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キャットロードを
落合 まゆら
が茶色いツインテールを弾ませて颯爽と歩く。
活発な印象を与えるパンツルックにライトグリーンのトレンチコートが鮮やかに映える。
目的のない散歩なのか。茶色い目はなんにでも興味を持ち、立ち止まってはショーウインドウに顔を寄せた。
――冬物のコートね。今はいらないかな。
再び歩き出す。
人波に逆らうように進むと少し先に女の子がいた。店頭に置かれた立て看板を指さす。側にいた優しそうな顔の男性が中腰になって言った。
「ここはオムレツ専門店だよ」
「ファミレスじゃないの?」
「どちらかというと、洋食屋さんかな」
「そうなんだ! チカ、オムレツ大好きだから、お昼はここにしようよ」
赤い頬っぺたで見上げて言った。
「少し時間が早いから先におもちゃ屋さんに行こうか」
「うん、それがいいね! パパ、ナイスアイディア!」
女の子は立てた親指を突き出して会心の笑みを見せる。
二人は手を繋いで人波に消えていった。
まゆらは立て看板をちらりと見て、店舗の方に目を移す。
――あたしのバイト先、
『CamicieXrosse!! 』(カミチエ・ロセ)
と少し作りが似ているわ。今日は休みなんだけどね。
ふらりとその場を離れる。五分と立たずに足を止めた。洋風の外観を一通り眺めて、正面の瀟洒な扉に目を注ぐ。
――こんなところにメイドカフェね。秋葉ではよく見るけど、実際に入ったことはないんだよね。なんか男性専用みたいな感じがして、一歩が踏み出せないって感じで。
窓はあるが格子状になっていた。両側のカーテンが更に見える範囲を狭めた。
――入ってみないと内部はわからないみたいね。
来年は寝子アニ声優科を出て、準大手の
声優事務所
に入ることが決まっているんだよね。だからと言ってすぐに食べられるようにはならないと思うから、数年はバイト生活になる。
そうなったらメイドカフェがバイト先になることも考えられる訳で。だから今回は視察ってほどではないけど、客として入ることに意味があると思う。
ようやく決心がついたのか。二回の深呼吸を挟んで、よし、と小声で自分自身に活を入れて大きな一歩を踏み出した。
ドアを開けるとカウベルの澄んだ音が頭上から降ってきた。
ビクッとしてそろりと中に入る。
古苗木 美姫
が進み出て微笑みながら軽くお辞儀をした。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
「あ、ただいま」
あまりの緊張で素のまま返してしまった。相手の目を見られなくなり、凄い早口になった。
「今のはなしで。初めてもあって緊張したみたい」
「わたしは新人メイドの美姫です。どうぞ、心ゆくまでおくつろぎください」
耳に心地いい声に、はい、とまゆらは素直に答えた。
「上着をお預かりします」
「あ、どうも」
優しい手付きでトレンチコートを脱がせて、こちらになります、と一人用のテーブル席に案内した。
「ご用がありましたら、お伝えください」
深々と頭を下げた美姫はクローゼットへ向かう。
まゆらは深い息を吐いた。飴色のテーブルには丸い銀色の呼び鈴が置いてあった。
床は暗赤色の絨毯が敷き詰められ、テーブル間は広い。奥の方には木製のカウンターがあり、メイドの一人がシェイカーを振っている。
別のところにはステージが設けられていた。音響機器が左右に置かれ、華やかな催し物を想像させる。
客を楽しませる要素がそこかしこに散りばめられていて目移りする。
――とりあえず、ここにあるメニューを見てみようかな。
厚みのあるメニューを開くと、カリグラフィーで書かれた日本語が見事な配置で並ぶ。
まゆらは呼び鈴を押した。
幾分、表情を和らげた
月原 想花
が対応した。
「お嬢様、何なりとお申し付けください」
「オムレツを頼めるかな」
「すぐにご用意いたします」
速やかに戻る想花に川上 紗櫻都はにこやかな顔で迎えた。
「本番に強いね」
「そうかな」
カウベルの音が鳴った。縦ロールを弾ませて紗櫻都が速やかに向かう。
「どうなんだろう」
手応えのようなものを感じているのか。下した右手を軽く握った。
オムレツが完成した。注文を受けた想花が銀色のトレイで運ぶ。
「大変、お待たせいたしました。お嬢様、ケチャップのサービスの他にオプションの写真がございますが、いかがいたしましょうか」
「じゃあ、それも」
「かしこまりました」
想花はケチャップの容器を手にした。オムレツの中央に綺麗なハートを描く。中を赤く満たす。
その手際の良さにまゆらは瞬きを忘れて見ていた。
描き終わると紗櫻都が加わる。手にはインスタントカメラを持っていた。
「この私、紗櫻都がお嬢様の愛らしさの全てを写真に収めます」
「シャルロットって。源氏名みたいな感じ?」
「いいえ、本名でございます。それでは写真を撮らせていただきます。お嬢様、もう少し寄っていただけますか」
想花はしゃがんで、まゆらの顔の位置に合わせた。紗櫻都の指示で頬を付けた。
シャッターチャンスを逃さず、最高の一枚を撮った。渡された写真フィルムには二人の眩しい笑顔が鮮明に写っていた。
「それではご飲食を心ゆくまでお楽しみください」
想花の言葉に合わせて紗櫻都が一礼して、速やかに帰ってゆく。
残されたまゆらは幸せそうな顔で、クセになりそう、とゆめうつつの状態で呟いた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年06月09日
参加申し込みの期限
2023年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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