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いくらか時間をさかのぼる。
深夜の外出は褒められたものではないだろう。とりわけ女子高生ともあれば、保護者が許可するとは思えない。
しかし幸か不幸か
白 真白
の両親は海外を飛び回るのが常で、国内に戻ることは年に数度だ。ために真白は広い家で、事実上のひとり暮らしの日々を過ごしているのだった。寂しくないといえば嘘になるが、真白に行動の自由は大いにあった。
自由を活かしてこの夜、真白は厚着をして深夜の外出を強行していた。
いわゆる夜遊びではない。最近気になっていることがあり調査のために出たのだ。だから目立たないよう、できるだけ黒っぽい格好をして長い髪も黒いニット帽に隠した。普段かわいい服を好む真白からすればちょっとしたコスプレだ。なお普段の真白の冬の装いは下図のようになる。
本日、黒ずくめの扮装を整えて鏡の前に立ったときは忍者みたいと思ったものだ。だがあいにくと愉快な目的によるものではないので笑いはこぼれなかった。
紅ちゃん。
紅美のことを思う。
少し前、真白はお泊まり会の名目で芋煮紅美の家に泊まった。深夜の紅美の行動をチェックするためだった。
ハロウィンの夜の話だ。紅美が明かしたのである。
「最近さ。なんかまた、記憶が飛んだりするんだよね。あと、朝起きるとすっげー疲れててさ……パジャマじゃなく普段着だったりすんの」
悪い予感がした。
かつて紅美は、一時的に精神が退行して小学生のような口調になったことがある。その後復調したが退行していた時期のことはほとんど覚えていなかった。
紅ちゃん、あの状態が戻ってきたのかも。
紅美の部屋で一晩過ごしたとき、真白は紅美が窓から外出していた形跡を見つけた。眠っていた紅美が夢遊病のように起き上がりクローゼットの前に立ったのも見た。だが紅美は行動を起こす前に目が覚め、寝床に戻って今度は朝まで起きなかった。
あのときは未遂に終わったけど、紅ちゃんが別人みたいになって深夜に出歩いてるのはたしかだよね。
私は、紅ちゃんに何が起きてるのか知りたい。
今夜こそ確認しよう。
昼間はたっぷり睡眠をとった。深夜だが眠くはない。以前紅美が起き上がった時間の前後に行けるよう頃合いをみて真白は家を後にした。
どこに紅美がいるのかなんてわからない。だから芋煮家に直行した。当然ながら芋煮家には灯りはついていない。それどころか周辺の住宅地すべてが眠り込んでいた。
たどり着くとまず、二階にある紅美の部屋の窓を見る。
開いていない。
とりあえず安堵して、真白は窓が見える位置に陣取った。昼間のうちに目星をつけておいた場所だ。人通りはないに等しく、新聞配達などのルートからも外れている。他の家からも見えづらいだろう。
ただ、目測を誤ったこともあった。
この時期はさすがに寒いね。
ぶるっと震える。真冬の深更だ。凍える寒さだった。
使い捨てカイロを用意していたのだが焼け石に水、魔法瓶に入れた熱いお茶をすすってなんとかしのごうとする。それでも、風が吹くたび悲鳴を上げたくなるほど冷えた。
…………。
時計を見たところ三十分ほど経ったとわかった。その間窓はぴくりとも動かなかった。
刑事ドラマの張り込み場面ってよく見たけど。実際やってみるとかなり退屈だね。
当初の緊張感がうすれたせいか、時間の過ぎるのをひどく遅く感じた。
刑事にはなれそうもないな。探偵にも。あと、週刊誌のスクープ記者もだめかな。
携帯ゲーム機でも持ってくればと思ったがすぐに、つい夢中になって紅美を見落としてはと考え直した。
あくびが出てくる。眠くはないはずだがときおり意識が遠のきそうになる。断片的に短い変な夢を見て、はっとして目覚めると夢は消えている。そんなことを繰り返した。
ふと気になった。
紅ちゃんは窓を開けて、出てく直前にちゃんと窓を閉めてたりしない?
窓が開け放たれていないからといって紅美が深夜徘徊していないという証拠にはならない。とっくに徘徊に出た後だったとしたら大変だ。ここで無意味に待ちぼうけしていることになる。窓が本当に閉じているから調べるべきではないか。
だけどそのためには芋煮家の敷地内に入って、二階の窓の下までよじのぼって調べる必要があるだろう。
それって泥棒っぽくない? ていうかこの忍者ルック、万が一警察に見つかったりしたら弁明のしようがないよね。
真白は息を殺して家に近づき、周囲をめぐって敷地に侵入できそうな場所を探した。でも塀が高い。背の低い真白にとってはなみの高校生よりずっと高い。ちょっとやそっとでは越えられないだろう。
参ったなあ。今夜は出直したほうがいいかな。
弱気になりかけた自分を叱る。
だめだめっ、せっかく来たんだから、せめて窓の下まで行きやすいルートを確認しよう!
かくして窓とは反対側、正面ドア付近まできたとき。
えっ、と声が出そうになったが真白は歯を食いしばってこらえた。
窓の開く音がしたのだ。二階から。つまり紅美の部屋だ。
しまった!
大慌てで走るが真白が見たのは、スカジャンを来た紅美が屋根から飛び降り疾風のように駆けていく後ろ姿だった。
思わず窓を見上げる。
窓は開けっぱなしだった。
つまんないこと気にしなければ――!
悔やんでいる間が惜しい。紅美はとうに見えなくなっていたが、真白は紅美が走り去った方角に駆けていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月29日
参加申し込みの期限
2023年07月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年07月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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