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◆影は集まるとより濃く深く
華やかな熱気に当てられた
鉄 衛守
は猫民で腰を落ち着けていた。
体にじんわりとのしかかる疲労感。酒でも飲もう。
「串と日本酒を」
注文してからはひとことも離さずに、衛守は辛めの日本酒をちびちびと飲んだ。
キリっとした味わいは疲れた体をすこしずつすこしずつ火照らせていく。
(やはり、ひとりで静かに飲んでいる方が落ち着くな……)
静かな時間にひたり、衛守が串焼きを食べ終えたとき、冷えたグラスの外側をツツーと水滴が伝っていった。
どうやら随分長い間、ひとりでぼんやりとしていたらしい。
衛守がわれに帰ったとき、既に十六時を過ぎていた。
またコンもラストスパートというところで、猫民は女性を二次会に連れ込もうと躍起になっている男どもで溢れかえっている。
(そろそろ頃合か)
衛守が席を立とうかと考えていると、
「こんにちは、お隣いいですか?」
「……どうぞ」
やたら愛想のいい男がやってきて、空いていた隣に座ってしまった。
その男があまりにもにこやかに声をかけるものだから、衛守は席を立つタイミングを失ってしまう。
衛守は空に近いグラスをそっと口に運んだ。
「人が多いですね」
男は汗ひとつかいていない。外の暑さも、店の熱気も寄せ付けないようで気味が悪いと衛守は思う。
「……そうだな」
衛守は慎重に言葉を返したが、男は相変わらずニコニコと微笑んでいるだけだ。
そうして何気なく会話が始まり、男は衛守と同じように日本酒とつまみを頼んだ。
「そういえば自己紹介がまだでしたね、
日向 透
というものです。
貴方は?」
「……
鉄 衛守
だ」
「鉄さんですか、よろしくお願いします」
妙な笑顔の男だ。
なぜこんなにも透の笑顔が気になるのか。その理由はすこし話してすぐにわかったが。
「へぇ~。鉄さんはドライブインにお勤めなんですか。俺は金融会社に勤めてるんですよ」
金融会社の人間と聞いてなるほどな、と衛守は密かに頷いた。
しかしひとつ疑問が解決すると新たな疑問が首をもたげてくる。
こいつは純粋に出会い目的での参加なのか、ということだ。
衛守は直感的に、透は自分と同類だと判断していたから。
(警戒していて損はない、か)
衛守はじっと透を見た。
なにも考えていませんよ。ポーズをすることに慣れているようだった。
本田 宗次
はやっぱり面倒だったと悟る。
隣にいる女は、美人で妖艶で話が上手くて、姦しくない。身につけているものは、シンプルなシャツにスカート。けれど品のいい、比較的裕福な部類であることも見て取れるものでもあった。
ひとことで表すに、いい女だった。
けれども
哀坂 子夜
に感じた以上に、面倒な女であることはすぐにわかった。
どろりとした、執念を垂れ流しているのだ。
それでは、なぜ宗次が声をかけたのか。
(あのお嬢ちゃんと話させたらもっと面倒だろうと思ったからだよな……)
依頼の件といい、いまといい、ヤキが回ったもんだと宗次はため息をついた。
もうひとつの後悔は別れ際に子夜に渡した自分の携帯番号だ。
どうせ彼女がかけてくることなどないとわかりきっているのにどうして渡したのか、宗次自身もよくわからなかった。
ため息をついて隣の女を盗み見ると、女はこの店に似つかわしくない深紅のグラスを傾けて、赤い唇ですすっていた。
「なかなか面白い一日でしたよ」
透は爽やかな笑顔で皮肉混じり言葉を吐く。
この言葉の意味を、衛守がどう捉えるかが気になってのことだった。
「そうか……まぁ、それなりに、か」
言葉を濁す衛守に対して、透は明るく明るく言い放つ。
「でも、どうにもこういう場は慣れないですね。貴方も俺も」
「……そうだな」
透が仕掛けたのはその一瞬だけだった。
それ以降は当たり障りのない会話に努め、そのうちまたコン終了のアナウンスが聞こえて、自然に別れた。
安価なワインでは酔うばかりでちっとも楽しめないわ。
常闇 虚
は不満げにグラスを置いた。
「どうかしたのかしら?」
チラチラと視線を投げかけてくる宗次に、虚は微笑みかける。
「……あの子とお話したかったわ」
「それは悪かったな」
ぶっきらぼうに吐き出された言葉は退屈極まりないもの。
虚は急激に体が冷えていくのを感じた。
(酔うこともできないわね)
すっと目を細めて、宗次の耳元に唇を寄せた。
「で、あなたは私になにをしてくれるのかしら」
低く肌をなぞるように囁きかけると、男の瞳にわずかな恐怖が浮かんだ。
憎らしい男に浮かんだ恐怖は、ほんの一瞬、虚の背筋をざわつかせたが、すぐに走り去っていってしまった。
呆気ない。物足りない。
虚の飢えた心の足しにもならない些細な出来事だったが、これ以上なにかする気も失せてしまった。
機械的に笑顔を作り上げ、努めて明るく宗次にに告げる。
「冗談よ。それじゃあね♪」
男の呆然とした顔はすこしだけ虚を楽しませたが、それも些細なことに変わりはない。
すっと立ち上がって、虚は店を後にした。
しばらくしてまたコン終了のアナウンスが街中で聞こえてくる。
(全然満たされてなんていないけど……あの子と逢えただけでもよかったことにしてあげるわ)
わずかに残った快楽の余韻に浸りながら、虚はまだ傾ききらない太陽の光に溶け込んでいった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月06日
参加申し込みの期限
2013年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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