キャットロードにあるメイドカフェ「ゆ~ホーム」の一日が始まろうとしていた。
開店三十分前、更衣室は若い十代で賑わう。エプロンドレスの種類は豊富で好みに合わせて選ぶことができた。頭に載せる白い波のようなカチューシャは猫耳バージョンも用意されていて寝子島らしさを醸し出す。
勤め始めて約一か月。
葉月 朱真はぎこちない手付きで制服に着替えた。胸には大きな緑のリボンが付いている。重ね着したオレンジと白が鮮やかでスカートの丈は短い。白いハイソックスにも小さなリボンをあしらい、可愛らしさを演出した。
そこに
古苗木 美姫が現れた。淡いピンクと白いエプロンドレスが目に優しい。ロングスカートはどこか大人びていてメイド長を思わせた。
朱真を目にすると、すっと側に寄る。
「カチューシャの位置を直しますね」
「助かる」
美姫は手早く位置を修正した。
「これでいいです。それはそうと、仕事には慣れましたか?」
「まだ少し緊張はするが大丈夫だ」
青い瞳に揺らぎはなく、それなりの自信を垣間見せた。
美姫は微笑んで言った。
「その調子で今日もご主人様やお嬢様をお迎えしましょう」
「そうだな。わたしなりに励むとしよう」
二人は揃って更衣室をあとにした。
開店時間となった。早々と訪れた男性客に朱真と美姫はそれぞれの笑顔で出迎えた。
「お、お帰りなさいませ!」
「お帰りなさいませ、ご主人様」
魅力の一端に触れた男性は表情を緩ませた。
それを皮切りに次々と客が訪れた。メイド達は笑顔を崩さず、店内を忙しく動き回る。
寒さが厳しくなる時期に今日もメイドカフェ「ゆ~ホーム」は温かい笑顔に包まれた。
本シナリオは「ジョブチェンジ☆キャンペーン」のイラストにちなんだIF話になります。
当せんされた葉月 朱真さん、おめでとうございます。
古苗木 美姫さん、ガイドへのご登場、ありがとうございました。
当シナリオにご参加いただけた場合、シナリオガイドの設定に縛られず、自由にアクションを綴ってください。
本シナリオの詳しい内容は下記をご覧ください。
n(=^・^=)n 今回の舞台 n(=^・^=)n
キャットロードにある架空のメイドカフェ「ゆ~ホーム」が舞台になります。
営業時間は午前十時半から午後十一時になっています。
曜日の指定はないので、どのような方でも立ち寄って楽しむことができます。
子供のPCは年上の兄や姉、または両親を伴っていれば十分に楽しめることでしょう。
n(=^・^=)n 出来ること n(=^・^=)n
1:客として店に訪れる。各種のサービスを受けて楽しく過ごす。
初めてくるんだけど。え、こんなサービスがあるんだ。じゃあ、これで。
オムレツの卵が柔らかくて、中のチキンライスとよくあう。今度は君を指名するよ、じゃあ。
2:店の調理場で働く(男性でも可能)。
ドライカレーとエビピラフ、それとコーンスープか。
レストランで鍛えた腕を見せてやる。あとは昼と夜の賄い食だな。
メイドさんと仲良く、いや、そんなことは……まあ、少しは考えているが。
3:メイドさんとして働く(男の娘も可能)。
この萌え萌えキュンですか。あの、新人なのでハードル高いのですが。
え、オプションの猫耳と猫手袋付きですって!? そ、その、がんばります。
4:店内に設置されたステージで歌や踊り、楽器演奏を行う。
ここがステージか。少し狭いが音響設備はあるし、スポットライトも問題ない。
俺の超絶ギターテクに相応しい。次に控える愛らしい二人組の為にも場を盛り上げてやらねーとな。
説明は以上になります。設備は色々と揃っている設定なので、
アクションに書かれていれば大抵は採用します(非現実な場合はNGになることも)。
上記で少し触れましたが店内ステージは多目的な利用が可能です。
歌や踊り、演奏は当たり前としてアクロバットやマジックにも使えます。
想像力を働かせて場を盛り上げてください。
それではご来店、心からお待ち申し上げております。