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ギャルびより。うぇーい☆
ギャルびより。うぇーい☆P6
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■デートっていったらプリでしょ!!!
万条 幸次
は混乱していた。否、混乱はとっくに通り過ぎて、困惑もとっくに過ぎ去って、今はただ思考停止していた。
「せんぱーい、どのプリいきますぅ?」
眼前には相変わらず、ギャルな
愛猫 萌々子
が居る。ある日、彼女がギャルになりました――何かのラノベのようだが生憎、幸次の目の前にいる萌々子は現実だ。
そんな幸次の内心に気付いていないように、萌々子はフロアに並ぶ機体をきょろきょろ見回し、時にひょいと中をのぞき込んだりしながら、幸次の手をぐいぐい引っ張る。ちなみにいわゆるカップル繋ぎだ――カップルだから問題ないはずだが、なぜだろう、とてもイケナイことをしている気分。
手の中の温もりとしっかり絡んだ指にドキドキしながら、どのプリ、とオウム返しに幸次も辺りを見回した。某ゲームセンターのワンフロアを占めるプリクラコーナーは、老若男女、ギャルもギャル以外にも大人気のようで、埋まっている機体も珍しくない。
どれが良いんだろうと、幸次は思わず真剣にそれらの機械を見比べる。何しろプリクラ自体が人生で初めてのイベントで、確か写真が撮れるんだよね、くらいの知識しかない。
愛猫さんは、と知らず縋るような眼差しを向ければ、
「まあ私もやった事ないんですけどね、ノリで何とかなるっしょ」
「なるかなあ!?」
「もぉー、先輩声大きいですよぉ。あ、これにしましょこれ、なんか色々盛れるみたいですしぃ」
「盛れるって何!?」
なんだかいっぱいいっぱいになっている幸次に、キャラキャラと笑いながら萌々子はちょうど空いていたプリクラの中に入って行く。なんだか大きめの証明写真機のような、けれどもあれよりももっと大きくてもっと綺麗でもっとキラキラしている室内(?)に、どぎまぎしている幸次の手を引きながら萌々子は、迷いない足取りで画面の前に行き、表示されていたやり方をふんふん読んだ。
どうやらこの機種は、何度かポーズを取ってそのたびに写真を撮れるらしい。おまけにその全てのデータを盛れる――つまり、落書きをしたり、色合いや質感を変えたり、スタンプを押したり、色々と加工出来るらしい。
うっふふー、と上機嫌に萌々子はコインを投入し、パネルをポチポチ押していく。初めて民にも優しい解りやすい説明は、萌々子にとっては1度読めば十分に理解できた。
「はい、オッケーでーす。せんぱーい、撮りますよぉ」
「はっ、はい!」
そうして振り返った萌々子に、振り返られた幸次はもはや言われるがまま、ビシッと背筋を伸ばしてぎくしゃくと指示された場所に立つ。「アガるポーズで行きましょうねぇ」とにっこりされたのに、アガるポーズって何!? と涙目だ。
それでもどうにかこうにか、画面に大きく表示されたカウントダウンに合わせて、こんな感じかな? と両手をピースにして笑顔を作ってみた。
「う、うぇーい☆」
「はぎゅー!」
「うぇぇぇぇぇ!?」
「うふふ、焦っちゃいましたね? 顔赤いですよせんぱーい?」
そんな幸次の横合いから、カウントダウンが0になる瞬間ぎゅっと萌々子が抱き着く。途端、顔どころ首から耳まで真っ赤にして固まる幸次の顔と反応が可愛らしくて、萌々子はキャラキャラ笑ってしまう。
そのたびに押し付けられる――揺れる――柔らかいモノ。ここまで歩いてきた時にも、時折柔らかくアレするたびに気になって仕方なかったソレが、今や幸次の腕を通り越してボディーにダイレクトなアタックである。
お願いやめて! と叫んだ幸次の声は泣きそうだった。
「その! 当たって! 気になっ、や、ますます抱き着かないで……!」
「ふふー。ほらほらセンパイ、次もあるからレンズの方を向いて下さいねー。はいっうぇーい☆」
「だからまずは離れて―――!!!」
そんな賑やかな――幸次にとってはある意味で地獄のような――撮影タイムが終われば、あとは落書きタイムである。撮影とは別のスペースでやるらしく、ビニールのカーテンで仕切られた向こう側に移動すると、加工用の画面に先ほど撮った画像が表示されていた。
加工のやり方も、画面を見れば直感的に解るようなシステムだ。へー、と思わず感心してしまった幸次に萌々子が、やりましょーよぉ、と声をかける。
「私が好きに書くんで、先輩も良さそうなスタンプとかあったら載せてくださいー」
「あっ、うん。その、加工とかも全部愛猫さんに任せるよ」
言われるがままにスタンプ一覧を眺めながら、幸次はそう返事をした。どうやら、彼氏モードとかで男の顔は加工されないようにとかもあるらしいけれど、萌々子が撮りたいと言ったプリクラなのだから、萌々子が楽しいようにしてくれたら幸次も嬉しい。
そう告げると、まかせてくださいー、とふんふん鼻歌を歌いながら、萌々子がタッチパネルを触り始めた。幸次もその邪魔にならないよう、文字スタンプを乗せたり星スタンプを散らしたりする。
そうしていれば必然的に、萌々子が加工していく様子が見えるわけで。
(わー……目は大きく肌白く、盛って加工されてる……)
何度でもやり直しが出来る、というのがこのプリクラのウリなので、加工を乗せたり外したり、やっぱり乗せたりと試行錯誤をしている様を見るのは、他人事のようになんだか面白い。というか、ここまで加工されるともう自分の顔でも萌々子の顔でもないような感じがして、本当に他人事の気分。
制限時間いっぱいを使って加工を盛り盛りに乗せ、『もう終わりだよ!ちょっと待っててね』という可愛らしい電子音声に促されてブースを出る。程なくしてプリントされたプリクラシートには、先ほどまで大画面で見ていた写真達が、小さく収まっていた。
「はい完成! 分けますねー」
「へー、こんな感じになるんだね」
それを備え付けのはさみで切り分ける萌々子の傍らから、プリクラシートを覗き込んだ幸次が目を丸くする。そうして自分の分を受け取って、しげしげと見て――うわぁ、と苦笑いになった。
改めて見てみれば、幸次の画像はノリノリな萌々子の隣で顔が固まってるか、慌ててる物しかない。初プリクラがこれってどうなんだろう、と萌々子の笑顔と見比べて吐息を零せば、私はこれ好きですよぉ、と萌々子はにっこりした。
「先輩のガチガチな顔。可愛いし、楽しいし――なんだかこのプリもったいなくて使えないですよぉ」
「そ、そう……? ありがとう、俺もこれ、大事にするよ」
そうして互いにプリクラシートを持ち、顔を見合わせてにっこりする。戸惑いっ放しだったけど、いつもと違う今日の萌々子も、これはこれで良いなぁ……と思い。
きっと今日の事は、色んな意味で特別な思い出になるだろうと、確信する幸次の嬉しそうな笑顔を見て、萌々子も嬉しそうにキャラキャラと笑ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月16日
参加申し込みの期限
2023年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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