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一般的な洗面台でも、星太郎にかかればたちまち美容室のシャンプー台だ。
かなえにヘアエプロンを巻き、
「お客様シャンプーしま~す♪」
上機嫌で彼女の洗髪をはじめる。星太郎の得意分野だ。両手の指が二十本あるかのごとく縦横無尽に動かす。
クラブ『プロムナード』の九鬼姫、つまりかなえの髪質は指が覚えていた。目隠ししていても星太郎なら、すぐに彼女の髪を当てられるだろう。だからかなえの髪に水気がなくなり、もともとあった若白髪が増えていることも見た目ではなく触感で理解していた。
腕によりをかけて最良の状態にもっていってあげるからね。かなちゃん。
シャンプーしながら問いかける。
「そうだ、かなちゃんはクリスマスプレゼント、何がほしいのン?」
「クリスマス……わらわには」
迎えられないかも、などとは言わせない。星太郎はかなえの言葉に声を重ねた。
「食事の制限はなかったはずだから、アーケード街のあそこのお店のブッシュドノエルでも買ってこようかと思ってるのよン♪ それ以外にほしいもの、あるかしらン?」
かなえの顔は見えないが、ふっと口元をゆるめるのがわかった。
身を起こしたかなえの頭を拭く。
「プレゼントよ。星太クロースおじさんにリクエストしてみてン」
かなえは考えることもなく答えた。
「特にないな」
……まったく。
星太郎のタオルドライの手が止まってしまった。ため息をフーッと吐き出す。
「こんな状況でも言うこと変わんないンだから。そりゃあね、普通のオトコだったら、手がかからなくて嬉しいって思っちゃうんだろうけどアタシはイヤよ。かなちゃんには、いーっぱいワガママ言ってほしいのよン」
「我が儘と言われてものう」
鏡のむこうのかなえの顔は困惑気味だ。
「何よ遠慮するような間柄じゃないじゃない?」
「いや、我が儘なら日ごろから言うておるから」
ハハハとかなえは声を上げた。
「だったらアタシのワガママって思ってよ。いまからドライヤーかけるから、そのあいだに考えて? プレゼントにほしいもの」
「ふぅむ」
といっても、このヘアスタイルではドライヤーもほとんど意味ないのよね――。
シンプルなストレートのかなえの場合、髪型のいじりようがないからだ。ほとんど手を加えなくてもまっすぐのストレートはうらやましいくらいだ。
でも、日常を変えないためにはドライヤーが大切なのよ!
星太郎がかなえに与えたシンキングタイムはそう長くならなかった。
「はーい、時間切れ」星太郎は声を弾ませた。「じゃ、アタシのプレゼント、先取りであげちゃうわン」
口調こそファニーだがここが正念場、星太郎は片膝たてて床にひざまずいたのである。手が震える。だが構うことか。はっしと彼女の手をとりビブラートのかかった声で「はいこれ」と告げたのだ。
かなえの左手薬指には指輪があった。つや消しのシルバー、プラチナ製で三連のダイヤモンドもセッティングしている。地味すぎず派手すぎず、思った通りかなえの細い指によく似合った。
「ペアリングよ」
「ペアとな?」
不思議そうな顔をするかなえに、服の下から鎖を引っ張って見せる。
「アタシのは首元にしてたの、ずーっと」
ほら、とチェーンの先に輝くリングを見せた。
まだ震えているが、それでもしっかりと星太郎は告げた。
「ねえ、アタシと結婚して」
「戯(たわむ)れはよすがいい」
かなえはどこか、透明な声とまなざしで告げた。
けれど逃げない、星太郎はそう決めていた。
「ジョークなんかじゃないわ。アタシ、本気で言ってる」
「わらわのこの時代での存在は、じき終わるぞ」かなえは目を細めた。しおれた花を見つめるかのように。
そんなことないって信じてるけど、と言ってから星太郎は言葉をつづける。
「でもそれはアタシだって同じ。美中年といってもおじさんなんだもん、明日ポックリいくかもしれないわよ。それにアタシ、後悔したくないの。愛する人と添い遂げたい!」
けれどかなえの表情は好転しなかった。
「詳しいことはよう知らんが、受ければ法のさだめにしたがい、そちに末期の水をとってもらうこともできるようになるかのう……」
「まったく! 夢のないこと言わないでよ! たしかに手続きは楽になるけど、そういう意味でプロポーズしてるんじゃないの!」
それで、と星太郎は気色ばむ。
「返事だけでも聞かせて!」
星太郎は決死の思いで彼女を見上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年05月07日
参加申し込みの期限
2023年05月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年05月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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