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予想通りだった。ヤングニャンプ誌から新しいグラビアの話が入っていたのだ。
紗月と理緒、ペアでの依頼である。人気連載漫画とのコラボで、劇中のキャラクターのコスプレをしてほしいという。拘束期間は半日、セクシー系の漫画なので露出度の高いラバースーツを着ることになる。『受けていいですか?』と問い合わせの文面にこそなってはいるものの、随所から『もちろん受けてください!』という熱を感じた。
うーん、グラドルとしての仕事は増えたのはいいけど。
参ったなぁ。
理緒は頭をかいた。
仕事が増えたら増えたで休みがなくなるので痛し痒しなのだ。さらに
この前のファッションショー
の結果が好評だったので、くだんのブランドからはなんと専属モデルの話がきていた。世界的なブランドの専属である。まだ国内限定の段階だが、今後の展開によってはワールドワイドデビューもありえる。実現すれば、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンをふたりの姿が飾ることになるだろう。それどころかミラノ中央駅の広告ボード、果てはニューヨークのタイムズスクエアへの進出すら夢ではない。歴史的な快挙ではないか。話はこれにとどまらない。他にファッション誌の専属モデルも来ているのだ。十二月に入ったせいか、何もかもが急ピッチで進んでいるように思えてならなかった。いずれもまだ回答はしていない。所属事務所と相談して決めることになっている。
理緒は言いたい。
『これらをまともに受けてたら、もう仕事だらけで大学行くヒマもないじゃん!』と。
もちろん冗談半分ではあるが、モデル専業となり学校中退も視野に入れざるをえなくなってきた。もちろん紗月は二の足を踏むだろう。だから理緒は提案を控えているのが現状だ。
すでに大学は冬休みに入っていた。といっても本当の意味で理緒と紗月に『休み』は訪れていない。学生兼業のグラドルはここで仕事をさせると言わんとばかりにタイトなスケジュールが組まれていたのである。連日写真集発売記念のトークライブやサイン会などが目白押しで、合間合間には撮影もあるため完全なオフは一日もなかった。今日だけはかぎりなく休日に近いものの、昼前にはFMラジオの短い電話インタビュー(生出演)にふたりで応じる予定になっている。
「理緒ちゃん、さっき何か言いかけた?」
紗月がふりむいた。
「え? あ、いやその」
再度の発言を求められると、理緒としては困ってしまう。
先ほど何気なく口にしかけた問いがあった。聞き流してくれてもよかったのだが、紗月に質問されては答えないわけにはいかない。
仕方なく言う。
「こうなると紗月、なかなか実家に帰れないかなぁ――って言おうとしてた」
すでに一カ月以上、紗月は理緒の部屋で暮らしていた。交際宣言以後、芸能記者やらファンやら突撃系動画配信者やらもろもろが、紗月の実家が経営する喫茶店に取材に押しかけたり待ち伏せしたりして、店の営業妨害かつご近所迷惑になったので、申し訳ないと紗月は理緒の部屋の居候になったのである。メゾネットタイプの部屋だ。ふたりで住むには十分なスペースがある。
フィーバーが沈静化すれば居候も終わるかと思ったが、写真集が大ヒットしている以上、その未来はしばらくないかもしれない。
仕事ラッシュは忙しいしくたびれるのも事実だ。でも理緒は、この現状を内心歓迎していた。
だって、毎日紗月と一緒にいられるから。
一日の最後に見る顔が紗月、朝目覚めて最初に見る顔も紗月、大好きな人と一緒にいられることがどれほど尊いか。
その人を愛し愛されることがどんなに素敵なことか。
幸せな日々ってこういうことなんだと理緒は思う。
だから本当は紗月に帰ってほしくない。紗月には悪いが、ずっと芸能記者が待ち伏せしてくれたらな、などと不謹慎なことを考えてしまう。
「……そのことだけど」
応じようとした紗月の手元でスマホが振動した。
「あ、ごめん。お母さんからだ」
出るねと断って紗月はスマホを手にする。
「うん、元気。理緒ちゃん? もちろん元気だよ」
言いながら紗月は別室へと移動した。
母はとくに急用というわけでもないようだった。事後報告のようなかたちにはなったが、両親いずれも理緒との交際を応援してくれている。それまで母はあまり紗月の行動に干渉することはなかったが、理緒のもとに居候状態になってからは定期的に連絡してくるようになった。大学に合格したかと思いきや娘はグラドルデビュー&ブレイクしたうえ、今月の写真集でさらに人気が拡大したのだ。短すぎる期間で境遇が大転換したといえよう。親としては心配するのも当然だろう。
「今日は昼前にちょっとしたインタビューがあるだけでほぼオフだから」
紗月は明かした。だがFM放送の件をすでに母は承知していた。それどころか録音する予定だという。
「えっ!? 恥ずかしいからやめてよ」
頬を染めつつ、紗月の心の半分は理緒のほうに向かっている。
私のほうも、言いかけたまま終わっちゃったな。
心残りに思っている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月29日
参加申し込みの期限
2023年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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