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【クリスマス☆red】哀歓の激情
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テレビから、バラエティ番組の笑い声が聞こえる。
まるでそれは、訪問者をろくに確認せず玄関を開いた
朝鳥 さゆる
を笑っているようだった。
「……こんばんは、朝鳥さん」
力なく微笑む
葉利沢 倫理子
は、いつもと様相が違った。
昏くぎらつく悪意、というのだろうか。まとわりつくような視線も、本能が警鐘を鳴らすようなざわめきも感じない。それどころか、弱く儚げな姿は改心や演技で振る舞えるものでもないだろう。
そしてもう一つ。さゆるを名前で無く苗字で呼ぶとなると、おそらく。
「倫理子、なの?」
総合的に考えて、眼前に居るのは見慣れた
Malice
ではない――と、直感が告げるままに名を口にすれば、倫理子は小さく笑った。
多重人格なんて厄介な物と付き合って長い倫理子には慣れた物だが、普通の人は見た目で判断をする。違う人格だなんだと言ったって、やったことは無かったことにならないし、その別人格が詐称することだってあるだろう。けれどさゆるは、それを見抜けるくらいには『二人』を良く知っている。
「お久しぶり……いえ、違うわね。お邪魔じゃなかったかしら」
奥から恋人の姿が出てこないということは、何かと準備をしていたのだろう。手を止めさせてしまって申し訳ないという気持ちもあるし、自分なんかに時間を割かせるなんてという思いもある。
手短に謝らなければ。そう思いながら、玄関から覗く部屋の中に目をやると、倫理子の脳裏には身に覚えの無い惨劇がまざまざと思い起こされた。
自分ではない。けれど自分と身体を共有するもう一人のことだ、知らぬ存ぜぬと被害者にはなれない。
「彼女はまたお二人を……」
言葉にするのも憚られる内容に、倫理子は一度区切ってさゆるを見つめ直した。
ぐっと奥歯を噛みしめるだけではあったが、それが何よりの答えだった。
「そうなのね……本当はここへ来ちゃいけないと思ったけど……」
「……今度はどれくらい、Maliceを抑えられるの」
御託は良いと切り上げても良かった。
幸か不幸か、最愛の部屋の主はまだ仕事中で、帰ってくるのは日付を跨ぐ。
クリスマスなんてイベントごと、きっと店も繁盛していて後片付けも大変だろうことを思うと、今夜は帰ってきても早々に寝てしまって、さゆるのクリスマスは夜のうちにとはならないかもしれない。
どちらにしても、今までのように流されるわけにはいかないのだ。これ以上、恋人との大切な空間に割り込まれたくない。もう二度と――恋人を、巻き込みたくないから。
「話が長くなるなら、外に出るわ」
毅然とした態度で答えるさゆるに、倫理子は呆気にとられた。
温かく部屋に迎え入れてもらえるとは微塵も思っていなかったが、だからと代わりに外で過ごせるとも思っていなかった。
「明確には答えられないわ。でも、今日一日くらいは押さえ込めればと思っている」
いつ力が逆転するのか、主導権を奪われるトリガーがあるのか。それがわかっていれば、今までだって迷惑をかけずに済んだだろう。
こうありたいと願う心が強さをくれるかはわからない。それでも、今日くらいはと倫理子は胸の前で拳を握りしめた。
Maliceでなければ――倫理子であれば、さゆるはこの聖なる夜に時間を共にしてくれるのだと。
高揚しかけて、倫理子は自分を制す。自惚れてしまっては、結局Maliceと一緒ではないか。
「……そう。すぐ支度をするから、下で待っててくれる?」
暇つぶしにつけていたテレビをBGMに、部屋の飾り付けをしていたくらいだ。手の込んだ料理を準備していたわけでもないし、少し外出するくらいなら問題もないだろう。
さゆるは『少し出てくる』とだけ書き置きを残し、軽く身支度を調える。
今日は人出も多い、気を抜かなければすぐに助けだって呼べるだろう。
(いざとなったら、覚悟だってしているけど……)
でもそれは、きちんと恋人に挨拶をしてからだ。正当防衛と言い張って、無闇に刃物を持ち歩いて良い理由にはならない。
今日、会いに来たのはあくまでも倫理子。
その理由はわからないままだが、さゆるは一呼吸置いてマンションの下へと向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年07月30日
参加申し込みの期限
2023年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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