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六月三番目の日曜に
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◆日常を切り抜いて
突然のメールに、
御巫 時子
は少し驚いて――すぐにあることを思い出す。
手紙と赤い薔薇を、今日届くように送っていたのだ。
確認してみると、やはりと言うべきかメールの送り主は父親で。
ありがとうの言葉と一緒に、写真を送ってほしいとそこには記されていた。
寮に入ってから会う機会は減ってしまったし、文面から心配していることも伝わってきて申し訳なさを感じてしまう。
写真を送って、安心させてあげるべきだろう。
と、いうわけで。
まず何枚か寮の部屋の写真を撮る。きちんと生活していることは伝わるだろうか。
それから、ろっこん『鳥の囀り』を発動させて。
「写真を撮っても構いませんか……?」
遊びに来ていた鳥たちに聞くと、皆快く了承してくれた。
「ありがとうございます……」
鳥たちの写真をパチリパチリと数枚撮って。
どの子も可愛くて、微笑ましい気持ちになってくる。
顔をほころばせる時子に、鳥たちの一羽が言う。
時子が写った写真はなくていいのか、と。
「そういえば……。じゃあ、折角ですし一緒に写ってくれますか……?」
応えるように時子の肩や腕にとまった鳥たちに、お礼を言ってシャッターを切った。
「皆、写真写りはバッチリですね……」
撮れたものを鳥たちと眺めながら、他にはどんな写真を送ろうかと思案する。
そこで思い出したのは、母の日に
五十嵐 尚輝
先生からアドバイスをもらったこと。
「お礼を伝えてなかったですね……」
少し足を伸ばし、学校の写真を撮りつつ会いに行こう。きっと化学室に居るはずだ。
カラカラと音を立て、化学室の扉が開く。
御巫 時子
が顔を覗かせると、予想通り
五十嵐 尚輝
先生はそこに居た。
丁度実験が終わったところらしく、洗った手をタオルで拭いている。
よくここへ遊びに来ている鳥も、窓の向こうに。
「こんにちは……」
先生と一羽に、ぺこりと会釈。
「おや、御巫さんこんにちは。あれ、今日って日曜ですよね?」
「はい……この間のお礼を言いたくて……」
首を傾げる尚輝。しかし、母の日のことを話すとすぐに得心がいったようで。
「母も喜んでくれました……、ありがとうございました……」
「いえいえ。僕のことばかり話してしまいましたし、カツサンドももらってしまいましたし」
カツサンドのことを覚えていてくれたのを、少し嬉しく思いつつ。
「それと……お休みの日ですけど、教室に入っても大丈夫でしょうか……? 写真を撮りたいんです……」
尚輝は少し考えて、
「大丈夫じゃないですか。もし他の先生に何か言われたら、僕が許可したと。しかしまた、どうしてです?」
「父の日用なんです……。そういえば、先生は父の日に電話されたんですか……?」
「……してないですね」
やっぱり。先生は相変わらずだ。
「夜にでもかけてみるとしますよ」
「お父様、きっと喜ばれますね……」
だといいんですけどね、と尚輝はボサボサの頭を少し掻く。そんな彼を見上げて、
「尚輝先生の実験中の姿も、撮らせて頂いていいですか……?」
「はあ、構いませんよ。じゃあ、御巫さんが教室へ行っている間に次の実験の準備をしてますね」
「ありがとうございます……」
お辞儀をし、ひとまず教室の写真を撮りに行こうと廊下に出て。すぐに足を止めて、向き直る。
尚輝と、窓の前の小鳥が首を傾げた。
「どうかしましたか?」
ちょっとだけ、思い切って。
「あの……嫌でなければ、先生の写真を待ち受けに使わせてもらってもいいですか……?」
「僕の写真なんかでいいのなら、どうぞどうぞ」
その返事に、時子はありがとうございますとまた丁寧に会釈をし、化学室を後にする。
後ろからは、先生が次の実験内容について考えている声が聞こえていた。
数十分後。
教室の写真を撮り終えて戻ってきた時子を迎えたのは五十嵐先生――ではなく、理科室によく居る鳥さんだった。
五十嵐先生が居なくなったわけではない。
単に、実験に熱中しすぎて気付いていないだけ。
その様子を見て、先生らしいと笑う時子。
そんな「らしい」姿を――、一枚パシャリ。
先生が気付いたのは、それからさらに数分経ってからだった。
「おっと、御巫さん戻ってたんですね。いやあすいません、つい熱中しすぎて」
「いえ……。先生のおかげで、色々写真が撮れました……ありがとうございます……」
「いえいえ、僕は何も。あ、そういえば僕の実験中の写真を撮りたいって」
「実は……さっき先生が実験に熱中されてる間に、一枚……」
「ああ、実験中に何か聞こえた気がしたのはそれだったんですね」
ぼさぼさ頭をかきながら、
「御巫さんがその写真で良いなら、僕からそれ以上は」
「はい……。大丈夫です……、ありがとうございました……」
ペコリと会釈をして、帰路につく。
「早速父に送らなくては……」
小さく口の端を上げ、嬉しそうに時子は呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月13日
参加申し込みの期限
2013年11月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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