this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
のんびりアルク
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
【目に見える絆の世界】
ほおお。ふええ。ひょえ~!
などとすっとんきょうな声をあげる
七夜 あおい
。見守る
八神 修
はくすりと笑います。
「不思議なものがたくさんだねぇ」
「機械仕掛けの館と言われるだけあるな」
星ヶ丘に建つなにやら奇妙な建物、
ドムス・エクス・マキナ
へふたり足を踏み入れてみると、中にはカラクリ人形に巨大天球儀、精緻なオルゴールに仕掛け時計と見どころ満載。同じく星ヶ丘に住む修は折に触れてこの館を目にしており、一度訪れてみたいと思っておりました。
あおいが手に取った人形のネジをきりきりと巻いてみると、途端にしゃんしゃんからから、踊り出しました。その愉快なこと、不思議なこと。
「どういう仕組みなんだろう……?」
「気になるな。う~ん?」
「修君、ロボットとか機械とか詳しいもんね。こういうの好きそう」
「まあね。可能なら、分解して中を覗いてみたいくらいだ」
もちろん、そんなことはしませんけれど。興味は惹かれつつ、機能やパフォーマンスを素直に眺めておくことにします。
と、
「ん?」
かたかた、かたたん。館の奥から、これまた奇妙なカラクリがやってきます。足のついたおみこしのような機械で、どんちゃかどんどんと賑やかな曲を奏でながら歩いてくるのですけれど、
「あれ? 猫が乗ってる! わ~、変わったコだなぁ」
「って、アルクじゃないか! 久しぶりだなぁ」
「知ってるの?」
「ああ。友だちさ」
どんどんぱふぱふ。派手な登場にも関わらず、のんびりふにぃとあくびをかます白黒猫と修は、切っても切れない絆を築いた仲。時空を超える大冒険をともにして、アルクもすっかり懐いております。彼が寝子島のたくさんの猫たちの一匹となってからも、時おり顔を合わせては撫でてやったり、おやつをあげたり、交流は続いているのでした。
アルクは舌をぺろり。どうやら奥で、館の主にミルクでもいただいてきたのでしょう。
「元気そうだな。少し太ったんじゃないか?」
「あはは、人懐っこい」
あおいのことも気に入ったのか、足元に寄ってきてすりすりすり。
その時でした……ぱちぱち、ぱちり。
「! この光は、まさか……!?」
「え、なにこれ?」
ぱちりぱちぱち。ぱちん! 茜色の光が弾けて。
そうして伏せたまぶたを開いた時には、やっぱり見たこともない世界。
「……ええ!? どこここ? どうなったの? なんで?」
「ああ、説明するよあおい。アルクにはちょっとした能力があってな……」
ふにゃ~ん。
奇妙で、ちょっと不気味で、けれど神秘的な光景でした。薄く灰色の雲から覗く太陽の輝きは、虹色を帯びています。
地面は真っ黒。光を吸収してしまうのか、陽光が大地へ届かないのか、ともかく地面だけがオールブラックです。
それでいて、ふたりの周囲1~2メートル程度の足元はまばゆく輝いていて、修が足を下ろすと呼応するようにプリズムが弾けて、ぱあっと燐光が散りました。
「……というわけで、ここは異世界だろうな」
「へえ、苦労してきたんだねぇ。アルクくん」
「さて、今度はどんな世界へ俺たちを連れてきたんだ? なあアルク」
ふにゃにゃ~ん。アルクはあおいの腕の中にすっぽり収まって、ひくひくと鼻を鳴らしています。
ふたりは丘へと向かって歩き出します。丘といってもやっぱり真っ暗闇に覆われていて、なにがあるのかさっぱりですけれど、ともかく少しでも高いところへ登り、周囲を確かめてみることにします。
足を踏み出すと、ぱきんとガラスが割れるような音を鳴らして、虹色が弾けます。歩むたび、ぱきん。ぱきん。
気になったのか、アルクも修とあおいの作る光の輪の中へ降り立ち、てくてくてく。ぱきぺきぽき、と鳴りました。
「不思議なところだね」
どうやらあおいが怯えず、この不可思議を楽しんでいるらしいことに、修はほっとします。彼の説明が良かったのでしょう。
丘へ登ると、ふたりのような虹色の光の輪があちらこちらに見えました。
「やあ、旅人さんかね」
そのうちのひとつが近づいてくると、その中心にいるのは老夫婦で、優しい笑みを浮かべて修とあおいに会釈をしました。
「これは大きな絆の光だ」
「絆の光……?」
「ええ、私たちの足元に輝いているでしょう?」
なるほど、と修はうなずきました。
この世界ではどうやら、人と人との繋がりのみが暗闇を照らすのでしょう。丘から見える光のひとつひとつに、絆を育む家族や友、恋人たちがいるのでしょう。
「ふふ、素敵な絆ねえ? こんなにも輝いて」
「うむ。君たちはおたがい、大切な間柄なのだね」
老夫婦がにこりと笑うと、修とあおいは顔を見あわせ、照れくさそうにはにかみました。
どうやら健やかな絆が育まれるほどに、人の作る光の輪は大きくなるようです。去ってゆく老夫婦のもたらす輝きは、まぶしく、大きく、遠ざかってもくっきりと見えました。
ふたりの作る光もいつか、あのように大きく育つでしょうか?
「……もうすこし、歩いてみる?」
「うん。そうだね」
にゃあん!
「ああ、もちろん。アルクもいっしょに行こう」
道なき道は真っ暗ですけれど、大丈夫。足元はきらきらとまばゆいほどに、輝いていますから。きっとどこまでもどこまでも、歩んでいけることでしょう。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
のんびりアルク
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月11日
参加申し込みの期限
2023年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!