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仕事が休みだからこそ、休んでいられない。
ガールズバーで働く
真境名 アリサ
にとって、ボディメンテ同様に出勤していない時間の仕事は数多くある。
(……そう、これは必要なことなの)
客との会話を弾ませる切っ掛けは多い方がいい。政治経済スポーツに近隣のイベント。今回であれば『あの』桜栄邸に来ているのだ、美味しい料理の1つでも食べて話題を広げるのは悪手にはならないはず。
「ちょっとだけなら、ね」
シャンデリアの眩しさや、よくわからない彫刻。フロアを見て回るだけで「桜栄邸は庶民にはイミフすぎw」という話題にはことかかない。だからこそ、開始直後は食の誘惑に耐えてきたのだ。
強い意思と炭酸水で胃は誤魔化されてくれても、魅惑的な品々は目からも鼻からも食欲を刺激する。今を逃せばいつ食べられるのかと思うような高級食材の名を見れば、さっきは騙されてくれた胃も思い出したように活発に動き出すのだから、アリサだって熟考した。
(食べるなら低カロリー……いや、一口の満足度が高いほうが、総合的に食べる量は減るのよね)
ならば目の前で焼かれるステーキか、せめてコクのありそうなソースを使った白身魚か。がっつく学生を横目に、アリサは大人の余裕を見せつけライブキッチンのシェフへ微笑んだ。
応じるようなパフォーマンスに目を奪われ――気付いたときにはサイドディッシュまでしっかりと受け取ってしまっていたことに頭を抱え、もう一度考える。
立食パーティで提供される量だ、そう大して多いわけでもない。それでもやはり、商売道具であるボディラインを崩すわけにもいかない。
ならば、味見をした残りは「苦手な物なので」と断ってスタッフに下げて貰うのも致し方あるまい。
何度も何度も言い聞かせ、一口頬張る。その瞬間、鉄壁に思えた理性はサラサラと崩れ去った。
「これマジ旨いなあ……」
味覚が連れてくるのは満足ではなく、次への欲望だった。
次が欲しくなるように程よい塩梅に整えられた味付け、共に楽しめる音と食感。五感の全てで食事をするという素晴らしさに感動して、あんなに悩んでいたサイドディッシュも完食。
せめてもの気合いで、誘惑から逃れるようライブキッチンから離れてはいたが、今度はひとくちサイズのオードブルたちがアリサの目に留まる。あちらのメイン料理たちより音や香りで誘ってこない分、静かに煌びやかに佇む様子が『ちょっとだけ』という気持ちに安心感も与えてくれるから、アリサは次を吟味するように眺め――
(ちがう、次なんてないから!)
これ以上食べ過ぎれば、辻褄合わせも難しくなる。蓄えられる前に消費するなら、まず今日は旧市街まで歩いて帰って、それから次の出勤は踊る回数を増やし、あとは日課のトレーニングも少し増やそう。
受け取った分をすっかり食べてしまったのだから、それでは足りないかもしれない。何か体を使うゲームや声を出すなどカロリーを消費する催しはないか。そう周囲に目を向けたアリサは、面白いポスターを見付けた。
「へぇ?」
……食後すぐの運動もあまりよくないだろうし。次の目的地を決めたアリサは、ニヤリと笑った。
「ち、違うんです」
パーティ会場のあちらこちらに掲示された、キラッキラのポスターを見上げる
御巫 時子
は、隣から聞こえる
五十嵐 尚輝
の戸惑った声に小首を傾げた。
「尚輝先生……ですよね?」
「僕なんですけど、僕の意思ではないというか……」
なぜだかわからないけれど、気がついたら派手なスーツを着て花を持ち、写真を撮ることになっていて。
今日も手伝いをすることになってしまったという尚輝は、乗り気ではないようだ。
「ホストクラブ、ですか」
もう一度、時子はポスターを見た。白衣でなく、髪も軽く整えられてはいるけれど、少し気怠げにしているところなんて、いつものぼんやりした尚輝らしさが残っていて素敵だと思う。
彼さえ良ければ、少し見てみたいと思ったのだけれど――それを問いかける前に、尚輝のスマホがけたたましく鳴り響く。慌てて出た尚輝は、申し訳なさそうにペコペコと頭を下げた。
「はい、行きます。はい、はい……あの、ええっと」
助けを求めるような視線を向けられ、状況がわからないものの時子は尚輝が安心できるように微笑んだ。
それは勇気を与えたらしく、尚輝は自信を持って誇らしげに電話口へこう返す。
「……だっ大丈夫です、『同伴』です! なので少し遅れますが、必ず……!」
通話を切り、礼をのべようとして。そうして尚輝はようやく気付くのだ。
時子は、そんなことを一言だって言っていないと。
「あの、御巫さんは本日の予定なんて……」
「そうですね。尚輝先生と少しお食事をして、移動式遊園地も見て……」
ポスターに目をやって、もしよろしければと控えめに「仕事中の様子も見られたら」と添えれば、彼は心底安堵したように息を吐く。
「ありがとうございます! 本当に、ありがとうございます……」
やりたいことばかりを言った時子は、何故お礼を言われたのかはわからない。
けれど、彼と過ごせる時間が増えたらしいことに、幸せそうな顔を見せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年04月14日
参加申し込みの期限
2023年04月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年04月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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