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入学願書はすでに出し終えている。
木天蓼大学芸術学部、有名な画家や彫刻家、サックスプレイヤーに作曲家、はたまたインテリアデザイナーを排出した名門だ。変わり種では世界的に活躍するゲームプロデューサーもここの出身だという。学生数はけっして多くないが、とりわけ美術専攻は有名美大に匹敵する人気学科のため狭き門である。
桜井 ラッセル
の願書の宛先は、その美術専攻なのだった。
美術専攻の試験はハードだ。入試には丸一日が費やされる。筆記試験、実技試験、面接の三本立てだからである。美術の実力はもちろん、学力も体力も精神力すらも問われるのだ。
しかも普通科からの志望――楽じゃないよな。
いわば転科だ。けれどラッセルはあきらめたくなかった。高校三年間をかけ見つけたのだ。進みたい道はこの先にあるのだと。
芸術学部に限らず木天蓼大の入試は総合力で判断する傾向にあり、長い時間をかける実技試験(たとえば美術専攻なら静物画)が抜群の成績であったとしても、英語・数学・国語三教科の筆記試験、部活動はもちろん生徒会活動やボランティア活動を含めた高校での活動実績、さらには面接の結果いかんでは不合格の審判が下る。高校時代の活動実績が考査対象にふくまれる以上、現役高校生から遠ざかるほどに不利になることはいなめない。これぞ当学部の入試が、浪人泣かせと呼ばれるゆえんだった。なお実際の配点割合は公表されていない。
頭が悪いぶん、できることは全部やらねーと。
学科の話だ。ラッセルの場合数学はそこそこ、国語はまあ、新聞部の経験が役立ったかだいたいいつも合格圏内にいる。
問題は英語だ。
きついよな。
いちいち事情を述べる必要はないだろう。ラッセルの苦手教科だ。
リスニングをふくむ英語があるというのはマタ大芸術学部美術専攻に進路を決めたときからわかっていたことだ。いよいよ直面する日が近づいてきたにすぎない。
本日、三時間目と四時間目の授業は自習と決まった。四時間目はもともとそうだったが、三時間目は担当教師が病欠となったのだ。それはそれで受験生にとってはいい話ではある。ラッセルは図書室で参考書やノートと激しい取っ組み合いを演じたのち、小休憩をとるべく屋上にいた。
屋上は無人だ。緑色のフェンスにもたれ紙パック入りのミルクティーを飲む。半透明のストローの先がちょっとつぶれていた。
空気を震わせる音にぎょっとした。だしぬけに頭上のスピーカーから始業のチャイムが鳴ったのだった。そうとわかると逆に落ち着く。一時期妙に調子が悪く歪んでいた音色も、いまはノートルダム大聖堂の鐘のように……は言いすぎにしても、玲瓏として心地よいものへと復していたからだ。
もうじきこれも聴けなくなるのか。
もうじき、卒業だからな。
ラッセルは灰色の空を見上げた。煙のような雲の合間からのぞく弱々しい太陽に目を細める。
寝子島高校での三年間は、ラッセルにとって大きな転機となった。いわゆる高校デビューしてたくさんの友達と出会い、甘い気持ちと胸を刺す別れも経験した。まさか鳥になれるなんて思ってもみなかったし、風の精と親しくなったのも貴重な経験だ。自分の進路に焦点を定めることができたのも、この学校に入ったおかげだと思う。
いいことばかりじゃなかったけど、俺は寝子高のおかげで長いトンネルを抜けることができた。
願わくばこれからも、トンネルの外にいたいと思う。
高校入学が外に出る転機だったとすれば、トンネルに入る転機はいつだったろう。
やっぱ小学校に入ったことかな。
未就学児時代、ラッセルは誰にでも挨拶をしてよく笑う明るい子だった。
当時ラッセルにとって『世界』は家族がほぼすべてで、あとはせいぜい近所の人々くらいだった。
小学校以前の単純な世界は、声をかければかならず声の返ってくる世界でもあった。壁にボールを投げたときと同じだ。ポンと音をたてて跳ね返ってくる。手元に戻る。そのくりかえし。壁にボールが張り付いたり、横合いから意地悪な子が出てきてボールを奪ってしまったりしない。
急に壁が消えた。
小学校に入ってラッセルが感じた戸惑いを、あえて言語化するとこうなる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月07日
参加申し込みの期限
2023年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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