this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ギャルが来た!!
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
chapter.1 メガネの似合うひと
彼女は、砂浜に涙をこぼしながら走っていた。
「島岡先生……?」
夏が訪れる前に下見をしておこうと寝子ヶ浜海岸に立ち寄っていた
御剣 刀
は、そんな彼女——
島岡 雪乃
の姿を見つけ、思わず声を漏らした。
自分の担任の先生が泣いているとあっては、放っておけない。ましては刀にとっては、所属する部活の顧問でもある人物だ。
どうしたんだろうと疑問に思うと同時に、刀は砂を蹴り出していた。
「先生!」
雪乃の背中に声をかけると、彼女の動きが止まった。振り向いた雪乃は、目を大きく見開く。よもや休日にこんな場所で、こんなタイミングで生徒と出くわすとは思っていなかったのだろう。
「えっ、御剣君……?」
「島岡先生、どうしたんですか」
「ど、どうしたって、えっと、何が、かな……?」
生徒の手前だろうか、泣いていたことを誤魔化そうとする雪乃。だが震えた声と赤くなった目だけは、隠しきれなかったようだ。
「なにか、あったんですか」
「なっ、何も……っ! あっちの方で若い女の子たちに注意したら馬鹿にされて悔しかったとかそんなことはっ!」
「……馬鹿にされた?」
刀が言葉をなぞったことで自分の失言に気づいた雪乃は、ハッと口に手を当てた。そんな彼女を見て、刀は「らしいな」と思った。
「何というか、島岡先生ってかわいい人ですね」
自然とそんな言葉が口から出て、刀は雪乃の頭に手を置いた。
「……もしかして私、今も馬鹿にされてますか?」
「はは、してないですよ」
そんなやりとりをしつつ、刀は雪乃から話を聞く。
どうやら、服装やかけているメガネを主にからかわれたということらしい。事情を知った刀は、雪乃を励ますように言った。
「別に、気にする必要はないと思いますよ。先生の服装は社会人として当然の格好ですから。キッチリとしていますし、好感が持てます」
「で、でもメガネが丸いって……」
雪乃が眉を下げながらそんなことを言うものだから、刀は思わず笑ってしまった。
もう一回、頭を撫でようか。
そんな考えが、ついよぎる。その時だった。
「先生、奇遇ですね。こんなところで会うなんて」
彼女に、話しかける声。雪乃と刀が声のした方を向くと、そこには
八神 修
が立っていた。
「八神君」
彼の名を、雪乃は口にした。時折英語の勉強を教わりに来るため、担任の生徒でなくとも知っていたのだろう。
「あ、えっと。私は、気分転換にと思って……」
「気分転換ですか。たまには、そういうことも必要ですよね」
雪乃を見つけた時から、修もまた彼女が泣いていたのだろうと気づいていた。だがそれでもなお、否、それだからこそ
八神 修
は話しかけたのだ。
彼女を、少しでも元気にしてあげたくて。
「俺も似たようなものです。いつもと違うものに触れると、気分も変わりますから」
修は、彼女が泣いていた背景について避けるように会話を進めた。当人の心情を思い、あえて気づかないフリで接することにしたのだろう。
「そうだ」
そんな彼が、ひとつの話題を持ち出した。
「いつもと違うものと言えば、この間、雑貨屋で粘土細工をつくったんです。和をテーマにした、メモ立てなんですけど」
「粘土細工……? な、なんだか難しそうだけど」
「確かにとても集中力の必要な作業でしたけど、楽しかったですよ」
「そうなんですねえ……ふふ、そういえば八神君、手先が器用そうですよね」
「え、そうですか?」
「はい、なんとなく」
小さく、雪乃が笑った。それを見て修は、胸をなで下ろした。涙の理由は彼には分からないが、少しでも関係のなさそうな話題で雪乃の気を紛らわそうとした自分の行動が、間違っていなかったと思えたからだ。
ただそれでもやはり、なぜ彼女が泣いていたのか、理由が気にならないわけではない。
と、そこでタイミング良く、刀が先ほどの話題を口にした。
「そういえばさっき言っていた若い女の子たちって、まだこの海岸にいるんですか?」
「え、えっと……どうかな、いると思うけど……」
「もしまだその子たちが海岸で騒いでるなら、どうにかしないといけないですね」
そう言った刀に、修が尋ねる。
「騒ぎ……? トラブルがあったのか?」
「ああ、実はな」
刀が簡単な説明を修にしようとしたその時。
「若い女の子!?」
先ほどの刀のセリフの一部に敏感に反応した男がひとり、駆け寄ってきた。若い女の子。そのワードはそれほどまでに、彼——
虹村 千秋
にとっては魅力的なものだったのだ。
「若い女の子がいるのか……って雪乃ちゃん!?」
接近してその存在に気づいた千秋は驚いた声をあげた。
「どうしたんスか、そんなに目真っ赤にして!」
ノー遠慮でストレートな質問をぶつける千秋。すぐ隣で修が何やら残念そうな視線を送っている気がするが、女性を前にした千秋はそんな視線にまるで気づく様子がない。
刀はせっかくだからと、修に説明するついでに千秋にもギャルたちの存在について話した。
「先生の話では、どうやらあっちの方にギャルたちがいるらしい」
刀が指さすと、千秋は目を細めその方向を見遣った。
「ふ〜ん、ギャルねぇ……」
ここからでは残念ながらそのギャルたちの所在は確認できない。当然、姿形も分かりはしない……はずだったが。
「かわいいじゃない♪」
「……え?」
「いや、見えてないだろ」
「視力いくつだ」
まるで見えているかのようなセリフに、刀と修両方からつっこみが入る。
「いやいや見える見える。もうオレくらいになると半径10キロ以内の女の子はだいたい見える」
説明しよう。
虹村千秋のレインボーアイは、女の子を見る時だけびっくりするくらい視力が良くなる気がするのだ!
まあその割には近づくまで島岡先生に気づいていなかったけど。
「たとえかわいかったとしても、先生に暴言を吐くような性格だぞ」
刀から冷静な指摘を受けると、千秋は少し考えた素振りを見せた後こう告げた。
「うーん、たしかに雪乃ちゃんを泣かせたのは許せないけど、かといってオレ、女の子を怒ったりなんて出来ないしなぁ……」
その時、彼に名案が浮かんだ。
「そうだ! オレ、彼女たちが出したゴミ、拾ってきますよ……」
そして千秋は、ギャルたちのいる方角へと歩き始めた。その行動で、刀と修は彼の思いついたアイディアを察する。
——こいつ、ゴミ拾いを口実にギャルのとこ行こうとしてるな。
とはいえ、別にそれを止めるつもりもふたりにはない。道中ゴミを拾うというのなら尚更だ。
「……俺も、ゴミ拾いするか。汚している本人たちが片付けてくれればそれが一番だけど、そう簡単にもいかないだろうし。それに」
千秋の背中を見てから、砂浜に視線を落として刀が言った。
「その子たちが出した以外のゴミもあるみたいだし」
「御剣君……」
「先生も、良かったら一緒にどうですか?」
刀が誘うと、雪乃は大きく頷いた。
「俺も手伝おう」
元より整理整頓が得意で掃除を日課とする修も、ゴミ拾いに賛同する。
三人はとりあえず、掃除のための道具を調達するために海岸から市街地方面へと移動することにした。
先に歩きだそうと砂を踏んだ刀と修に、雪乃が話しかける。
「なんだか、皆さん立派ですね。メガネを馬鹿にされたくらいでメソメソしていた私が情けなくなっちゃいました」
苦笑いしながら言ったそんな言葉に、ふたりは首を横に振る。
「たまにはこういう奉仕活動も、イベントみたいで良いんじゃないかなって思っただけですよ」
毎度だと困りますけどね、と冗談交じりで刀が言うと、続けて修が雪乃に自信を取り戻させるべく、声をかける。
「先生、メガネ」
「そうだ、雪乃ちゃ〜ん!!」
が、言いかけたタイミングで、離れたところから大きな声が届いた。ギャルたちに向かって歩いていた千秋の声だ。
「そのメガネ、似合っててかわいいスよォ!」
白い歯を覗かせて、爽やかな笑顔で言い残していた一言を伝えると、千秋はくるりと向き直って再びギャルたちのところへ走っていった。
「な、なんだか恥ずかしいですね……あ、ごめんなさい。八神君何か言おうとしてましたよね」
思わず顔を赤くしながら、修に視線をやる雪乃。
修は、先ほど言いそびれた言葉を改めて告げた。
「恥ずかしがることはないですよ。メガネ、本当にとても似合ってますから」
雪乃の顔が、さらに赤く染まった。
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ギャルが来た!!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月11日
参加申し込みの期限
2013年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!