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のんびりアルク
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【この世の全ての記憶の世界】
初冬だけれどぽかぽか、あたたかい陽光が降りそそぐ、とある日のこと。
「変わった猫だなぁ」
にゃ~ん。寝子島に猫だなんて珍しくもなんともない……たしかにそのとおり。けれどその日、
月原 想花
の目の前に現れたのは、なんだか不思議な猫でした。
右はまっしろ、左はまっくろ。左右で半分マップタツな毛並みに、青い瞳。胸元の首輪には茜色のきれいな宝石がはまっています。
「アルクっていうんだ? あれ……見たこともない文字なのに、なんで読めるんだろう?」
かがみこんで頭をなでてやると、心地よさそうに目を細めます。
白黒。黒白。
「……なんだか、似てる」
つい、思い出してしまいます。
彼女
を。今は会えなくなってしまった、想花の想い人を。
物思いにふけりながらしばし無心で、くりくりくりと頭を撫でていたら、
「わっ?」
茜色。ぱちり、ぱちぱちとまばゆい光が目の前に弾けて、想花は思わずまぶたを伏せました。
再び目を開けると、ほのかな明かりと暗がりが同居する、見慣れない場所に想花は立っていました。
「……なに、ここ?」
見覚えはありません。けれど想花にとってはどこか、親しみの湧く光景ではありました。そして同時に、畏怖を覚える景色でもありました。
「図書館、なの?」
板張りの床に建ち並ぶ書架。確かに図書館のようです。壁には照明がぼんやりと灯り、収められた本たちをやわらかく照らし出しています。
奇妙なのは、書架の高さです。想花の頭上へ向かってどこまでもどこまでも伸びています。天井は見えず、どのくらいの高さがあるのか見当もつきません。そんな書架がいくつもいくつも、数え切れないほど、見渡す限りに並んでいるのです。
書架の中の本の背表紙に記された文字は、見覚えのない言語。ページを開いてみても、読むことはできません。この本も、あの本も。どの本も、そこに何が書かれているのかを知ることはできません。
にゃあ、にゃおう。
「あ。アルク」
白黒毛並みを想花の足にすりすり。
ふと。
「あれ。読める?」
なぜだか手の中の本の文字は変わらないのに、その意味が頭の中へ飛び込んできます。
そういえばアルクの首輪の名札も、知らない文字なのに読むことができました。
「これは……」
理由を考察するより先に、目に付いたのは書架の中の一冊、その背表紙でした。
「この本は……」
読めない文字、知らない文字、けれど意味は伝わります。
表紙には、『
月原 想花
の記憶と運命』とありました。
にゃあ。ふにゃん? 首を傾げる白黒猫。
震える手を伸ばし、手に取ります。ページを開き、文字の羅列を指でなぞり……唐突かつ強烈な眠気に襲われ、意識を手放しました。
「こんな暗い絵が好きなの?」
「好き、っていうかね~。なんだか、こういうのに惹かれちゃうんだよね~」
「暗い絵に……?」
「明るいところには、いないんだろうなって。そう思えちゃうからさ」
「いないって、誰が?」
「あの子が、ね……。私をうらんでるかな。寂しがってくれてるのかな。苦しんでるのかも。私のせいで、今も……」
「それって、どういう」
「あはは、な~んて! なに言ってんだろ~ね、私。想花ちゃんには関係ないのにね」
「……!! そんなっ……!」
「ま、気にしないでよ~。私のことなんてさ。私なんてさ。良く言われたもん、あんたなんかうまなきゃ良かった! ってね。想花ちゃんだってそう思うでしょ?」
「そんなこと!! 関係ない、なんて……!」
「……言わないでよ……」
目が覚めると、肩をなぞる寒気にふるると身を震わせました。
「あれ……ぼくは」
書架の並びにぎょっとします。図書館です。けれど書棚の高さは想花の背丈より少し大きいくらい。眠気の残る瞳をくしくしと擦り、あたりを見回します。どうやら寝子島図書館のようです。
「う……」
まだ、耳に残っています。あの声は想花の記憶の中から届いたものでしょうか。あるいは、妄想の産物だったのでしょうか……今となっては分かりませんけれど。
「ぼくには関係ないなんて、言わないで。滴さん」
想花はしばし胸の痛みに苛まれ、声を漏らさぬよう泣きました。
どこかで、にゃあと鳴く声。窓の外、はっとして覗けば、茜色の輝きが想花の瞳をよぎりました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月11日
参加申し込みの期限
2023年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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