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ギャルびより。うぇーい☆
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■なんだか、おかしな。
待ち合わせ場所でソワソワと、
稲積 柚春
は待ち人が来るのを待っていた。
ウォルター・B
――目下、晴れて両思いだと判明した――その筈の人。
この12月の初旬、柚春はウォルターに告白をした。それまでも存分に好意は全力で伝えていたが、改めて――あるいは正式に、想いをきちんと告げたのだ。
付き合って下さい、と。あなたが好きだ、と。
それに返された答は、「いいよ」「同じすきだよ」という、夢のような、けれども確かに夢でも勘違いでもない言葉で。――でも同時に、大切だから、進路を狭める足枷になったり、秘密の交際で不満が募ったりしないよう、好きだから今は付き合えないとも、言われて。
(……ずるいなぁ)
はぁ、と柚春は不満と好意と物足りなさと、他にも色々な感情の入り混じった息を吐く。両思いなのは間違いないはずなのに、なんとも宙ぶらりんで中途半端なこの関係は変わらなくて――でも片思いよりは随分と進展しているはず。
そう考えながら待ち人の姿を探して辺りを見回せば、いつもと変わらない街の光景のはずなのに、何だか違和感があった。なんだか随分賑やかというか――騒がしいと言うか――楽しげと言うか――大胆な人が多いと言うか――
「……あっ、そっか!」
それらの様子をぼんやりと眺めていた柚春は、ふと天啓のように閃いた考えにはっと目を見開いた。思い切った行動が2人の関係を前進させたように、いつもと違う事をやってみたらもしかして、この半端な関係も変えられるのでは!?
自身の思い付きに、柚春はうんうんと大きく頷く。そうして今度は情報収集のため、辺りを忙しなく見回していた柚春へと、怪訝そうなウォルターの声がかけられた。
「――稲積?」
「あっ、ワット!」
その声に弾かれたように喜色を浮かべて振り返ってから、なぜ『稲積』なのかと不満に唇を尖らせる。今日はせっかくのデートなのだし――少なくとも柚春はそう認識している――せっかく両思いになったのだし、名前で呼ぶくらいはしてくれても良いじゃないか。
そう、不満をありありと瞳に浮かべてじとんと見上げた柚春に、ひょいとウォルターは肩を竦めて苦笑いした。
「適切な距離感、ってやつがねぇ」
何の、とは言われなかったけれども柚春にはそれが、先ほどまでも悩んでいた『中途半端な関係』の事だと解る。解り、ますます不満に唇を尖らせたが、どうやらウォルターはそれを変える気は無さそうだ。
となるとやはり、ウォルターが『適切な距離』を踏み越えたくなるような何かが必要なのだろう。もっとこう、大胆な――ドキッとさせるような――でも、ワットが卒業まで待ちきれないと思うような仕草ってなんだろう?
ぎゅっ、と腕に抱き着いてみたら、稲積、と窘めるようにその腕を外された。むむむ、と大いに眉をよせて柚春はゆえに、ウォルターに手を出してもらえるような大胆仕草を探して見せる、と決意する。
そんな2人と同じく教師&生徒の関係である、
綾辻 綾花
はと言えば引き続き、
早川 珪
としっかり腕を組みながら、キャットロードをそぞろ歩いていた。映画館へと向かう、その道すがらだ――今ちょうどやっているタイトルで気になるものがあると、珪が言ったので。
「あ、珪さん。たい焼き買いませんか?」
ほらほら、と指差すと同時に歩き出しながら、綾花が向かった先には確かに老舗のたい焼き屋さん。おばちゃんがジッと2人を見比べながら「どれにするんだい?」と尋ねたのに、あんこを1つ、と指を立てて注文する。
そうして受け取ったほっかほかのたい焼きを、2つに割って「はい、珪さん」と片方を手渡した。
「ここのたい焼き、しっぽまであんこが入ってて美味しいですよね」
「そうなのかい?」
「そうなんです。食べて見れば判りますよ。はい、あーん」
「い……いや、それは」
さすがに困ると眉尻を下げながらあせる素振りに、くすくすと笑いながら綾花は珪の口元に差し出したたい焼きを自身でかじる。口元についたあんこをペロリと舐めとれば、ふ、と珪が目を逸らした。
クスリと、それに笑う自分がまるで自分ではないかのよう。そうして珪の顔へついと指先を伸ばし、その口元を拭った指先を自身の唇で軽く食む。
へぇ、と目を見張った彼に、あんこついてましたよ、と笑って見せた――嘘だけど。それが嘘だと珪も解っているけれど――だって彼はまだ一口も食べてない――今日の綾花の雰囲気に、なぜだか違和感を覚えなくなってくる。
くしゃりと、綾花の髪をかき混ぜるような指先にぞわりと背中が震えた。そうしてたい焼きを食べながら、辿り着いた映画館で2人並んで映画を見る。
買ったポップコーンは、もちろん1つ。間に挟んで一緒に食べながら、時にギュッと手を握り合ったり、時に互いへと向けた視線が絡んで嬉しくなったり。
ああ良かった、と思う。珪も楽しんでくれているようで――今日の綾花を受け止めて、喜んでくれているような気がして――本当に良かった。
けれどもそんな特別な時間も、映画館を出れば終了だ。突然のデートの誘いのために、スケジュールを色々と調整してくれたらしく、珪はこのあとまた戻らなければならないのだという。
ゆえに、まだ漂う映画の余韻を振り切るように「それじゃあ、また」と微笑み歩き出そうとした、珪の背中に綾花はぎゅっと抱き着いた。
「綾辻さん?」
「――デート、楽しかったです」
困ったな、とでも言っているような甘い声色に、うっとりと囁けば押し殺した笑みが返る。それに胸が暖かくなって、――けれどもこの手を離せばこの人は、このまま帰ってしまうのも解っていたから。
「今日は帰したくない、って言ったらどうしますか?」
「――綾辻さんは帰らないとだめだろ」
「ふふっ。冗談ですよ」
『常識ある大人』の対応はけれども、綾花の言葉に動揺した証左のように思えて、くすくすと笑いながら綾花はするりと絡めた腕を解き、離れた。――それじゃあ、またね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月16日
参加申し込みの期限
2023年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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