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ギャルびより。うぇーい☆
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■駆けよギャル。
今や
城山 水樹
は、身も心もギャルになり切っていた。モデル業の中でも『何かを演じること』というのはあるあるであり、そういう意味でも水樹の順応性はとても高い。
かてて加えて、元より社交的でノリがよく、楽しいことが好きな性格とくれば、なんだか妙に楽しいと感じたギャルカフェでの1日バイトに馴染むのも、時間の問題で。最初こそどんな感じで接客すれば良いのか解らなかったけれども、周りの様子などを見ながら動き回っているうちに、1時間もすれば完璧にギャルになり切ってしまったのだった。
「いらっしゃいませー! 来てくれてまじ嬉しみ! ちょー楽しんでってね!」
普段とは違う口調も、ギャルカフェではそういうものだ、と身体が理解すれば自然にすらすらと出て来る。アゲアゲスペシャルを注文したお客様へのテンアゲフィーバーも、辛口なようでいて甘口、失礼なようでいて寄り添ったギャルカフェ言葉も、もはやお手の物である。
ゆえに水樹は新たに来店した来客をテンアゲな笑顔で迎えつつ、素早くその顔色を観察した。客のサガり具合によってどの席に案内するか、瞬時に判断するのだ――あっという間にその加減も含めて把握した水樹に店長が、「アンタまじイケギャルー! ギャル・オブ・ギャルー! ちょー天才!」と大喜びで丸投げしてきたのは、完全なる余談。
やって来たのはギャル集団――と、彼女らに連れて来られたらしい男女2人組だった。ノリと勢いで行動する事もあるギャル達が、まじやベー店あっから! とギャルカフェに誰かを連れて来ることは、珍しいことではない。
(友達以上恋人未満、今日は2人でお出かけ中……ってとこ?)
2人組の関係を培った人間観察力でそう推し量り、水樹は6人掛けのテーブルへとその団体を案内した。そうして次の客を案内すべく戻って行った、水樹の後姿に「なんだかどこかで見た事があるような……?」と首を傾げながら、案内された2人組の1人である
八神 修
は
七夜 あおい
とギャル達に向き直る。
ギャル達はここまでの道すがらも、やっば新譜出てんじゃーん! とCDショップで立ち止まったり、いきなり道端に座っている人を全力で励まし出したりと、大変に賑やかだった。なんだか、人数も増減していたように思う――そう言えば最初に居た男性ギャル(?)も居なくなったけど、どこに行ったんだろう。
そう思いながら渡されたメニューを開き、そこに並んだ文字の羅列に1度、メニューを閉じる。また開く。――素人(?)には難易度の高いメニュー表だった。
なぜだか同じテーブルに座っているギャル達――今は3人まで減っていた――に、ゆえに修は問いかける。
「この……メニューが何か、解りますか?」
「へ? メニュー? まじアゲじゃん?」
「スウィィィィィツはスウィィィィィツだしー」
「――その、どんなスイーツとか」
「スウィィィィィツ」
「……スウィィィィィツとか、説明があると嬉しいんですけど」
そんな修の横合いから問いかけたあおいに、イントネーションの修正が入った。大人しくそれに従って言い直しつつ尋ねると、ギャルが満足そうにうなずいてから、スウィィィィィツはスウィィィィィツじゃん? と何ひとつ答えになってない答えを口にしつつ首を傾げて。
見かねたらしい店長が、ギャル達をいさめつつ教えてくれた。
「ほらほらアンタたちバカなんだし黙ってなってー。それ、今日のおススメケーキ。まじヤバだからまー食べてみ?」
「ちょっとぉ、バカとかちょーひどくなーい?」
「でもさー、うちらちょーヤバくない?」
「あー、ヤバー」
ヤバい、だけで会話をしているかのごときギャル達は、だが悪気もなければ修達を揶揄っているつもりもないようで、つまりはどこまでも自然体。言われている内容については(意味が解らないという意味で)首を傾げることもあれど、彼女達が悪い存在でない事は確かだろう。
ね、とあおいに小声で囁きかければ、うん、と笑顔で応えがあった。そうしてメニューをぱらぱら見て、ねえ、と修を見る。
「折角だからこの、店長さん? に教えて貰ったスウィィィィィツにしようよ」
「良いね。飲み物は――コーヒーありますか?」
「あるあるー。うちのコーヒー、ちょー飛ぶから。まじヤバだから」
「私はオレンジジュースにしようかな」
「オレンジジュースねー、まじイケるよねーオレンジジュース! ちょーサイコーのコーヒーとオレンジジュース持って来たげるし! あとスウィィィィィツもまじパネェから覚悟しとくっしょ」
ニッ、と歯を剥き出すような笑顔でギャル店長は去って行き、かと思えばあっという間にドリンクとケーキが乗ったトレイを持って戻って来た。このスピードからすれば恐らく、出来合いのものをただ載せるだけ、注ぐだけと言った所だろうが――この手のカフェに求められているのは、飲食の質よりもサービスや雰囲気と言った所だろう。
それでもあまり期待せずに食べたケーキは、存外美味しかった。否、というよりもこれは覚えのある――
「――『somnium』のケーキ?」
「あっれー、さっすがイケメン! 一発で当てたのおにーさんが初めてじゃん」
「あっ、確かに! なんか食べたことあるなって思ったら」
ぽつり、呟いた修に店長が嬉しそうに手を叩き、あおいが納得と言わんばかりの笑顔になった。聞けばケーキだけ、頼んで幾つか卸してもらっているのだという。
ヤバ、まじヤバ、と他のギャル達も騒めき始めた。そんな空気に当てられて楽しくなったのか、あおいがまたケーキを一口食べながら「修くん、ヤバいね」とクスクス笑い。
あっ、と店長がそんなあおいの両手をがっしと掴んだ。
「今ビビビッて来た! ちょー来た! ギャルなんない? なってうちらとテッペン取ろ?」
「え……えぇっ!?」
「もー、まじイケるっしょ! ちょーちょーちょーやばいって絶対! ねーイケメン、そう思うっしょ?」
「えぇと……俺はあおいがやりたいのなら応援する、かな」
あおいのギャル姿、と瞬時に想像して口元に手を当てながらそう言えば、修くん!? とあおいが何とも複雑な顔になった。応援するよ、と重ねて言えば困ったような、迷ったような顔になる――意外な事にというべきか、彼女もまたこの空気に当てられたのか、ちょっと心が揺らいでいるらしい。
そんな賑やかな別卓のやり取りに、まーた店長スカウトしてるし、と水樹は呆れた息を吐き。だが今は目の前のテンサゲガールを元気にしなくっちゃと、眼前の
月原 想花
へと向き直った。
「――で、今日サガッてんの? まじヤバじゃない?」
「まぁまぁ、そんなテンサゲな事があったんですねぇ……」
そうして告げた水樹の反対側から、同じく想花をテンアゲにしようとテーブルにやって来た
巫部 紫苑
も、眉尻をおっとりと下げて頷く。うぅ、と改めて両側から言われて想花はまた、己の不運ぶりに泣きたくなった。
ぐっと唇を噛み締めて、瞳に薄っすら張った涙の幕が零れないよう、必死に目を見開く。それに気付いた紫苑が「まぁまぁまぁ」と想花の両手をそっと握り、大丈夫ですよぉ、とにっこりした。
「あなたはサイコーですから、気にせずうぇーいって感じで、バイブス上げていきましょう♪」
「サ……サイコー……って……」
「えー、想花まじイケてるじゃん? そのフェイスライン、まじデルモいけるってー。私これでもデルモだから、見る目は確かだしー」
「デルモ……モデルさん!?」
そうして紫苑と水樹で励ましてくれる、その言葉に想花はぎょっと目を見開く。モデルなんて、なかなか一般人の人生には関わり合いになって来ない言葉だ。
おかしい、と想花は目を瞬いた。昨日からもう散々な人生だったのに、こんな事があって良いんだろうか――ギャルに慰められて、ギャルカフェに来て、ギャルに褒められて――そんな事が本当に?
眼鏡の奥で不安と期待に揺れる瞳に気が付いて、大丈夫ですよぉ、と紫苑は重ねてにっこりする。そりゃあもう、ここにこうして居るだけでサイコーでテンアゲな人生に決まってるのだ。
ほらほら、とゆえに紫苑は想花の手をいったん離し、こんな感じですよぉ、とギャルピースを作って見せる。
「うぇーい♪ さっ、やってみましょー」
「うぇ、うぇーい……?」
「わぁ、良い感じですよぉ。どんどんアゲて行きましょう♪ うぇーい♪」
「うぇ、うぇーい♪」
そうして皆でギャルピースをしながら「うぇーい♪」と言い合っているうちに、何だか本当に楽しくなってきた。その調子ですよぉ、と紫苑がにっこり笑って立ち上がり、踊りましょうよぉ、と想花をフロアに誘う。
いつもなら尻込みしてしまうだろうその誘いに、けれども今の想花は「やるやるー」とテンション高く立ち上がった。――そう、いつの間にか想花のハートもギャルへと進化していたのだ。
なんだかとにかく、うぇーい♪ と言いながらどんどん踊りたい気分。ノリが何より大事なギャルカフェは、ノリノリになった店長がテンアゲな曲を爆音で流し始め、気付けば誰も彼もが立ち上がってノリノリダンスを踊っている。
踊って踊って、息が上がるまで踊りまくって。それでも興奮冷めやらず、想花はギャル達にこう宣言した。
「ぼく、行っちゃおうかなー。寝子島中で落ち込んでる人を励まして来るしー」
「私も行こうかなー。まじテンション上がって来たしー」
「うふふ。じゃあ皆さんで一緒に、寝子島を巡っちゃいましょう♪」
「まじかー! ウチらも行く行くー」
それに水樹と紫苑が手を挙げて、他にも聞いていたギャルが我も我もと立ち上がる。そんなギャル達にギャル店長が「ちょー行って来ると良いしー! 出張ギャルカフェとか、ちょーちょーテンション上がるー!」と、これまた『somnium』から卸してもらっているという焼き菓子を全員に握らせた。
そうしてギャル達は一丸となって、寝子島中をテンアゲにすべく走り出したのだった。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、または初めまして、蓮華・水無月と申します。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
ギャルが縦横無尽に駆け抜けた(?)物語、いかがでしたでしょうか。
まじとヤバいとテンアゲを何回書いたのかちょっとよく解りませんが、書いているうちに何だか楽しくなってきながら、頑張って執筆させて頂きました。
ちなみに水無月はギャルとは無縁の人生を送っておりますが、調べてみるとギャルもなかなか奥深い(?)ものですね。
ギャルピースがとくにお気に入りです。うぇーい。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月16日
参加申し込みの期限
2023年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月23日 11時00分
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