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紗月が電話から戻ると、理緒は着替えを終えていた。トレーニングウェア、着古したものでロゴマークは消えかけている。
「行こうよ」
ふたりの日課は朝のジョギングとトレーニングだ。どんなに寒くても、少々の雨でもつづけている。見られる仕事である以上、ボディシェイプをととのえるのは義務でもあった。
理緒ちゃん、さっき私が言いかけたこと気にならないのかな。
いやむしろ、と紗月は考えた。
電話の着信音と同時だったから、聞こえてなかったのかも。
だったら改まった話はあとにしよう。
「うん」と応じて紗月は理緒と連れだって玄関へ向かった。
たまらなく寒い朝だったが、それだけに走るのは気持ちがよかった。
部屋に戻るとふたりで風呂につかる。湯船が広いのでならんで肩までつかることもできた。洗いっこして笑いあって、骨までぬくもったところでダイニングに戻って朝食だ。今朝のメニューはレンジで作るオートミールと卵のおかゆ、簡単に作れるわりに栄養バランスがよく、消化も早いためおなかを目覚めさせるにはぴったりだった。リンゴを切って小皿に添えると見ばえも悪くない。
「イイ感じ」
理緒はふたりぶんの朝食テーブルを撮影した。SNSにアップするのだという。
後片付けを終えて小一時間もすると、仕事用のスマホにラジオ局から電話がかかってきた。
「準備よろしいですか? 曲が終わったらインタビューコーナーに入ります」
本日唯一の仕事である。わずか十数分程度なのでマネジメント会社は参加しない。
イタリアのロックバンドの最新曲が流れた。世界的に人気のあるバンドで、男性三名に女性一名の四人組。よくある『紅一点ヴォーカル』ではなく歌は男性、女性メンバーは凄腕のベーシストだ。最近よくかかるので紗月も理緒も知っている。
「ちょっと緊張するね」
紗月がささやくように言った。
「うん。ちょっとね」
ふたりとも当然ながらインタビューははじめてではない。トークライブも動画配信も経験はある。とくに理緒はテレビ出演の経験も多数だ。だが声だけのラジオ、しかも生放送は初体験だった。
「……新作からのニューシングルをお届けしました。さて本日のミニインタビューは、写真集『ふたり旅』で話題沸騰中、初瀬川理緒さんと佐和崎紗月さんのおふたりです」
スピーカーフォンで女性DJの声が入ってきた。
ユカ・オオツキ
、元ファッションモデルで大学講師もつとめる人気タレントだ。五十代になってもおとろえぬ美貌とクールな声で知られている。モデルという部分ではふたりの大先輩ともいえようか。
「おはようござます」の理緒と紗月の声はユニゾン的に重なった。
「息ぴったり、仲が良さそうですね」
「はい」の声がまたきれいに重なったのでユカは声を出して笑った。
「そんなおふたりのこと、大好きです!」
写真集は献本ではなく自腹でユカも購入したという。なんだか照れくさいなと紗月は思った。
インタビューはテンポ良く進んだ。理緒が主導だが紗月もしっかりコメントし、リスナーから寄せられた質問にも当意即妙に応じる。
「大学は冬休みということですが、写真集や動画配信などで連日とてもお忙しいんですよね?」
このときユカの問いかけに応じたのは紗月だった。
「はい。でも、百合の花に挟まれる体験はできますよ?」
声には出さないが理緒ぎょっとした。
紗月、こんな大胆な発言ができるようになったなんて……場慣れして余裕が出てきたんだね。
横目で紗月は理緒を見た。どう? と訊ねるような表情だ。
でも内心、一番驚いているのは当の紗月だった。
私、こんな度胸があったなんて。
誰かを好きになり、愛し愛されていると実感できたら、こんなにも変われるんだ。
もちろんDJのユカは動揺しない。「意味深な発言、いただいてしまいました」と微笑をふくんで受け取った。きっと視聴者にも好意的に受け取られたことだろう。
「それでは最後に、おふたりからのリクエスト曲をお願いします」
すでに曲は伝えてある。リクエストには制限はないと聞いたので、思い切って紗月はクラシック楽曲を挙げ了承を得ていた。
有名な女性ピアニストの名前を告げたのは理緒だ。つづけて、
「彼女の演奏で、ドビュッシーの『月の光』を」
真珠の転がるような美しいメロディが、流れだし空間を満たしていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月29日
参加申し込みの期限
2023年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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