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ギャルが来た!!
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chapter.8 急上昇
「あれ、まだ何か揉めてら。てか人増えてないか?」
ジョギングを終え、帰路につこうとしていたカンタが、一同の姿を再び目撃していた。
「もうすぐ日も暮れるっていうのに、大変だなー。結局あのギャルたち、なんで水着だったんだろ。海開きまだなのに」
そこまで言うと、カンタはあることを思いついた。
そうだ、念力でもうひとイタズラしちゃおうか。
「いやー、泳ぎもしないのに水着なんて危険だなぁ。もしかすると紐がずれ落ちてきちゃうかもなぁ」
彼は、ろっこんでギャルの紐を動かそうとしていた。しかし既に何度もろっこんを使用していたためか、いまいち念力がうまく働かない。
「あれっ、水着ずれないなぁ。えいっ、落ちろ!」
何度も試すが、結果は同じである。そこでカンタは、苦肉の策に出た。
「もっと距離を詰めれば、いけるかもしんないなぁ」
もはやギャルの水着を落としたいのか、ろっこんの力を試したいのかよく分からなくなってきたが、とりあえずカンタは、舗装されたコンクリートから砂浜へ移動し、一同の元に少しずつ近づきながら念力を試した。
「どうだっ! 水着落ちろっ!」
距離を縮めたのが幸いしたか、あるいは必死の思いが実を結んだか、念力が僅かに発動した。ギャルの水着が、僅かにずれたのだ。
「っ!?」
幸い大事には至らなかったが、慌てて水着を直そうとする三人のギャル。そこに、沈黙の肉体、蛇那伊が颯爽とダッシュして、瞬く間にタオルをまとわせた。
「え……え?」
戸惑う彼女たちに、蛇那伊はパチンとウインクとして告げる。
「危なかったわね。胸の内は晒しても、胸そのものを晒しちゃダメよ?」
ちょっとうまいことを言いつつ、蛇那伊は去っていった。
なんだったんだろう、結局。ギャルたちはタオルに包まれながら、そんなことを思っていた。
——しかし蛇那伊は、この時、大きなミスをしたことに気づいていなかった。
ギャルたちの今の格好は、水着の上からタオルを巻いた状態。それは、お風呂上がりの格好にも似ていた。
肌が下手に露出しているよりも、隠されている方が卑猥な時もある。そんな真実への認識が、不足していたのだ。
「おぉ……これはこれは」
千秋が、眼福とばかりにギャルたちの体に視線を注ぐ。下心に至っては、さらにひどかった。
「いいね! さっきまでの水着もエロかったけど、その格好も充分エロいよ!」
「な、なんだよおめーら!」
「そういえば、俺さっき君たちのこと助けてあげたよね? お礼してよお礼! お礼におっぱ」
「揉ませねーよ!」
「え〜? じゃあスズナちゃんだっけ? 電話番号交換しようよ! ねっ? ねっ?」
「しつけーよ! しつけーし、交換しねーよ!」
下心のオープンかつしつこすぎる態度に激昂するスズナ。と、そこに取り巻きのふたりが声をかけた。
「ねえスズナ、なんかさっきからあっちにいる男、水着落ちろ水着落ちろ言っててキモいんだけど」
「え?」
見れば、少し離れたところで何やら怪しく手を動かしている少年がいた。カンタだ。どうやら念力に集中するあまり、想像以上に接近してしまっていたらしい。
「なんだよおめー! キモいからどっか行けよ!」
「つーかここ、アガるスポットじゃなかったのかよ! キモいのしかいねーじゃねーかよ!」
「い、いやいやほら! 俺たちがいるからっ」
この期に及んでホストとしてのフォローをしようとする昌也だったが、それをまたもや紗姫が邪魔をした。
「なにー、またこの金魚ブス誘ってんの? てかホスト部、メチ趣味悪いねー。もっといい子紹介しよっか? いくらでもいるよ、もっと若くてかわいーこ」
「えっ!?」
女の子紹介しようか、に反射的に食いついてしまった昌也。直後、背後からの殺気に嫌な汗が流れた。
「おめー、今なんつった、ガチで」
「超ウザいんですけど」
ギャルたちは、これでもかというくらい青筋を立てていた。そこからはもう、ひたすらギャルたちの暴言の嵐である。
紗姫は相変わらず冷めた態度で相手にしなかったが、代わりにギャルたちの前へ立ちはだかった女性がいた。一度ボロボロにけなされ、中坊コールまで受けたみゆきだ。
彼女は、仕返しとばかりに勇気を出して一気にまくし立てた。
「同じ言葉を繰り返し……あなたたちはそれしか言えないんですか? だいたいその歳にもなってみっともない振る舞いをして、バーベキューだって煙が臭かったし、火の処理とかを考えていたかも分からないし。私よりも大人なのに、どんなことが迷惑かも分からないの? あなたたちの言葉で言えば、正直ウザいしムカつきます!!」
「こ、このクソ中坊……!!」
紗姫に続いてみゆきにまで歳のことを言われ、ギャルたちはさっきまでの反省もどこへやら、手渡されたゴミ袋を思いっきり砂浜に叩きつけ、大声で叫んだ。
「歳のことばっかうっせーんだよ! つーかウチらまだハタチだし!」
その時、イヤホンをしたままひとりだけゴミ拾いを続けていた英二が通った。彼はスズナが投げたばかりのゴミ袋を拾うと、またもや奇跡的なタイミングでイヤホンから流れる歌を口ずさんだ。
「んん〜悲しい嘘はやめて〜」
「嘘じゃねーし、ガチで!!」
スズナが手にしていた雑誌を思い切り砂に落として、一際大きな怒号を海岸に響かせた。足下でめくれたページには「この夏アガる穴場スポット!」の文字が嘘みたいな輝きを放っている。
でもきっと、この特集は間違っていない。
今怒り狂っている彼女たちの血圧が、それを証明してくれていることだろう。
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あとがき
担当マスター:
萩栄一
ファンレターはマスターページから!
萩栄一です。
今回のシナリオに参加していただき、ありがとうございました。
今回特にオチや展開なども決めていなかったので、
「怒る人とか仲を深めようとする人とかの割合で流れを決めようかな」
くらいに漠然と考えていたのですが、
見事にアクションの方向性がバラけていて面白かったです。
色々な思惑の結果、結末としてはリアクションにあるような形となりました。
書き上げてみて改めて思ったのは、「人ってそんな簡単に変わらないのかもしれないな」ということです。
というか、こんな小難しいあとがき書くようなシナリオでもなかったですねこれ。
ギャルたちをこんなにたっぷり書くことはなかったのでそれが新鮮でした。
なお、アクションに対する意見などを、
個別コメントで何人かの方に送らせていただきました。
それでは、また次回のシナリオでお会いできることを楽しみにしています。
長文に付き合っていただき、ありがとうございました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月11日
参加申し込みの期限
2013年11月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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