屋上へと落ちていく。
「……なんだか、サンタさんみたいに見えたけれど……」
ともかく事件であろう。それも、フツウじゃない事件。
莉鳥は散歩の予定を変更して、寝子高へと向かうことにした。
◇
猫又のあやかしである
三毛谷 道哉
は、つい買ってしまったたい焼きをはふはふと頬張りながら、家路を急いでいた。
「寒い寒い。冬はなにかと入用で懐が凍えてしまうが、たい焼きで暖をとれるのはいいね」
すると、ひゅーっと超特急で、幽霊の
餅々 きなこ
が空を飛んでいく。
「たいへんたいへん!」
「……ん、きなこ? どうしたんだい」
「サンタさんがたいへんで! クリスマスがピンチなんだよ!!」
くりすます? と道哉は一瞬首をかしげる。あやかしの道哉にとって、クリスマスは百年前の日本にはなかったような”にわか”な行事なので、気に留めていなかったのだ。しかし、浮遊霊より質の悪い生き霊にたかられたサンタが寝子高の屋上に落ちたからなんとかしなくちゃと焦るきなこの話を聞くにつれ、道哉もなにか協力しようという気になってきた。
「……ふむ。くりすますの夜にさんたに恨みつらみを飛ばせる生霊というのも根深いとみえる。ご愁傷様だよ。とはいえ、ここまで聞いて他人事と見捨てるわけにもいくまい。私も行こう」
「ありがとう。いっしょにきて、みちちかくん!」
◇
寝子高の屋上にきなこと道哉が到着したのとほぼ同時に、信彦と莉鳥、
藍川 慶介
も駆けつけた。
慶介は目をまんまるくしてサンタを凝視した。
「サンタさんって……実在したんだ!? 子供の頃は居るって思ってて……でもやっぱり居ないんだって……お父さんがもう一個プレゼント買ってくれてるって思ってたから……居たんだ……」
慶介はへなへなと膝をついて感激している。
しかし当のサンタさんはそれどころではない。ソリを引いてくれるトナカイたちや、プレゼントを乗せたソリごと、生き霊の群れに囲まれて、今にも失神しそうなほどがくがくと震えている。
――ひとりなんだよ……クリぼっちなんだよ……
――くそう、クリスマスめ……
「たす、たす、たすけてー」
クリスマスの象徴であるサンタさんは、迫ってくる生き霊の群れに、か細い悲鳴をあげた。
「やれやれ。哀しみの圧がすごいね!」
信彦はキラッと前髪をかきあげる。
「サンタさんがプレゼントを配れなかったら、ネコホームのチビッコ達がガッカリして、延いては皆のオネーサンな俺の彼女の笑顔が曇ってしまう。これは、受験勉強なんかにかまけている場合じゃないよね!」
「ただ勉強したくないだけじゃなくて?」莉鳥の小声かつ冷静なツッコミ。
「鋭いネ! 人助けして勉強を投げ出す口実にもなる! まさに一石二鳥!」
そういって堂々と胸を張られると、慶介などは「そっかあ」と納得してしまう。
「俺も子どもたちがプレゼントを貰えなくてがっかりするのは嫌だな……」
そんな寝子高の屋上に、
桜井 ラッセル
が駆けつけた。
ふわふわっと空を飛ぶ女子連れだ。
「おお、サンタだ!
晴月
ほら、本物だ!」
晴月と呼ばれた少女は、物珍しそうにサンタを見つめる。晴月は風の精で最近仲良くしている女の子だった。今夜はシロフクロウになって空を飛んでいたときに出逢ったのである。
「さんた?」
晴月は首を傾げた。
「サンタクロースだよ。本とかで知らねーか?」
「わからない。けどすごい!」
ラッセルは晴月の笑顔を見て嬉しくなる。
(普通はいないものだと大人になって気づくんだけど。ここに存在してるし、な)
「霊、何か言ってる。ヒトリミサミシイ? お刺身?」
「あー……独り身寂しい、ね。まあ、そうだわなぁ」
ラッセルは、晴月をちらりと見る。
世間知らずで騙されやすい晴月が変に感化されないか心配になったのだが、そこは大丈夫そうだ。
ラッセルは、晴月に説明してやった。
「クリスマスは友達や家族でパーティや贈り物しあったり、プレゼントをもらうのも醍醐味なんだけど」
「ふんふん」
「恋人同士の一大イベントでもあるんだ。だから妬んでるわけ」
「なんで? ぼっち、恋人、つくればいい」
だめだよー!
その発言、地雷だよー!
という信彦の声なき制止は、ラッセルと一緒で楽しさいっぱいな晴月までは届かなかった。
それでなくても女子連れというラッセルに敵意を向けていた霊たちは、ムキッと目を剥いて、
――カップル……ゆるすまじ……!
――クリスマスなんて恋人の行事が日本に輸入されなければ……
――クリスマスにひとりぼっちな『クリぼっち』なんてワードも生まれなかったのに……
――みんな、滅んでしまえ!
と、ラッセルと晴月だけでなく、その場に駆けつけた人々全員に襲い掛かってきたのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
34人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月31日
参加申し込みの期限
2023年08月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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