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ギャルびより。うぇーい☆
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■ギャルは進むよどこまでも。
いつの間にか
森篠 琳子
は、出会った行きずりのギャル達と共に、人々をテンアゲにしまくっていた。
「ちょっとぉ、そこのちょーサゲまくりなリーマンさぁ。まじテンサゲなんだけどぉ」
「すっ、すみま……」
「ちょぉ、うちらに言ってみ? ハナシ聞かせてみ?」
「え……え……?」
「そーそー、まじでちょー聞いたげるからさー」
どう考えてもこれはおかしい。そもそも自分がなぜギャル語らしきものをスムーズに口にしているのか、琳子自身にも全く分からない。どこで学んだしこれ。
けれども、いつもの『琳子』という枠から外れてギャルっぽく振る舞ったり、ギャルっぽく話したり、知らない相手にこんな風に話しかけたりするのは、何だか楽しい。なんだか、とても楽しい。
ゆえに琳子は行きずりのギャル達――もちろん名前も知らないが、出会った時のフィーリングでマブになった――と共に、サゲサゲな顔をしている人を見つけては取り囲み、話を聞かせろと声をかける。
「そ、その……休日出勤ばっかで連勤2週間目で」
「マジで? ちょーアタマおかしくね?」
「それもうナシよりのナシじゃんねー」
「それ下がるわー、テンションちょー下がるわー、マジパネェわー」
「まじまじ。ウチの会社だってそんなんないわー、まじないわー」
「そ……そうですよね、そうですよね!」
「そうそう、まじ、ちょーちょーちょーテンション下がるー。おっさん、まじ頑張れ!」
「ちょーがんばれおっさん!」
「おっさん、オマエ偉いよ!」
「うっ、うぅ、嬉しい……」
そうして励ましたり、同情したり、勝手に盛り上がったり、皆でエールを送ったり、そんな風に幾人かを励ましながらあちこち歩き回っていたら、ふと向こうに見知った顔が見えた。あれ、と足を止めて視線をそちらへ向けた琳子に、仲間達が「なになに」と同じく足を止める。
視線の先には、見知った顔。――琳子の職場の同僚であり、恋人でもある、秋沢 覚。
なんだか困り果てた様子の彼の姿に、思わず眉を寄せて大いに首を傾げた琳子に、同じように大いに首を傾げたギャル達が2人を見比べる。
「あれ、知り合い? まじヤバくね?」
「ん-ん、カレシ」
「えっ、カレシ? ヤバ!」
「ヤバー! まじヤバー!」
何がヤバいのかは不明だが、言ってる琳子たちも不明なので問題ない。とまれ、何か困っている事があるならうちらの出番っしょ! と頷き合って琳子達が近寄って行くと、覚はぎょっとしたように目を見開き――その中に居る琳子を見て、ぽかん、と口を開いた。
はくはくと、何かを言おうとするように唇が動く。だがそれが音になるのを待つことなく、ギャルな琳子は「サトルゥ」と呼び掛けた。
えっ、驚きの声が小さく漏れて、それ以上が言葉にならない。それ以上を、今の琳子は気にしない。
「どしたの? ちょー困ってんじゃん」
「……ちょー?」
「テンサゲな感じ?」
「テン……?」
覚の顔を、困惑が色濃く彩る。当然だろう、昨日まではいつもと変わらず生真面目なOLだったはずの彼女が、なぜかイマドキギャルのパッチリメイクをして、キラキラネイルの指を閃かせながらギャル語で話しかけてくれば、困惑しない方がおかしい。
いっそよく似た別人ではないか? と探るような眼差しになったあと、まあいいか、と覚は肩を落とした。――それどころではなかったのだろう。
「実は……財布を落として」
「財布? まじ? ちょーヤバイじゃん!」
「そう、やばいんだよ……」
もはや琳子のギャル語に反応する気力もないように、はぁぁぁぁ……と深く、深く息を吐く覚である。テンサゲもテンサゲ、ちょー激ヤバにテンションサゲサゲすぎる事案であった。
だがここに集うのは、琳子を含めたテンアゲギャル軍団である。覚がサガっているのなら、全力でアゲるのが琳子らギャル軍団の使命(多分)。
「マジ元気出しなって! ちょーアゲてこうよ!」
「そーそー、アゲアゲで行こうぜー。うぇーい♪」
「にーちゃん、サツ行ったカンジ? 行ってない? ヤバ!」
「ちょぉ、まじ行こーぜ、うちら一緒に行ったげるからさぁ」
「そーそー覚、バイブスまじアゲアゲで行かなきゃ。ほらほら、一緒に探したげるしー」
「ばっかリンコ、まずオマーリっしょ」
「オマーリ行きながら探せばいーし」
ゆえに覚をみんなで取り囲み、口々に肩を叩いたり手を引いたり頭を撫でたり、全力で慰め励まし力づける琳子達に、覚がもみくちゃになりながら「何言ってるか判らん……」と呟く。大丈夫、琳子も半分くらい解ってないけどハートが感じてるから問題ない。
そうして覚を取り囲むように、わいわいがやがや「あったー?」「ねーべ」「っか、どんなサイフー?」と歩き出したギャル集団を、すれ違いざまに見た
ウォルター・B
が興味深そうに呟く。
「――あれ、流行ってるんだねぇ」
「あれ?」
「うーん、ギャル?」
その言葉に
稲積 柚春
が小首を傾げれば、あれ、と遠ざかって行く集団を目線だけで示した。あれ、と同じく呟きながら肩越しにその集団を振り返り――あれ、と今度は違う意味で呟く。
ギャルの壁に阻まれてはいるが、柚春の瞳はその向こうに居る、恋人達のとても仲睦まじい様子を捕らえていた。いかにも2人の距離といった感じで――あんなに周りに人が居るのに、いかにも2人だけの世界といった様子で。
ちら、とウォルターを見上げてみれば、もうあの集団には興味などなくした様子で、これから見に行く映画の話をしている。ウォルターが見てみたかったという、この冬に封切りとなったアクション映画だ。
英語教師でもあり、そもそもがイギリス出身でもあるウォルターにとって、そう言えば洋画はどう映るのだろう。
「字幕とか、気にならない?」
「僕は、ならないねぇ。なるほどこう訳したか、って感心する時も多いし――まあ逆もあるあるだけどねぇ」
それが気になって柚春が聞いてみると、そんな返答が返って来た。そもそもイギリス英語とアメリカ英語でも違うし、などとまるで学校の授業のような話が続くのに、そうなんだね、と頷きながら柚春はこっそり、隙を見てウォルターの手に指を絡めようとする。
やりたいのは、いわゆる『恋人つなぎ』。まずはもっともっと自分にドキドキして貰わなくてはいけないと、手始めに狙ったのがそこだった。
距離感を大事にと、ウォルターは口酸っぱく言うけれども。手を繋ぐくらいなら今までだってした事があるし、だったらもう一歩、このくらいは先に進めても良いじゃない?
そう思って何度も試みるのだけれど、さり気なく阻止されたり、いつの間にか元の『生徒を引率する先生』みたいなつなぎ方に戻されている。むぅ、と唇を尖らせて何度も挑戦していたら、稲積、と窘めるように呼ばれて唇をへの字に曲げた。
「――折角のデートなのに」
「稲積は僕の可愛い生徒だからねぇ」
そんな不満げな呟きに、だが返すウォルターはくつくつと喉の奥で笑いながらの上機嫌。面白がってる? とジト目で見上げれば、まさかと言いながらも眼差しだけがYESと笑っていた。
はぁ、とため息を吐く。柚春の希望はもっと、こう――ちょっと寒いな~なんていいながらぴったり寄り添ってみたり、こうしてお喋りする時だって目線を合わすだけじゃなくて、ボディタッチしてますよ……ってくらい大胆に甘えたり、そういう甘々な感じが良いのだけれども。ワットがこの距離感を楽しんでしまっているのなら、今日はもうこれで我慢するしかないのかも知れない。
それに――それでも柚春に向けられる眼差しはちゃんと、甘やかなように見えるから。
(……でもやっぱり、これだけじゃつまんない)
だから柚春は、ウォルターの耳元を隠す髪をいたずらのようにひょいと掻き上げる。その下には予想通り、誕生日に贈ったピアスの姿はない――距離感距離感というウォルターの事だ、どうせそうだろうと思った。
思い切り背伸びして、吐息を吹きかけるように囁く。
「――休みの日はつけてくれなきゃやだよ?」
可愛らしいおねだりって難しいなと、思いながらの精一杯のおねだりに、ウォルターはおやと目を見開いて――善処するよぉ、と笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月16日
参加申し込みの期限
2023年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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