this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
感謝のち戦場、所により色男
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
規格外のことをやってのける
桜栄 あずさ
に、出来ないことがあるとすれば『世間一般』という当たり前の思考だろうか。
彼女の豪胆さは、世間の凝り固まった概念を押しのけ新風を吹き込むが、それは長所であると同時に問題も巻き起こす短所。いくら様々な教育現場を見て考えさせられたことがあったとしても、生来の気質はそう簡単には変わらないものだ。
どれだけ世界を旅し自分を見つめ直したからと、大人しく『模範的な教育者』となるような人間でもない。
「教育者として、寝子島の名士として。新たな目標を胸に帰国されたあずさ様は――」
「長い」
パーティ開会の挨拶をしていた司会者を押しのけ、あずさは不敵に微笑んだ。
今日はサンクスギビング。心から楽しんだ顔を見せてくれれば、何に対しても感謝の印となる。美味しく食べた食材にも、場の準備に奔走したスタッフにも――そして、企画をしたあずさにも。
「いい? とにかく食べて笑いなさい。幸せそうな人のところに幸運は寄ってくるのよ!」
グラスを高く掲げ開会を告げれば、桜栄邸の大広間は歓声とともにグラスを合わせる音が響き渡る。
控えていた楽団は軽快なメロディを奏で、ライブキッチンからは派手な演出とともに美味しそうな音と香りが広がって。待ってましたとばかりに列をなすのは猫鳴館の面々だ。あのオンボロ寮暮らしでは、まずお目にかかれないだろう高級料理の数々に、
月原 想花
も最初こそはタダ飯だと一緒に喜んでいたわけだが。
(……制服のほうが良かったかな)
高い天井に豪奢な装飾。もしうっかり食べこぼしでも落とそう物なら、弁償できないだろう絨毯に立つ己が、とても場違い過ぎて緊張してしまう。
黒地に蛍光色なロック風味のロンTに、色落ちしたジーンズ。もしここがあずさの邸宅でなければ、参加をお断りされていたかもしれない。1度そう考えてしまうと、チラチラと向けられる視線が嘲っているようにしか思えなくて、いっそ灰色パーカーのフードで顔を隠してしまおうかとさえ思った。
(せっかく盛り上がってるのに、僕なんかといたら気分も下がるよね)
同寮の楽しむ様子に劣等感まで抱くようになると、料理の味もわからなくなってしまう。賑やかな笑い声からも、煌びやかな料理からも逃れるように、想花は飲み物でももらって壁の花になろうと輪から外れた。
「待ってよ、月原さん!」
そんな想花を呼び止めたのは、
川上 紗櫻都
だった。聞こえませんでしたと言えないくらいハッキリと名前を呼ばれ、想花はおずおずと振り返る。今日も今日とてゴージャスな縦ロールに、綺麗目のワンピース。滑らかなベルベットのストールを羽織っている紗櫻都は、この場によく似合っていた。
「やっぱりね、そうだと思ったのよ。なのにみんな、ベストジーニストか何か有名人じゃないかって……」
元々綺麗な想花の顔立ちは、眼鏡をかけて5割増しの美人になる――そんなことに気付かぬは本人ばかりで、今日の服装もよく似合っていることを、周囲はひっそり話題にしていたのだけれど。
「えっ、有名人まで来てるの?」
ますます萎縮する想花に、紗櫻都は「なんでもない」と苦笑した。事実を告げれば、彼女がもっと困惑すると思ったのだろう。
「折角だから少し付き合ってよ。運試しをしてみたくってさ」
紗櫻都に連れられたのは、次々と焼き上がるガレット・デ・ロワが並ぶテーブルだった。
バターとアーモンドの香りに、サクリと切り分ける音。そのシンプルさが想花の胃を小さく鳴らす。
「……実は、何を食べてもあんまり食べた気がしなくて……お腹空いてたんだよね」
当たれば優待券。それ欲しさに渾身の一切れを吟味する者も多い中、想花は深く考えず一切れを受け取った。緊張が程よく解れてきたのもあって、美味しく食べられるならそれで良かった。
(……あれ?)
一口、もう一口と食べる度に口元を綻ばせていると、フォークの先に何かが触れた。ナッツかドライフルーツだろうか。大して期待せず皿に転がしてみると、青いハートを抱えた猫のフェーブ。
(ふぅん、小さい人形ってこういうのなんだ)
これくらいの大きさであれば、誤って食べることもなければ飾っても楽しめるサイズだ。
そうか、これが。
「……え? 当たった……?」
歓声に包まれる想花を遠目に見ていた
朝鳥 さゆる
は、顔に出さないものの内心驚いていた。
生涯を遊んで暮らせる遺産が残されているさゆるにとって、割引券というのはそう魅力的でもない。だからどこかで、噂が一人歩きしているのだろうと冷静な思いがあった。
それがどうだ。本当にフェーブが入っていて、優待券まで配られている。明日からのブラックフライデーに備え、
姫木 じゅん
が酷く参加したがっていたようだったから、代わりに参加してみてもいいけれど。
(……プレゼントしたい物は、決まっているしね)
下手に当ててしまって、「誕プレはこれでいい」なんて言われてしまっても困る。なので今回は見送って、またの機会があれば一緒に楽しむことにしよう。
(当たり前に、じゅんと次があるって思えるなんて)
怯えずにそう思えることが、不思議であり幸せだ。さゆるは微笑みを浮かべて、違う料理の元へと向かうことにした。
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
感謝のち戦場、所により色男
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月14日
参加申し込みの期限
2023年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!