this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
LIQUID -Star Chronicle- 極東の賢者編
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
【ストーリークエスト『極東の賢者』(1)】
馬車は竹林をゆく。瑞々しく清廉な竹林の広がり。照らす陽光の織り成すプリズムの七色。
市橋 誉
はどこまで行っても、驚嘆せずにいられない。
(VRってすごいな。まるで本物みたいだ)
東国ウーローンには手つかずの自然が多く残り、それでいて例えばアマゾンのジャングルめいた荒々しさではなく、奥ゆかしく楚々とした風光明媚がどこまでも続く。それを再現しているのは最新技術のたまものでありながら、そうと感じさせないリアリティに誉は呑まれた。
がたごと鳴る車輪に、はっと我を取り戻す。
(いけない。今の俺は誉じゃなくて……マジカルパフォーマー、ブラックメロディだ!)
郷に入っては郷に従え、ということで誉はプレイ中、英雄キャラクターのブラックメロディを演じることにした。容姿はどことなく自分に似ている気がするし、無料ガチャで幸運にもゲットすることができた縁もあって、お気に入りだ。露出の高いコスチュームが少々、気恥ずかしくはあるが。
にか、と無垢な笑みを浮かべてブラックメロディは言った。
「ウーローンは初めてですわ! わくわくしますわね」
「ええ、本当ね。なんて美しいところなの」
サイディア魔法アカデミーの才媛、ソフィア(プレイヤー:
月原 想花
)もほうと感嘆の息をつく。
「見聞録で読んだ記述に違わない、いいえそれ以上に美麗ながら刺激的な土地だわ」
「まだまだ不思議なものが見られるのでしょう? 楽しみですわ!」
「その分危険もあるだろうから、気を付けないとね。頑張りましょう」
ソフィアは生粋の学者であり、異郷の地ともなれば目にするもの全てへ興味を惹かれずにいられない。
ごとんと轍に車軸がひとつ鳴り、馬は足を止めた。
「馬車はここまでだな。降りよう」
一行はオサム(プレイヤー:
八神 修
)が調達した馬車に揺られてウーローンへ入ったが、この先は道が狭く起伏もあり、馬の足では難儀するだろう。ここからは徒歩だ。
「アオイ、手を」
「ありがとう。うわぁ、綺麗!」
荷台から降りるなり、アオイ(プレイヤー:
七夜 あおい
)は相好を崩して胸いっぱいに青々しい空気を吸い込んだ。遠くの波打つような山麓を眺め、
「賢者さんのいる、カンノン? だっけ、あとどのくらいあるのかな?」
「ウーローンの首都、カンノン。マップによれば、まだしばらくかかりそうだ。途中でキャンプする必要があるな」
食料やキャンプ用アイテムは十全に用意してきた。豊かな自然に囲まれての一泊も、この旅の楽しみの一つだ。
極東の賢者。いかなる人物か。彼または彼女に見えるための道程もまだ半ばほど。一行は己の足で歩み始める。
険しい坂へ足をかけたところで、アヤカ(プレイヤー:
綾辻 綾花
)のもとへ連絡が届いた。
『ごめん、少し遅れたかな。今ログインしたよ。書類仕事が長引いちゃってね』
「お疲れさまです、珪先生!」
先にストーリークエストに参加していたアヤカへ、ケイ(プレイヤー:
早川 珪
)が合流する約束となっていた。
アヤカは少しばかりそわそわして、尋ねた。
「あの……さっそくですけど。パートナースキルを試してみても……?」
『うん、いいよ。呼んでくれるかい』
先だって実装されたパートナーシステムにより、相互の了承があればいくつかの専用スキルを使用可能となった。相手を自身の隣に転送する<Pテレポート>もその一つだ。
さっそくスキルを発動してみると、足元に現れた魔法陣が徐々に大きくなっていき、十秒ほどをかけ、人一人がすっぽりと収まりそうなサイズになったところで、光とともにケイが現れた。
「やあ、お待たせ。これは便利だね」
「ね♪ 今日もよろしくお願いします、ケイさん」
と、仲睦まじい二人をじっと見つめる瞳があった。
「……いい、な。あれ……」
ポラリス(プレイヤー:
スピカ・フォーツ
)だった。傍らの凛風(プレイヤー:
鷹司 凜太郎
)とはオン・オフ問わず恋人同士ながら、まだ『LIQUID』におけるパートナー関係は結んでいない。アヤカらがうらやましかったようだ。
ちらり、物欲しげに上目遣い。凛風を見つめる。リアルでは名のごとく凛としたイケメンで、VRではたわわに双丘を揺らすサムライ美人。氷のように怜悧な美しさを誇るポラリスと並び立ったなら、どれほどに映えるだろう。
ついついじぃっと眺めていたら、凛風の整った横顔が鋭くみなへと伝えた。
「どうやら、現れたようだね。敵だ」
「! 疫鬼、に……キョンシー?」
竹藪の向こうから、跳ねる屍人の群れや、それを率いるボロを纏い角を持つ鬼人が姿を現した。
凛風は優しげに瞳を流し、ポラリスへ問うた。
「行こうか?」
「……うん……!」
各自武器を取り、身構え、戦闘へ雪崩れ込んでゆく。
直立するままに、生え伸びる竹の背丈さえ越えるほどの跳躍を見せ、キョンシーは飛びかかる。
「ひええ、すごいジャンプ力……! あんな足でキックされたら……」
「怯むな、アオイ!」
腰が引けたアオイを、オサムが援護射撃。<魔法創造>による炎弾を放ちキョンシーの強襲を弾く。
踏み込んだケイがアオイと並んで前衛を務め、アヤカが後ろで猫目石をあしらった可愛らしい杖を構える。
「いきます! <キャットフレア>!」
途端、炎が駆ける猫の形を成し、キョンシーへとぶつかると猛炎を巻き上げ焼き尽くす。
「キョンシーにはやっぱり、炎の魔法が効くみたいですね。ケイさん、私が援護しますから、安心して戦ってください!」
「よし、俺たちも負けてられないな。アオイ、君は俺が守る! 臆さず突っ込め!」
前衛の二人が踏み込みキョンシーとの格闘戦を演じ始めたところへ、雨のごとく炎を迸らせる。
「うわ、数が多いねこれは……!」
「いたたた、噛まれたよー!」
敵は群れだ。援護は厚くとも、最前線に立つタンク役のダメージはどうしても避けられない。
アヤカが杖をかざし、
「ケイさん、今治します……<マイナーヒール>!」
今回のアヤカはスペルブレイカー。攻撃偏重のスキルが目立つが、回復の専門家であるオラクルヒーラー程でないにしろ一部回復スキルも扱うことができる。
「ありがとう、アヤカ。よし、もう少し頑張ろうか」
微回復で態勢を立て直したケイが剣を振るい、二体のキョンシーを薙ぎ払う。続いてアオイにも回復をとばす。
アオイを狙う敵を炎弾で撃ち抜き、接近する敵には<魔剣魂喰らい>の一振りをくれてやりながらも、状況はジリ貧。しかしオサムは慌てることなく、後方を仰ぎ見る。この程度のピンチは彼にとって、織り込み済みだ。
「そろそろ頃合いだな。さて、新クラスの力を見せてもらえるか?」
「ええ! わたくしの出番ですわね!」
満を持して一歩踏み出す、ブラックメロディ。<魅惑のハープ>をしゃららららん、つま弾くとワガママボディがふるんと揺れた。
マジカルパフォーマーの武器は自ら奏でる音に声だ。ゆえに効果範囲が広く、多くの味方あるいは敵に多種多様な効果を届けることができる。
「さあ、わたくしの歌を聴いてくださいまし!」
歌い上げるのは<癒しの歌>。淡くやわらかい緑の音波がブラックメロディを中心として広がった。こちらもやはり回復の絶対量ではオラクルヒーラーに及ばないが、範囲内の味方の体力を継続回復し続けることができる上、状態異常まで予防・解除することができた。
「皆さん、恐れず戦ってくださいまし! わたくしが全て回復して……きゃあ!?」
実生活でピアノを弾くのもあり、ノリノリで音を響かせていたら、襲われてしまった。
「むむむ……か弱い婦女子を攻撃するだなんて、許せませんわ! お覚悟ッ!」
不埒なキョンシーは<サウンドアタック>で吹き飛ばす。音を使った攻撃技も持ち、幅広い局面に対応可能な手管を持つのもマジカルパフォーマーだ。
新クラスの性能を目の当たりにし、助けられながら、ソフィアも後衛かつダメージディーラー役として負けてはいない。
「<灯火>よ、弾けて!」
光源を放つ魔法で、まずは目くらまし。こじ開けた隙に本命を叩き入れる。
「蹴散らすわ……<誘導魔弾>!!」
いくつもの光弾が尾を引いて飛翔し、一つの狙いも外さずに複数体をまとめて貫く。
「ふう。手荒い歓迎ね。けれど、動く死体なら西方でも珍しくは無いわよね」
どこか紗に構えたクエストの文句によれば、ウーローンならではの何か面白いものが目にできるとのことだった。確かに美しい自然には事欠かないが、それだけならサイディアの辺境あたりで見られぬでもない。
「隠し玉に期待、かしら」
誘導魔弾を放ち、味方の背を狙うキョンシーを撃ち貫いた。
キョンシーは群れ成し、そしてどこか規則的な配置を見せている。
「とすると、命令している者がいる。かな」
「あの、疫鬼が……たぶん、リーダー」
凛風が名刀<小烏丸>を振るい、衝撃の刃を飛ばして群れを裂き、道を作る。ポラリスの広げる<極光白夜の銀界>が範囲内のキョンシーたちから防御力を奪い、凛風の一閃はいつも以上に冴え渡った。
疫鬼、日本風に呼ぶなら疫病神だ。文字どおり流行り病をもたらす鬼神だが、リキッド大陸においてはそれによって生まれた死体を操る存在と解釈されているらしい。
<往昔の六華・氷晶>から<六華の氷晶>が飛び立ち、ポラリスの攻撃に合わせて追撃を重ねる。
「く、う……っ」
「ポラリス! 大丈夫かい?」
スペルブレイカーの持つ魔術、ことに大技を行使するには相応の準備時間を要する。その隙を突かれ、キョンシーたちがポラリスへ襲いかかった。すぐさま凛風が取って返し危機を払おうとするも、それをポラリスが止めた。
「大丈夫。凛風は……疫鬼を」
強い瞳に、凛風はうなずいた。
<縮地・天>、キョンシーを斬り裂きながら駆ける。この手の局面はやはり、敵の司令塔を撃破することが要だ。ポラリスが持ちこたえているうちに蹴りを付けなければなるまい。
「行くよ」
仲間たちの放つ炎の魔法による援護射撃、回復の歌を背に踏み込む。縮地により時に竹を足場に、空を蹴って反転し、稲妻めいて一直線。疫鬼へ肉薄する。
死体を操る能力を除けば、疫鬼の直接攻撃力はさほどではないようだ。奇怪に歪む面を浮かべ、長く伸びた爪を振るうも凛風には止まって見える。一瞬の交錯で勝負がついた。
「……<仇桜>!!」
自身および直近の仲間へのダメージを合図に繰り出す、致命のカウンター攻撃。
「ああ……っ!?」
叫びは疫鬼ではなく、ポラリスが発したものだ。凛風が疫病の広がりもかくやと迫る群れの統率者を屠ったと同時、氷が弾けて砕けるような、凛と鈴が鳴るような音が響いた。
先の
を戦い抜き、酷使されたがためであっただろうか。凛風が振り返れば、ポラリスの魔杖が霧氷となって砕け散るのを見た。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
LIQUID -Star Chronicle- 極東の賢者編
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月27日
参加申し込みの期限
2023年05月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!