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ギャルが来た!!
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chapter.3 ゴミを拾う者たち
「さっきはマジありえなかったよねー」
ギャルたちは海で汚れを落とした後、海岸内を数十メートル移動して再びバーベキューをしていた。
当然発生したゴミはそこらに放置である。
その惨状を見て、動き出した者たちがいた。
海岸での一連の出来事を知り、近くのホームセンターに向かってゴミ袋や軍手を用意して戻ってきた
佐藤 英二
と、その道具一式を見て目的が同じだと察した
笠原 ひびき
である。
「手伝ってくれるなんて、助かるよ」
「本当はあの連中に注意でもした方がいいんだろうけど……まともに聞くようにも見えないしな。まあ、そもそもあたし自身、他人にどうこう言える人間じゃないけど」
「え?」
「いや、なんでもない」
聞き返してきた英二にひびきは苦笑いで言葉を濁した。
「で、良かったらなんだけど、袋が余っていたら分けてくれないか?」
「もちろん。じゃあお互い手分けして掃除しようか」
英二は買ったばかりのゴミ袋を開封すると、数枚をひびきに手渡した。そしてそれぞれのルートを決めると、別々に動き始める。
とは言え、主にゴミが散らかっているのはギャルたちが遊んでいた場所なので、結局は協力してそこを重点的に行うことになりそうだが。
「え、ちょ、アレ見てよ」
ギャルのひとり、アヤが言うとスズナ以外のもうひとり、サエが反応した。
「うわ、ゴミ拾い!? マジで? ウケるー」
彼女たちの視線の先には、ギャルたちが出したゴミを拾うひびきの姿が。どうやら英二よりも先に、ひびきの方がギャルたちの元へ辿り着いたようだ。
当のひびきは無視を決め込むが、それが彼女たちの機嫌を損ねたのか、罵倒が激しくなった。
「つーかさ、あいつ何休みの日にひとりでゴミ拾いとかしてんの? マジありえないんですけど」
「友達いないんじゃね?」
「それウケるー。さみしんぼじゃん。さみしんぼコールしちゃう?」
さすがにこの罵声には、ひびきも黙っていられなかった。思わず彼女の口から、反撃の言葉が出る。
「……こんな寂れた海岸に三人きりで騒いでいるそっちの方が、さみしいんじゃないか?」
「あぁ!? 何こいつ!?」
「つーかうちらがここで何してようが、勝手じゃね?」
ひびきの言葉を聞いた途端、ギャルたちが血相を変えてまくし立てた。ひびきはしまった、と思った。
つい、反射的に言い返してしまった。ひびきは考える。このまま口論へと発展させて良いものかと。
答えはすぐに出た。
「……悪かったよ。確かに、あんたたちが何を考えてここにいるかなんてあたしには分かんない」
彼女は折れた。あのまま口喧嘩をしたとして、勝てる見込みがないと判断したのだろう。
一方ギャルたちは、思いもかけず相手がすぐにしおらしくなったため、一瞬口ごもってしまった。
「い、いやつーかまあ、分かればいいしみたいな」
「ただ……」
と、そこでひびきが言葉を放った。
「ちょっと気になったんだ。あんたたちみたいなのがずっといるほど、ここは面白いところなのかってね」
ひびきとしては、ギャルたちがこの場所に固執する理由が知りたかった故の発言だった。しかしギャルたちは、それを馬鹿にされたと受け取ってしまったようだ。間接的に「こんなつまんないところによくいれるな」と言われた気になったのだろう。
「あぁ? うっせーよバーカ!」
「つーかどうだってよくね? 何? ゴミ拾いしてるヤツに言われたくないんですけどみたいな」
ギャルたちは怒りの声をあげると、ひびきにコールを浴びせ始めた。
「はい、ゴーミ拾い! ゴーミ拾い! おまえの特技、ゴーミ拾い!」
ひびきは、ギャルたちの格好の餌食となりつつあった。しかしそこに、別ルートの清掃を終えた英二がやってくる。
彼も彼でゴミ拾いをしているので、当然ギャルたちはそこに食いついてきた。つまり、矛先がひびきから英二に移ったのだ。
「あれ? またゴミ拾いしてるヤツいるんだけど」
「ウケるし! こいつらの間でゴミ拾い流行ってんじゃね?」
「おいおめー、ちょっと来いよ」
ギャルたちが英二に声をかける。がしかし、英二は驚くくらい無反応だった。まるで、彼女たちの罵声が聞こえていないかのように。
「なにシカトこいてんだよ!」
スズナの取り巻きが語気を強めた。それでも、英二はまったくのノーリアクションである。彼がそこまで反応を示さない理由は単純だった。
英二の耳には、イヤホンが差し込まれていたのだ。
声が聞こえていないかのように、ではなく本当に聞こえていなかったのである。
非難を続けるギャルたちをよそに、本人はイヤホンから流れている音楽に夢中だ。
「ん〜んん〜」
気分が乗ってきたのか、軽いハミングを始める英二。ギャルたちの怒りはさらに燃え上がった。
「シカトすんなっつってんだろ! そんなにゴミ拾いが大事なのかっつーの」
「ん〜、大事にした〜い〜」
偶然にも、ギャルの罵声と英二がイヤホンから流れる歌を口ずさむタイミングが被った。
「え、大事にしたいのかよ……」
「それはひくわ……」
ギャルたちのテンションが、一瞬下がった。
英二はもちろんそんな様子にも気づかず、ギャルたちがいる場所を通り過ぎてゴミ拾いを続けていく。どうやら清掃をしているうちに、ギャルたちが散らかした以外のゴミも徹底的に片付けたくなってきたようだ。
「ん〜ん〜」
上機嫌のまま英二は、ギャルたちの元を去っていった。
◇
英二と入れ替わるようなタイミングでギャルたちの近くに現れたのは、ゴミ拾いの道具を揃えて戻ってきた刀と修、そして雪乃だった。
大きめのトングを片手にゴミ拾いをしようとする彼らだったが、思っていた以上に砂浜が汚れていないことに気づく。
「話では、もっと散らかっていると思っていたが」
修が不思議そうにしている横で、刀は知人を見つけていた。同時に、その知人が持っているゴミ袋も。
「お、笠原じゃないか。もしかして、もうこのあたりの掃除って終わったのか?」
「……ついさっき、な」
それを聞いた刀は、まだ掃除の終わっていないエリアを尋ねる。その一方で。
「なんか、どんどん増えてきてんだけど。あれ、てかあいつ、さっきの丸メガネじゃね?」
「丸メガネだ、ガチで! つかなんでこんなゴミ拾いの人増えてんのか分かんないんだけど」
目の前で次々と清掃道具を持った若者たちが集結しているのを見ていたギャルたちは、そんな言葉を口にしていた。
「あ、やべー。しかもちょっとイケメンいるじゃん」
と、ギャルたちが修の姿を見てそう声を発した。ゴミ拾いや丸メガネには興味ないが、イケメンがいるとなれば話は別である。彼女たちは、修に近づいて声をかけた。
「ちょっと、何してんのー?」
「もしかしてゴミ拾い? そんなダセーことやってないで、うちらと遊ばね?」
さすがイケメン。他のコールを浴びせられた者たちとはまるでギャルの態度が違う。しかし口の汚さは相変わらずのようだ。
修は彼女たちを見た瞬間、「この女性たちが島岡先生を泣かせたのか」と確信した。さて、目の前で自分を誘っているこの女性たちに、どう対応すべきか。
小考した後、修はあるアイディアを思いつき、実行することにした。
「I don't feel attracted to this women」
「……?」
唐突に英語で、しかもギャルたちにではなく隣にいた雪乃にそう話す修。当然、ギャルたちからしてみれば「何言ってんだ」状態である。
もちろん英語を担当している雪乃は、その言葉の意味を理解している。ざっくり訳せば、「この人たちは魅力ゼロですね」的なことだ。
「え、なに外人?」
「わかった、ハーフじゃね?」
しまいにギャルたちは見当違いなことを言い始め、戸惑いだした。修はこれみよがしに、爽やかな表情でギャルたちに英語で告げた。
(※ 以下、日本語でセリフが書かれていますが実際彼はギャルたちに英語で話しています)
「残念だよ。俺は人間以外と話す術を持っていないからね」
「君たちに、知性がカケラでもあったら話し合えたんだが」
「おお神様、なぜこの者たちに人間の外見だけを与え、言葉を与えなかったのか」
ギャルたちは、開いた口が塞がらなかった。毒舌を吐かれたからではなく、目の前のイケメンが何言ってるかさっぱり分からなかったからだ。
「ちょ、こいつ何言ってっかわかんねー」
「イケメンだけどダメだわ、言葉通じないし、ガチで」
ぎゃあぎゃあと喚くギャルたちを尻目に、修は刀と雪乃を促し、ひびきたちがまだ掃除をしていないエリアへと移動を始めるのだった。
その道中。
「……先生も、あんな感じでキツく言われたんですね」
刀に問われた雪乃は、おずおずと首を縦に振った。刀はそんな彼女をフォローしようとする。
「なんていうか、人に対する言葉遣いとか態度って親が教えるものだって思うんですけど、あの人たちは教えてもらえなかったんですかね。こう、言葉の内容とか中身が薄っぺらいっていうか」
「御剣君……」
「はっきり言って、ちょっと可哀相だなって思いました」
それを聞くと、雪乃は少し困ったような顔をして、刀にこう言った。
「あの、ええと……私を気遣ってくれてるのならすごく嬉しいんですけど……それでも、人にそういうことは言わない方がいいと思うんです」
言われて、刀はハッと気まずそうな顔をする。少し言い過ぎてしまったかと。雪乃はさらに、修の方に向き直って彼にも釘を刺した。
「八神君も。通じないだろうって思っていたとしても、言い過ぎはダメですよ?」
「……先生」
修は、いや、刀もおそらく同じことを思った。
——この人は、自分を馬鹿にした人に対しても、丁寧でいようとするのか、と。
彼女らしいといえばらしいのかもしれない。そんなことを思い、ふたりは僅かに口元を緩ませた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月11日
参加申し込みの期限
2013年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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